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虐殺事件~事実に目を背けてはならない

2016.02.13

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110番してから待てど、なかなか警察が来ません。20分待って、やっと、バイクで一人の警官が来ました。私が電話で虐待事件だと言っても警察はまともに信用しません、直に警官の眼で現場の状況、猫の死体の状況を観てから判断します。信じてないからか準備も悪く、死体を入れるための大きなビニールのゴミ袋一枚だけ持ってきて、ビニール手袋は持って来てませんでした。

横から私が「これは虐待事件で、殺されてます!!」と言いました。
手袋が無い警官はゴミ袋の中に手を突っ込んでビニールで猫の手や体を掴んで茂みから引き出して、観察しやすい場所に移動させていました。
やりにくそうにモタモタしてましたので、思わず手伝おうとすると「触らないで下さい!! 菌が付くかもしれませんので、絶対触らないで。」と注意を受けました。まだこの段階では警官は事件と決めてなくて病死と思っている感がありました。

警官が地面から猫の体を起こしてみた時、猫の顔を見る事ができました。鼻と口から出血し眼は見開いたまま・・頭を激しく強打されているのが分かりました。もう一匹の黒猫も同じ、鼻と口から大量の出血、右目は開いたままで左目は強打された時に骨折で陥没してるようでした。
黒猫の方がより激しい暴行を加えられたのか、全身は水の中に沈められたように びしょ濡れ、体はすでに硬直してるのに流れてる血液は鮮血、体を持ち上げた時、地面には真っ赤な血が生々しく流れていました。

警官は私が傍から話しかける言葉に少しずつ頷いて、虐待事件だと感じ猫の写真を撮り始め、写真を一枚ずつ部署へ転送してから電話で状況説明をしたり指示を仰いでいました。何枚も写真を撮ってはその作業の繰り返しが長く続きました。
私はどんな風に猫を殺したのかがとても気になりました。何か証拠がないかと辺りを見まわしてました。

そして、寒くてトイレに行きたくなって公衆トイレに行きました。その時、トイレ建物の外壁に血痕のような物が目に入りました。もしかして・・と思い外壁をゆっくり見渡していったまです。血痕が至る所に飛び散っていました。何か拭いた様な跡も残ってましたが、血は下のコンクリートにも点々と滴って、そこから草むらや地面にもたくさん血痕が続いてました。恐ろしくなって血の気が引きました。
この外壁に猫の頭を何度も激しく打ち付けられたのだと確信しました。なんと惨い事を・・・。
すぐに血痕の事を警官に伝えました。事件性が高いと状況判断した警察官が電話報告して、そこから慌ただしく動き始めました。生活安全課の担当者、そして現場検証のカメラマン、その後からも事件担当の警察の人達が次々と現場に集まって来ました。私は待たされ、そして事情聴取を受けました。

私が何をやっているのか、何故ここにいて猫を発見したのか経緯を詳細に聞かれ、連絡先など全て教えます。それが済むと今度は現場の血痕の証拠写真を撮る際に立会人として私が協力しなければなりませんでした。
たくさんの血痕の中から撮影する3か所の血痕を選んで、そこに矢印と番号を貼り付け、私は用意された頭にかぶるキャップ、マスク、ビニール手袋を着用させられ、立会人が持つプラカードにもサインをして証人として撮影させられます。

次に、飛び散ってる血痕は乾いていましたが、それを検査キットの綿棒で擦り取って袋に閉じ込め封をした後、私のサインと封印した箇所に指紋を押させられました。約2時間後、やっと私は解放の身となりました。
何よりも心配な事、私がお世話している猫達がついに一匹も現れることなく・・・会えない事に重苦しい気持ちで落ち込みました。
事件に巻き込まれてないか、、無事かどうか、猫達の安否が心配で祈るばかり、辛くて他に何も考えられません。

