梅雨本番とはいえ、雨がよく降っています。
去年といい今年の雨の多さは異常ですね。4月でも雨の日が12日間、月の半分です。そして昼夜の気温差が激しく、5月は暑かったり急激に冷え込んで寒かったりの繰り返しです。
7月2日から降り続く雨は今日で6日目・・・、雨の中でのお世話や支援回りは作業も本当に大変です。待ってる猫達も大変お腹空かして普段は鳴かない猫まで声を出して訴えてます。雨で冷えているので食欲も凄くて普段の倍で食べ方も速いです。
缶詰やパウチはバケツに開けて入れて、それぞれの猫になるべく早く食べさせれるように準備してお世話に出かけています。
それから、雨で仕事に出かけられない日が多くなると、犬猫達をお世話しているおじさん達も食べる事にも困っている状態の人ばかりですから尚更生活が大変になります。現場に足を運んでいると現状は手に取るように分かります。
食べないと生きていけない・・・これは動物も人間も同じ、生きるために何よりも一番欠かせない事です。
おじさん達には犬猫達へのフード支援とおじさん達への食べ物を買ってお渡ししたり、猫達の数が多くて大変な人には定期的に支援金を差し上げながら、少しでも支えて見守らせて頂いてます。
一日も休みない猫達のお世話と見守りをする中で、これまで何度も猫達が遺棄されている現実を目の当たりにして、なんとも言いようがない悲しみでいっぱいになります。
はっきり言って、現場に足を運ばないと絶対に目にしない、分からない事ばかりです。毎日足を運ぶから発見できるのだと思います。三日に一度、一週間に一度の割合では発見できる可能性は薄く、なかなか分からない現実だと思っています。
発見する度に、辛い現実と向き合ってる私の気持ちも苦しくなって耐えきれなくなる時が何度もあります。しかし・・・
身勝手な人間によってある日突然、過酷な運命にさらされる小さな生き物達の気持ち・・・どんなに苦しみながら生きていくのか・・
何日も食べ物がなくて体は弱り動く事も歩く事もできなくなり、骨と皮になって最期は静かに草むらの中に埋もれ横たわって餓死するまで・・・
私は草刈された跡に猫の無残な骨と皮になって死んでる姿も見た事があります。捨てられた子猫が骨と皮の状態でカラスに内臓と頭の中を食べられて死んでる姿を雨の日に発見した事があります。いつ捨てられたのか、誰からも発見されず餓死していく猫達の現実があります。
長い間堪えている私の心も誰にも言えない鬱になる時があります。
この苦しい事実を私は20年以上も記録に残す猫日記をつけています。猫達がどれだけの数、無責任な飼い主によって捨てられているか・・物言えぬ猫達に成り代わって書いた、傷付いた猫達の証明の記録です。
これはどんなに体がで辛い時も、精神的に追いつめられ書けない時も猫のために記しています。全ての猫を救う事はできない私にとって、それがせめてもの猫への思いやりの気持ちです。
捨てられる以外にも、ニュースで報道されているように惨たらしい殺され方をしてる数々の痛ましい猫の虐待事件・・・
日本中の至る所で猫達は悪意を持った人間によって、人が見てない場所で命を痛めつけ苦しめられ力尽きて亡くなっているのです。これでは助けられません。
この事は一人一人個人が重く受け止め、真剣に問題として深く考えなければならないと思います。
親が子供に小さい時から命の大切さを教える、学校も教育の一環として授業でも常に命の尊さを考える、日頃から教えていないと根付きません。
テレビでも、ただ犬猫を「動くオモチャ」のように面白半分で取り扱って笑ったり、子犬や子猫を登場させて可愛い可愛いと騒いでる番組ばかりです。中には動物の行動で感動的な出来事を放送する時もありますが、
動物の命を考え、命とは何か、人と同じように小さな生き物の大切な命への思いやり、ペットとして飼うならば命を預かり育てていく時の心得、お世話するのがどんなに大変な事かも承知の上で、最期まで愛情を持って接する気持ちを持てる人間になれるように、人と動物が共存する時にお互いを助け合い思いやるという事を教える番組があって欲しいものです。一つも無いのが不思議です。視聴率ばかり考えて作る今の日本のテレビでは向上しませんね。
