110番してから待てど、なかなか警察が来ません。20分待って、やっと、バイクで一人の警官が来ました。私が電話で虐待事件だと言っても警察はまともに信用しません、直に警官の眼で現場の状況、猫の死体の状況を観てから判断します。信じてないからか準備も悪く、死体を入れるための大きなビニールのゴミ袋一枚だけ持ってきて、ビニール手袋は持って来てませんでした。
横から私が「これは虐待事件で、殺されてます!!」と言いました。
手袋が無い警官はゴミ袋の中に手を突っ込んでビニールで猫の手や体を掴んで茂みから引き出して、観察しやすい場所に移動させていました。
やりにくそうにモタモタしてましたので、思わず手伝おうとすると「触らないで下さい!! 菌が付くかもしれませんので、絶対触らないで。」と注意を受けました。まだこの段階では警官は事件と決めてなくて病死と思っている感がありました。
警官が地面から猫の体を起こしてみた時、猫の顔を見る事ができました。鼻と口から出血し眼は見開いたまま・・頭を激しく強打されているのが分かりました。もう一匹の黒猫も同じ、鼻と口から大量の出血、右目は開いたままで左目は強打された時に骨折で陥没してるようでした。
黒猫の方がより激しい暴行を加えられたのか、全身は水の中に沈められたように びしょ濡れ、体はすでに硬直してるのに流れてる血液は鮮血、体を持ち上げた時、地面には真っ赤な血が生々しく流れていました。
警官は私が傍から話しかける言葉に少しずつ頷いて、虐待事件だと感じ猫の写真を撮り始め、写真を一枚ずつ部署へ転送してから電話で状況説明をしたり指示を仰いでいました。何枚も写真を撮ってはその作業の繰り返しが長く続きました。
私はどんな風に猫を殺したのかがとても気になりました。何か証拠がないかと辺りを見まわしてました。
そして、寒くてトイレに行きたくなって公衆トイレに行きました。その時、トイレ建物の外壁に血痕のような物が目に入りました。もしかして・・と思い外壁をゆっくり見渡していったまです。血痕が至る所に飛び散っていました。何か拭いた様な跡も残ってましたが、血は下のコンクリートにも点々と滴って、そこから草むらや地面にもたくさん血痕が続いてました。恐ろしくなって血の気が引きました。
この外壁に猫の頭を何度も激しく打ち付けられたのだと確信しました。なんと惨い事を・・・。
すぐに血痕の事を警官に伝えました。事件性が高いと状況判断した警察官が電話報告して、そこから慌ただしく動き始めました。生活安全課の担当者、そして現場検証のカメラマン、その後からも事件担当の警察の人達が次々と現場に集まって来ました。私は待たされ、そして事情聴取を受けました。
私が何をやっているのか、何故ここにいて猫を発見したのか経緯を詳細に聞かれ、連絡先など全て教えます。それが済むと今度は現場の血痕の証拠写真を撮る際に立会人として私が協力しなければなりませんでした。
たくさんの血痕の中から撮影する3か所の血痕を選んで、そこに矢印と番号を貼り付け、私は用意された頭にかぶるキャップ、マスク、ビニール手袋を着用させられ、立会人が持つプラカードにもサインをして証人として撮影させられます。
次に、飛び散ってる血痕は乾いていましたが、それを検査キットの綿棒で擦り取って袋に閉じ込め封をした後、私のサインと封印した箇所に指紋を押させられました。約2時間後、やっと私は解放の身となりました。
何よりも心配な事、私がお世話している猫達がついに一匹も現れることなく・・・会えない事に重苦しい気持ちで落ち込みました。
事件に巻き込まれてないか、、無事かどうか、猫達の安否が心配で祈るばかり、辛くて他に何も考えられません。
夜6時半過ぎて、辺りはもう真っ暗・・・、自転車の積荷は重いまま、(猫とおじさん達への支援物資は届ける事が時間的に不可能で
