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多摩ねこ日記~1030

2016.01.02

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好天の河川敷は賑やかです。親子連れでの凧あげやカップルの散歩など、普段は足を運ばない人がたくさんいました。
一方、猫たちはそんな賑わいを避けた場所でひっそりと生きています。今日、立ち寄った場所も雑草や雑木橋の中です。夏はうっそうと茂り、人の背丈以上ほどある雑草も今は枯れているものが多く、夏と比べれば随分と見通しが良いのですが、これが困ったことに猫にとって大きな災難となる場合もあるのです。虐待や、そこまでいかなくても不届きな犬の飼い主のマナーの悪さから猫がとんでもない事態に追い込まれる事もあったりする訳です。

ここにも複数の猫がいますが、以前はここにおぃちゃんがいて面倒を見て下さっていたのですが、河川敷で倒れているところを発見され、今は施設に入所されています。
あれから早3年が経ちました。その後はここに通ってお世話を続けておられる方の心温かいお志のお蔭でここの猫たちは生きていくことができています。
そんな事もあり、先月26日に都内の施設まで出向き、その時のおぃちゃんを訪ねてみました。多摩川にいた頃と比べれば随分と太っていて、顔色も良くお元気そうでした。
3年ぶりにいろいろ懐かしいお話しもできておぃちゃんも嬉しそうでした。寒くて足ががたがた震えながらも私と2人で話し込んだ冬の河川敷の夕方。蒸し返すような酷暑の夏の夜には蚊に刺されながらも地面に小さなランプと蚊取線香をを置いての猫談義。
・・・などなど、施設では限られた時間でしたが、おぃちゃんとの有意義なお話ができました。末永くお元気で暮らして頂きたいと心から願いました。

多摩川に捨てられた猫が命を繋ぐことのできる要因はこうした慈悲深いおぃちゃんやおばちゃんによって成り立っている場合がその殆どです。私が持参した、おぃちゃんがまだ猫と河川敷で暮らしておられた頃の写真を見て下さいました。

私はこの写真を数年後かに写真展・他で第三者の前で展示したいと思うのですが・・と問うと、二つ返事で快く了承して下さいました。そして、「肖像権使用同意書」にサイン・捺印して下さいました。 写真には猫と無表情のおぃちゃんが写っています。「無表情」とはいっても、やはり「表情」といったものは「無」ではなく、それなりにある写真です。私も誰もいない、まさに『普段』の猫とおぃちゃんの写真が私のいる前で撮れたのです。
これには「おぃちゃん、ありがとう」と言う他ありません。

東京都日野市~多摩市~府中市を移動しました。

コメント一覧

I.M. 2016.01.03(日) 07:37 修正

明けましておめでとうございます。
今年も新年早々、河川敷の命たちのために休みなく活動されて。本当にありがとうございます。
すべての命が穏やかに過ごせる社会になるよう、祈っております。
小西さんご夫妻も、どうかお体に気を付けてお過ごしくださいませ。

ひろりん 2016.01.03(日) 09:22 修正

明けましておめでとうございます
本年も、小西様ご夫妻始め、多摩猫達、おいちゃん、おばちゃん達にとって幸多い年となりますように

年末は、多摩猫カレンダー有り難うございました
m(_ _)m
毎年楽しみにしております^^
日々、ふっと目に入る多摩猫カレンダーに‟生きる勇気”をいただいております。
多摩猫達の瞳の中に、「何があっても生き抜くぞっ!」という強い意志を感じるからなのです。
それもこれも、小西様ご夫妻の並々ならぬご尽力があっての賜物…。

どうぞ、お体に気を付けていただいて、多摩猫達と多摩猫達に係わる全ての皆様に、たくさんの幸せが訪れますようにお祈りいたしております。

きのこ Mail 2016.01.04(月) 14:34 修正

すごいなあ....。小西さんご夫婦の毎日は。
「雨にも敗けず、風にも敗けず....」をそのまま実践しておられますね。
河川敷に生きる猫と、人々の為に....。心から、感謝と尊敬をいたします。
お身体気をつけてお過ごしくださいませ。

小西 修 2016.01.04(月) 18:24 修正

I M さま / ひろりん さま / きのこ さま

あけましておめでとうございます。
皆さまにとって多幸多福、そしてなにより健康で過ごせる一年でありますようお祈り申し上げます。

広い範囲の河川敷にはおぃちゃんの小屋で過ごせる猫。宿の無い猫。ボランティアだけを頼りに生きている猫がいますが、実際には捨てられた猫のほぼ99%は餓死、衰弱死してしまいます。日々を精一杯生き抜こうとしているかけがえのない命、病気になったり犬や心無い人間に襲われることもあります。
お腹の空くのは毎日の事、物言わずとも厳しい環境の中では大きなストレスを抱えるのも毎日の事。そんな訳で休むことのない作業になります。
こうした不遇な猫たちが心身共に少しでも健康に過ごせるよう願いながらの巡回です。

皆さまもご自愛され、お元気でお過ごしください。

みいじろう 2016.01.10(日) 16:03 修正

毎日欠かさない猫達のお世話、体調を崩した猫達への細やかな気配りと行動にいつも感謝しております。
川岸生男さんの作品はこちらのブログで紹介されすぐに読ませて頂きました。こういった賞が作られたことをきっかけに路上生活の方々へ日の目があたり、私達がもっと他者への思いをくんで、生きやすい社会になればと思う。
餌台を設置してくださった太田康介さん、ありがとうございました。太田さんの写真集は2冊持ってます。どちらも福島に残された犬猫達を撮ったもの。発売されてすぐ買ったもののまだ見てないのです。多分ページを開くのは、福島の残された動物たちの状況が今より、もっともっと良くなった時です。
カレンダーや11月くらい~のブログでは馴染みの猫達の
様子も知ることができました。ゲンは随分心も傷も癒えたように見えました。ハコ、相棒トラ、老猫シロも元気ですね。タロウ、ペケ、ラビも!レンマの母猫ミケも頑張ってる!チーチやミー、コレ・・・ベソは新たな飼主の下で暮らしてるのですね。カレンダーの3月と10月のような捨てられた挙句、餓死するよな猫達が一番つらい。
世の中せっかくの猫ブームとのことですから、この動きが捨猫を減らし、野良猫への虐待が減らしていくようつながっていって欲しい。飼犬に猫を追わせるような心無い人間がいることに人々がもっと気づいていけば。河川敷のおじさんと猫達にとって過ごしやすい冬でありますように。そしてそれらを支えるボランティアと小西さんご夫妻に深く感謝します。

つかにゃん Mail 2016.01.18(月) 08:53 修正

この雪でおいちゃんと猫達を心配しております。
想像を超える寒さでしょう。
ツートやゲン達がまた元気にご飯を食べに来てくれます様に。
おいちゃん達が無事に寒さを乗り切れます様に。