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多摩ねこ日記~1032

2016.01.06

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多摩川は風が強くて肌寒い一日でした。
先日、巡回の途中に伺ったおぃちゃんと会ったその瞬間、おぃちゃんは目に涙していました。どうしたのかと思っていると、可愛がっていた子猫のサクラ(♀)を亡くしたことが頭をよぎり、その事を悲しんでいた最中にたまたま私が訪ねて来たようです。

おぃちゃんはサクラのことを本当に愛おしく思い、いつも言葉をかけながら触れ合っていました。しかし、捨てられて間もないサクラは体も虚弱だったようです。近くで見守っている方からの手当て、おぃちゃん自身も病院に3度連れて行きました。いったんは完治していたのですが、しばらくしてまた体調を崩し、食べることができなくなって死んでしまいました。

その日の帰り際におぃちゃんは言いました「サクラの写真ないかなー」と。そんな訳で今日はサクラの写真を額装して差し上げたのです。おぃちゃんはサクラの墓が雨で崩れてしまわないようにブルーシートで覆い、中に食器やフードを置いて弔っています。
飾花は近くの市街地で見守っている方が供えて下さったようです。おぃちゃんは写真を手にそっとブルーシートの墓の前に置きました。そして、「サクラ、サクラ」と話しかけるように声をかけていたのです。
おぃちゃんは私が帰るときには自転車を押して近くまで送ると言うのですが、トラが鳴きながらいつまでも付いてくるので困った顔をしていました。

しばらく移動した所で久々にチーの元気そうな姿と遭遇しましたが、この辺りはタヌキが多く生息しています。昼間はともかく、夜間には猫たちも身の置き場に困ることも多々あるでしょう。

対岸に渡り、そこには一般の方が滅多に足を踏み入れない雑草に囲まれた平地があります。ここでサビ柄の猫が顔を見せてくれました。お正月の前後に4匹くらいの猫が捨てられているとの情報を耳にしていましたが、その中の1匹だと思えます。随分とお腹を空かせていました。純缶4個を一気に平らげました。
他の猫は警戒心の強い猫もいるようです。私と知り合いのボランティアの方々と今後の対処の仕方を様子を見ながら考えていきます。