諦めて持ち帰ります)、来るのが遅い私を不安な気持ちで待ってる、冷たい風が吹く寒い中でまだかまだかと空腹に耐えて待ってる猫達のために急いでお世話に向かいました。猫達は文句も言わずに待ってくれてました。
こうして待ってる時間に何か虐待に遭う可能性だってあるのですから、無事で待っててくれて本当に感謝するしかありません。お世話が終わって帰宅したのは夜9時でした。
2匹の遺体は動物病院で検死してもらえると聞いて安心しました(どこの病院かは教えてもらえません)
犯人を見つかるかどうかは・・難しいだろうと言われましたが、早く犯人が見つかる事を切に願ってます。
皆様にはご心配して頂いて、本当に感謝しています。
今回の虐待事件で受けたショックは言葉で言い表せません。人間に捨てられ殺され、犠牲になった猫達を思うと、何も助けてあげれず、尊い命が奪われた事に悩み苦しみ、精神的に追い詰められて殆んど寝れません。精神的ストレスと疲れで吐き気や耳鳴りが続いてます。とにかく猫達の安否、無事が全て確認できるまで、猫達が心配でブログに書く気力がありませんでした。
事件から4日目になります。猫達を毎日探し回っていました。お陰様で今日でなんとか全ての猫達の無事確認ができました。確認はできましたが、気になる事がたくさんあって、まだまだ安心できません。
猫達の精神状態も穏やかでありません。
事件当日の起きた事を猫達は知っているかのようです。目がキョロキョロして落ち着きがなく、少しの音や動きで驚いて飛び上がる子もいます。敏感な猫達は殺される猫の悲鳴や大きな物音を聞いていたかもしれません。何か恐怖を察知して出て来れなかったかもしれません。
猫達も普段と違ってストレスで精神がおかしいです。今日はなんとか睡魔と闘いながら気力を振り絞って事実をそのまま報告しております。頭がぼうっとしてますので、おかしな文章になってると思います、どうぞお許しください。
皆様に少しでも詳しくお伝えできればと思いました。
皆様には本当に感謝しています。
いつも温かく見守って頂いて、心のこもった温かいご支援をして頂いて、本当にありがとうございます。
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朝の7時半になってしまいましたので、今日はここまでにします。
また、この続きのご報告をしたいと思っています。
私は殺された2匹の写真も撮っています。
どの命もたった一つしかない尊い命・・・
なのに一瞬にして奪われいく命、
猫達は言葉は話さないが、
人間によって奪われていった多くの命の
「心の叫び」を聞いて欲しい
人間は弱いくせに、弱い者いじめをする生き物・・
いつになったら気が付くのだろう・・
相手を思いやって優しくできれば
きっと相手も優しくなれる・・
人間が幸せになるには思いやりしかない。
思いやりがもっと増えていけたら
憎しみはなくなる気がする。
弱いもの達を思い
相手の気持ちになる
無償の愛ほど美しいものは無い
そんなに難しい事ではない気がするが・・
人間はどうあるべきか、深く考えなおしてほしい
生きる命を奪った人間の罪は重いです。
人間はもう二度と繰り返してはなりません。
辛くとも現実に起こった事実から目を背けてはならないといつも思ってます。二度と悲しい事が起こらないために真摯に受け留め
弱いもの達のために責任を持って向き合い行動したいと思います。
亡くなった2匹の猫達の写真を、落ち着いたら載せたいと思います。この世に産まれてきたのに、僅かな時間しか生きれなかった
無念な猫達がいた記録を載せてあげたいのです。
どうぞよろしくお願いします。
小西美智子
I.M. 2016.02.13(土) 08:41 修正
何を言っても 美智子さんの慰めにはならないと思いますが、ここを訪れる沢山の人が見守り、応援し、祈っています。
無残にも奪われた命の平穏を祈り、お悔やみ申し上げます。