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多摩ねこ日記~995

2015.09.10

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夕方いったん帰宅したものの、川っぷちにいるマミヤのことが気になりました。雨が収まる間だけでも安全に過ごしてほしいと捕獲するつもりでキャリーを持参しました。

しばらく歩いていると警察の方が不審に思って声をかけてきます。ビニールに包んだ白い物(キャリー)を持って増水した川に向って直進する人相の悪い男を発見して怪しいと思ったのでしょう。私の後を早足で追いながらいろいろと質問をなげかけてきましたが、急用なので丁寧に返事を返すのは面倒くさいものです。それに雨音が大きく会話は殆ど聞きとれません。こうなると増々面倒です。

「なにしてるんですか ?」
「・・・ねこ、ねこ」
「え~~ ?」

「ときどきこんな場所に来るんですか ?」
「・・・毎日」
「え~~ ?」

「仕事としてやってらっしゃるんですか ?」
「・・・ねこに頼まれて」
「え~~ ?」

面倒な者はふり切って必死にマミヤを探しました。マミヤが餌場にしている小屋はすでに水没寸前でした。暗くてもご飯のときのように鳴いてさえくれればどこにいるか分かります。しかし、目をこらしても耳をすましても、大きな雨音しか聞こえません。辺りは徐々に水かさが増え、黒く見える河川敷に黒い水が上がりつつあります。
周囲の植栽も地面からあふれた水で池のようになっていました。捜せど捜せどマミヤの姿は見えません。仕方なく断念しました。

少し上流側に行くとおぃちゃん達が簡易のテントを作って避難していました。真っ暗なので近づいて「小西です」と言うと全員で「おーー」と安心したような声が。
闇の中でお互いに顔は見えなくても声で判断できます。7人ほどのおぃちゃんがこれから夜通し待機するのです。

川崎市中原区を巡回しました。