河川敷でリードをしない犬の飼い主が多いですが、それも含めて動物の飼い方や飼い主の責任やマナーもよく分らないまま飼っている人を多く見かけます。飼う人には講習会を受ける義務を設けて欲しいです。
軽い思い付きや個人の気ままな欲望を満たすために安易な気持ちで飼う事で将来動物を遺棄したり苦しめる結果を招くことのないようにして頂きたいです。
今の日本の政治の動向もかなり危機感が募ります。
平和を求めるなら根本的な「命の尊さ」を真剣に考えているかどうかです。政治家は命を落としません。常に弱い者ばかりが戦争によって犠牲になり命を奪われます。悲劇しかありません。その繰り返しを二度としてはなりません。動物の命も大切に思わない国は人の命も重く感じなくなるのです。
真剣に考え行動し、今の日本を良い方向に変えて子供たちの未来を救ってあげなければなりません。
------------------------------------------------------
個人的に思いが募ってしまい話が長くなりました。すみません。
色んな場所に猫が捨てられていますが、私がお世話している場所で5月9日、猫が捨てられているのを発見しました。その2日前に何か鳴き声が聞こえた気がして辺りを探し回ったのですが、広い場所で草むらもたくさんあり、猫も恐怖で隠れているとなかなか見つける事が難しいです。その事が気になって目を凝らして周囲を見守っていました。9日についに姿を現してくれて、その猫はこちらの様子を覗う様に首から上の顔だけ草むらから出して私を見つめてました。が、なんと急に走り出して草むらの中に逃げ込んでしまいました。なんとかエサだけでも食べさせてやりたいと願って探しましたが見つからず・・・その日は断念しました。この日の夜は雨も降りましたので猫が風邪引かないかと心配でした。そして次の日(5/10)、再度同じ場所で待ちました。すると奇跡的にその猫が再び草むらから顔出して私を覗くように見ていて、私はすぐにエサの準備をしました。
かなり怖がっているので無理はしないで、近寄れる範囲まで寄ってエサを置いて離れました。時間がかかりましたが、猫は恐る恐る近づいて出て来ました。
猫は足元フラフラしながら出て来て、その痩せっぽちな体を見て驚きました。もう何日も食べてないのでしょう、頭が上下に動いてガツガツ食べるので食器まで揺れていました。相当に飢えていて一缶あっという間にペロリです。あまりに可哀想で・・
キョロキョロして満腹になってなくてまだ食べたいと気持ちが伝わってきました。すぐにまた一缶開けてドライフードも振り掛けて置きました。遠くから見てると勢いが止まらずずっと食べていました。食べ終わると満たされて気持ちが落ち着いたようで食器の傍でゆっくり休んでました。生後5~6ヶ月位の子猫に見えました。でもよく分らないので暫く様子を見る事にしました。
いつも言いますが、捨てられた猫は飢えていますので、一度エサを貰った場所に貰った同じ時間帯にだいたい現れてくれます。
この猫はゴールデン・ウィーク中に捨てられたと思われます。
次の日から毎日その猫のために同じ場所になるべく同じ時間帯に行きました。2日間続けて食べさせる事ができましたが、12日は強風と雨の悪天候で猫は出て来れず、13日は無事に出て来て飢えていてたっぷり食べさせました。14日は会えず置き餌して15日は会えて食べさせました。猫は私を覚えてちゃんと出て来てくれるようになりましたが、何か怖い目に遭ったりすると猫も出て来れない時があります。18日は会えず、夜から雨が降ってました。19日は会えてホッと胸を撫で下ろしました。会えて安心して食べさせていても
20日は深夜から激しい雷雨・・大丈夫だろうかと常に心配は尽きません。21日、無事で会えました。
だいぶ近寄って食べるまで慣れてくれたので体に少し触れる事もできました。最初は猫もビックリして思いっきり引っ掻かれました。たぶん少し地面から体が浮いた時に怖くて抵抗したのです。
食べさせる事ができるようになり最初に発見した頃より少し体も肉が付いてきたので元気になってました。メスのようなので病院に連れて行こうと思い22日にキャリー持って行きました。ところが猫に会えず・・探しても出て来ません。4日間猫と会えず、ショックでした。猫の身に何か起きたのだと思いました。落ち込んでた翌日26日、なんと猫が出て来ました!! 良かった~~!!
