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多摩ねこ日記~997

2015.09.12

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毎度のことですが、河川の氾濫は多摩川に身を置く数多くの猫やおぃちゃん達にとっては最大の脅威です。今回はちょっとした地面や床の高さで隣通しでも被害を受けた方とそうでない方とに運命が別れました。
とあるおぃちゃんの小屋の中を見せてもらいましたが、泥だらけの水に浸かっているため、その殆どの物はたとえ洗ったとしても使い物にならなくなります。
小屋の多くは窓もありませんから、その湿気と蒸し返すような暑さで息ができないくらい。暗く狭い空間はすでに蚊の棲家に変わり、ドアを開けたとたんにダンゴ状態になった蚊が襲ってきました。

おぃちゃんは避難用の簡易のテントに身を置き呆然としています。というか、多摩川の水位を見張っていたため、ほぼ2日間ろくに眠っていないのです。これは被害を受けなかった人も同様です。

それでも、一刻も早く小屋の中を片付けないと困ります。簡易のテントを張っている場所には明日になればそこで少年野球があるそうです。おぃちゃんはゆっくり休めないまま黙々と作業を進めていました。
去年の5月、今にも行き倒れそうになっていたところをおぃちゃんに救われたモコ(♀)も周辺のテリトリーの風景がかわったので、いつもの落ち着きがありませんでした。
おぃちゃんには支援物資と支援金をお渡ししました。

今日は東京都日野市~立川市~府中市を巡回しました。

今回は2007年9月や2008年9月のような大規模な被災ではありませんでした。しかし、前例から被害を受けた方が完全に台風前のようにそれなりに生活用品などが揃い、元の状態に戻るには数カ月、おそらく今年12月の暮れ近くになることと私は予想しています。
そして、多摩川においては行政やNPO法人などの炊き出しなどは一切行われてはいません。

このブログを読んでご心配をいただいている方もいらっしゃいますが、お蔭さまで支援物資のストックもありますし、どうぞ必要以上にお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。