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虐殺事件~殺される猫達の悲痛な心の叫び

2016.02.13

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皆様にご心配おかけしております。
ブログ報告する時間がなくてご迷惑おかけしてすみません。

次から次と色んな事が起きます。いつ何が起きてもおかしくないです。猫達の安全を見守りながら、一日一日を無事に生きて欲しいと願って、そのためには日々の継続しかないと信じて、毎日のお世話とパトロールもしています。
それでも守りきれない時があります。今までどれだけ悲しい現場に遭遇したか数えきれません。過去に虐待で亡くなった猫達の事は目に焼き付いたまま頭から離れません。

こんな事件が繰り返され、小さく弱い立場の生き物達はいつまでも苦しめられ続けています。

2月8日(月)、この日も猫達のフード類や行かなければならない支援回りの物資等たくさんの重い荷物を自転車に積み込んで出かけておりました。今回のショッキングな事件が起きた場所は多摩川の土手と道路一本を挟んで隣接する広い緑地で起きました。「〇〇の森」と呼ばれるこの緑地は私が多摩川とは別にお世話のエリアとして回っている場所の1ヶ所です。
河川敷と同様に隣接したこの緑地は昔から猫がよく捨てられ、樹木や植栽に覆われていて人目に付かない場所が多いため死角になって危険です。過去に虐待も数々起きています。

ここで今現在見守っている猫はキッチ、シロ、太ミケ、ニャー。そして2013年の暮れに捨てられた猫達ライチャス、ショー、ミケヤンなどがいます。
いつもならショーが私が来るのを待ってて鳴いて出てくるはずなのに、他の猫達も一匹も姿を見せませんでした。おかしいな・・??と思いながらも餌の準備を始めました。でも待っても出てこない猫達、どうしたのか・・どこにいるのか気になって探しました。
でも、辺りは猫一匹見かけない・・いる気配もしない・・不気味な雰囲気が漂いました。

置き餌だけして去る事はできず、歩き回ってあちこちの茂みの中を覗き込んで見回っていきました。
その時です・・しゃがんで見てた茂みの中、2m先の奥の地面に逆を向いた状態で横たわっている後姿の猫を発見しました。見たことがない、初めて見る猫でした。白キジ柄の生後6ヶ月位に見える、まだ頭も小さく体も細い若い猫でした。寝てる姿にしてはおかしいと直感しました。
びくとも動かない、呼吸してる様子も無い・・なんという事、猫が死んでいる・・。病死か? それとも・・?見た事がない知らない猫で見当もつきません。ただ異常事態に不安だけが募って、他の場所も辺りの茂みの中も覗き込んで異変が無いか調べてました・・・すると、また一体、茂みの陰で黒い猫がバッタリと横たわって死んでいるのを発見しました。


もう気が動転しました。一体何が起きてるのか、訳が分からず頭が真っ白になりました。この黒猫も同じ位の体格で成猫とは程遠いまだ幼い猫でした。この子も方向的に私から顔がよく見えませんでしたが、晴れの日に何故か全身びしょ濡れ状態で死んでる状況は異様でしかありません。この状況を見て、この2匹は何者かに殺された、虐殺されたのだと思いました。

見知らぬ2匹の猫が何故ここに??・・・ 頭が混乱しましたが、冷静に考えてみれば、休日に猫が捨てられる事が多いので、7日の日曜日に捨てられた可能性が高いです。人に見られないように人がいない時間帯に捨てに来ますから。

私の想像ですが、私は毎日この場所にお世話に来ますので、もし2匹が捨てられていれば発見したと思います。でも猫達にご飯食べさせて、その間もずっと周辺のパトロールもしましたが7日は2匹共いませんでした。きっと7日の深夜から明け方にかけて捨てられたと思います。

そして悪い偶然と偶然が重なり、不運にも悪意に満ちた恐ろしい人間がたまたま此処に来て、捨てられたばかりの2匹の猫と遭遇し2匹は殺されてしまったのだと推測します。
もし、虐待した人間がここに来てなければ、8日には2匹の猫が生きてる状態で私と会えたはず!!、と思ってしまいます。そう思うと救われないこの悲惨な運命に悔しさで胸がいっぱいになります。人に飼われてた猫は人馴れしてますから、外の人間の怖さを知らない猫が殆んどで、まして、あどけない子供であれば警戒心も弱く、捨てられて空腹状態でいたら尚更、容易に捕まってしまう事もあります。あまりに残酷過ぎて可哀想で胸が詰まります。

私がお世話してる大人の猫達は大丈夫だろうか・・?
みんなどこにいるの? 悪い胸騒ぎがして、他の猫達の安否が心配でたまりませんでした。しかし、殺された2匹のためにすぐに警察に通報する事が先決で警察に電話しました。

個人的には猫の体を触って状態を確認、チェックしたい気持ちでいっぱいでしたが、虐待事件として警察に通報する時は、現場の状況はそのまま、手を触れる事はできません。

~次へ続きます~


小西美智子