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多摩ねこ日記~1019

2015.12.01

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ゲン(♂)は体調を崩すことなく頑張って生き抜いています。右後肢を切断されたあげくに多摩川に捨てられ2年が過ぎました。強い人間不信と相まって、体の不自由なゲンを必要以上に威嚇し続けていたトラ(♂)の影響もあって深い草むらや物陰に身を隠し、いつまで経っても人馴れすることはありませんでした。

それでも、むやみに必要以上の人に知れないよう少人数の人間のみで精神的なケアや投薬などをずっと続けてきているのです。日に何度もゲンに襲いかかっていたトラも今はいません。そして、場所も当初よりは約1kmほど移動しています。

ゲンに触れるようになるまでには5~6年以上はかかるのではと誰もが思っていますが、今はその距離が3m ほどまでに縮まりました。もっとも、見ず知らずの人が通りがかると人が気づく前に姿を消してしまいます。それでも、以前と違うのは草木や障害物などのないある程度見通しの良い場所でも出て来れるまでになっています。ゴロンと転がって食べ物を催促することも覚えました。

毛艶もよく、なかなか傷が癒えなかった以前と違って少しずつ警戒心が解けただけにゲン自身もストレスが減ったのでしょう。猫らしい自然な仕草が見られるようになっています。

今日はゲンの好物、黒缶プレミアム& 純缶をたくさん、それに何かあったときにすぐに対応できるように置き薬を持参しました。

コメント一覧

silvervine 2015.12.02(水) 00:55 修正

ゲンの続報がずっとなかったので心配していました。
私が多摩ねこの中で一番気になっている子なのです。
元気でいてくれて本当に良かった・・・。
小西さん、どうもありがとうございます。

ねこやしき 2015.12.02(水) 11:00 修正

小西さん、いつもいつも、毎日毎日、本当にありがとうございます。
ゲンは1キロも移動してしまったのですね。
それでも、見失うことなく細やかなお気遣いのもとお世話してくださり、深く感謝いたします。
少しづつ、小西さんはじめ優しい人たちの愛を知り、応え応じるようになってくれ、とても嬉しいです。
こうしたお世話は本当に大変ですし、また心配も絶えないですが、どうかどうか宜しくお願いいたします。
心からの感謝を込めて。

I.M. 2015.12.02(水) 11:49 修正

12月のカレンダーが、まさにゲン!どうしてるかな?と思っていた矢先の記事で安心しました。
見える先でゴロンおねだり、触れるまではあと一息といったところでしょうか。
抱きしめたくて仕方ないけど、我慢我慢ですね。
年末に向けて慌ただしい毎日となり、河川敷も冷たい風が吹くことでしょう。
今年も穏やかな年末年始になるよう、お祈りしています。

ヒロエ 2015.12.02(水) 20:53 修正

ゲンは過酷な人生を強くたくましく
生きてきたのですね。
少しずつ穏やかになりつつあるゲンくん。
このまま永くいつまでも穏やかにゆっくりと
過ごしてほしいです。
いつか小西さんに触られる時もきっときますね。

小西 修 2015.12.04(金) 23:01 修正

silvervine さま
多摩ねこ日記には久々でしたが、ゲンの所は定期的に様子を見ています。声を出して居場所をアピールするなど、信頼感が徐々にですが増しています。
ねこやしき さま
当初は8m くらいまでしか近寄れなかったので、それでも大変な進歩です。そばで見守っているおぃちゃんも実に忍耐強くゲンのことを気遣っていらっしゃいます。9月の東北関東豪雨のときも完全に浸水したのですが、夜になってゲンはちゃんとどこかに避難していたのです。
I M さま
最近はゴロンと横になって視線を投げかけて鳴くのがご飯の催促のパターンとなりました。私が後ろ向きで作業をしているときは意外とすぐそばまでゲンが近づいていることがあります(笑)
ヒロエ さま
ゲンは人間に酷いことをされましたからね。それでも立派に今日まで生きてこれました。当初から食欲旺盛なことがいろいろな意味で健康を保てているのでしょう。賢い猫でもあります。そして、私たちもゲンから教わることが多いことを改めて気づかされます。

ヒロエ 2015.12.11(金) 09:59 修正

昨晩から今朝にかけて、ひどい雨でしたね。
多摩川の方もかなり増水していることでしょう。
おぃちゃんや猫たちに被害がないことを
祈ります。
どうか無事でありますように。

白い猫 2015.12.12(土) 11:15 修正

東京新聞2015年12月12日付朝刊
26面「記者のつぶやき」で多摩川猫物語
が紹介されていました。