何か怖い目にあったのか少し怯えていましたが、凄い飢えてるのが分かってすぐに食べさせました。ガゥガゥ声出して必死に食べてました。ところがこの日はキャリー持って来てなくて運が悪いです。明日こそ・・と祈って次の日行くと首を長くして私を待ってくれてました。
ところが、食べさせようとエサをあげてもクンクン匂っているのに少し食べようとして止めてしまいました。エサが気に入らないのかな~?いつも食べてるのに、なんか不思議でした。何を与えても何か迷ってるような感じの態度でなので私も諦めて猫をキャリーに入れる準備しました。なんとかネットに収まってキャリーに入れて
一旦帰宅し、すぐにタクシーで病院に搬送しました。
病院で先生が「この子、口を怪我していますね・・舌も傷付いてます」と言って見せて頂きました。唇が切れていて痛々しい状態でした。そっか・・、飢えてるのにエサが食べれなかったのは怪我して痛かったから食べたくても食べれなかったのだ、と分かりました。女の子で体重は2.3Kgありました。
健康診断、血液検査、不妊手術などもやって頂くために少し入院する事になりました。
帰宅してから再び猫のお世話に多摩川に向かいました。
去年12/27首輪をしたまま捨てられてた猫やおじさん達の所に捨てられてる猫達も見守ってお世話しています。色んな猫達のお世話もあって、そして今回の猫のように保護して病院が開いてる時間内に慌てて搬送しなければなりません。また多摩川に行って残りのお世話をしたり、本当に時間に追われながら動いてます。
今回保護した猫は6月2日に無事退院しました。
唇と舌の怪我も良くなり元気になりました。不妊手術も無事に済ませ、血液検査も問題なしです(エイズ&白血病→どちらも陰性)。ワクチン接種、駆虫のプロフェンダーなどもしております。
毎日多摩川のたくさんのお世話や支援回りと
自宅には8匹の保護猫がいて、、4匹の高齢猫はそれぞれに病気を抱えていますので、お世話も色々と大変です。そしてチー坊も体調を崩しましたので入院したり、白チンは2ヶ月置き位に通院し、アンもまだ治療中です。自宅猫のお世話が今はとても時間がかかっていて毎日寝る時間が朝方になります。睡眠不足です。
ブログを書く時間が取れませんでした。
今は自宅保護する事がお世話も限界であります。
でも、今回保護した猫は口の怪我もしていて元の場所に戻すことは再び心配と不安が付きまとって可哀想ですので、限界を覚悟して自宅保護する事にしました。毎日バタバタと息つく間の無いお世話をしています。
お陰様で保護してからあっという間に一ヶ月以上経ちましたが、一生懸命愛情掛けてお世話しましたのでとても人馴れして甘えん坊になりました。ただ他の猫を怖がります。たぶん口の怪我など、他の猫にやられたり怖い目にあったからでしょうか。
今現在、生後7ヶ月か8か月?という感じですが、この子の場合よく分りません。体はメスなので小柄ではありますが、子猫には見えなくても特別に小さく感じます。たぶん体質なのかもしれません。
この子にも良い人とのご縁がありましたら本当に嬉しいです。
名前は仮名でとりあえず「シャコ」と呼んでます。
台風9号、10号、11号の動きが今後どうなるか心配です。
なんとか回避してくれることを祈っております。
今できる限り、動物と一緒に暮らしているおじさん達の所の支援回りをしながら猫達のお世話しています。
朝の8時になってしまいました。今日はこの辺で失礼します。
またご報告いたします。
皆様にはいつも温かく見守って応援して頂いて本当にありがとうございます。
多摩猫基金にご送金して頂いて、猫達の治療など、大変助かっています。心から感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
猫達への支援物資、おじさん達への支援物資などお送り下さって本当にありがとうございます。大変助かっています。心から感謝の気持ちでいっぱいです。
小西美智子
にゃんごろー4911 2015.07.09(木) 12:41 修正
美智子さん
「シャコ」ちゃんレポート、ドキドキしながら拝読しましたが、無事に保護され小西さんご夫妻の愛情を注いでもらえて本当に良かったです。とても幸運な子なのできっといい巡り会いがありますようにと願っています。
雨がつづいていますがこれから急に暑くなるようです。台風シーズンでもありますしおぃちゃんや猫達にとって辛い季節になりますね。増水など危険に晒されることなく無事に夏を乗り越えて欲しいです。
微力ですが引き続き少しずつ支援させていただきます。小西さんご夫妻もどうぞお体に気をつけて、夏バテなどなさいませんように。。。
(Gallery Pawpadさんでの写真展も楽しみです)