天候が良くても風が強くて寒い多摩川でした。とある広大な草むらには人知れず複数の猫が身を隠しています。たまに釣り人が通りがかるくらいで他では誰も来ないような場所です。そんな事もあり、ここの猫たちは面倒を見ているおぃちゃん以外の人間を極端に警戒します。
枯草の藪の中で10匹ほどの猫と会いましたが、幸いなことに風邪をひいているような猫は見当たりませんでした。おぃちゃんは夜に活動する方なのでテントの中で眠っているのです。ラジオをつけっぱなしにしているのは泥棒除けのためなのです。特に痩せこけた猫もいないし、声をかけずに次に移動しました。
トラは去年の10月頃に捨てられた成猫ですが、見て見ぬふりのできないおぃちゃんにご飯をもらって生きています。先住の猫との折り合いは悪くないようですが、それでも給餌の時間になるとしつかりとそれに合わせて姿を現します。
何年間だか家猫として飼われていた成猫が捨てられると精神的にも本当に辛く苦しい思いをするはずです。それでもこのおぃちゃんがいなければ今頃はとっくに命は無いでしょう。トラにとって多摩川での初めての冬ですが、頑張って生きています。
東京都日野市~川崎市多摩区を経て、ゲンにも会いに行きました。
ゲンは元気な姿を見せてくれました。相変らずおぃちゃん達に温かく見守られて精神的な落ち着きがこちらに伝わって来ます。ただ、犬の散歩が多い場所ということもあり、その度におぃちゃん達は神経を尖らせています。中にはリードを外し、人柄も随分と乱暴な方が通りがかることもあり、目の届かない場所で何かの事故が起こることが懸念されます。
ゲンは体が不自由なことを知ったうえで、賢い猫でもあるので台風による去年9月の夜間の増水でもうまく自分で避難して生き延びました。
躾の行き届いていない犬に対する対処の仕方もちゃんと身についているかも知れません。
おりり 2016.01.28(木) 00:15 修正
他に行く所もなくて河原で必死に生きているだけなのに、嫌がらせや危害を加える人達って最低のクズです。大嫌い。猫や犬・動物たちや弱い立場の者に酷い事をする者たちがいなくなって、安心してご飯が食べられて健康で幸せに生きていけるようになりますように。毎日そう願っています。