夜6時半過ぎて、辺りはもう真っ暗・・・、自転車の積荷は重いまま、(猫とおじさん達への支援物資は届ける事が時間的に不可能で
諦めて持ち帰ります)、来るのが遅い私を不安な気持ちで待ってる、冷たい風が吹く寒い中でまだかまだかと空腹に耐えて待ってる猫達のために急いでお世話に向かいました。猫達は文句も言わずに待ってくれてました。

こうして待ってる時間に何か虐待に遭う可能性だってあるのですから、無事で待っててくれて本当に感謝するしかありません。お世話が終わって帰宅したのは夜9時でした。
2匹の遺体は動物病院で検死してもらえると聞いて安心しました(どこの病院かは教えてもらえません)
犯人を見つかるかどうかは・・難しいだろうと言われましたが、早く犯人が見つかる事を切に願ってます。

皆様にはご心配して頂いて、本当に感謝しています。
今回の虐待事件で受けたショックは言葉で言い表せません。人間に捨てられ殺され、犠牲になった猫達を思うと、何も助けてあげれず、尊い命が奪われた事に悩み苦しみ、精神的に追い詰められて殆んど寝れません。精神的ストレスと疲れで吐き気や耳鳴りが続いてます。とにかく猫達の安否、無事が全て確認できるまで、猫達が心配でブログに書く気力がありませんでした。

事件から4日目になります。猫達を毎日探し回っていました。お陰様で今日でなんとか全ての猫達の無事確認ができました。確認はできましたが、気になる事がたくさんあって、まだまだ安心できません。
猫達の精神状態も穏やかでありません。
事件当日の起きた事を猫達は知っているかのようです。目がキョロキョロして落ち着きがなく、少しの音や動きで驚いて飛び上がる子もいます。敏感な猫達は殺される猫の悲鳴や大きな物音を聞いていたかもしれません。何か恐怖を察知して出て来れなかったかもしれません。
猫達も普段と違ってストレスで精神がおかしいです。今日はなんとか睡魔と闘いながら気力を振り絞って事実をそのまま報告しております。頭がぼうっとしてますので、おかしな文章になってると思います、どうぞお許しください。
皆様に少しでも詳しくお伝えできればと思いました。

皆様には本当に感謝しています。
いつも温かく見守って頂いて、心のこもった温かいご支援をして頂いて、本当にありがとうございます。


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朝の7時半になってしまいましたので、今日はここまでにします。
また、この続きのご報告をしたいと思っています。

私は殺された2匹の写真も撮っています。
どの命もたった一つしかない尊い命・・・
なのに一瞬にして奪われいく命、

猫達は言葉は話さないが、
人間によって奪われていった多くの命の
「心の叫び」を聞いて欲しい

人間は弱いくせに、弱い者いじめをする生き物・・
いつになったら気が付くのだろう・・

相手を思いやって優しくできれば
きっと相手も優しくなれる・・
人間が幸せになるには思いやりしかない。
思いやりがもっと増えていけたら
憎しみはなくなる気がする。

弱いもの達を思い
相手の気持ちになる
無償の愛ほど美しいものは無い
そんなに難しい事ではない気がするが・・
人間はどうあるべきか、深く考えなおしてほしい

生きる命を奪った人間の罪は重いです。
人間はもう二度と繰り返してはなりません。

辛くとも現実に起こった事実から目を背けてはならないといつも思ってます。二度と悲しい事が起こらないために真摯に受け留め
弱いもの達のために責任を持って向き合い行動したいと思います。

亡くなった2匹の猫達の写真を、落ち着いたら載せたいと思います。この世に産まれてきたのに、僅かな時間しか生きれなかった
無念な猫達がいた記録を載せてあげたいのです。

どうぞよろしくお願いします。

小西美智子

コメント一覧

I.M. 2016.02.13(土) 08:41 修正

何を言っても 美智子さんの慰めにはならないと思いますが、ここを訪れる沢山の人が見守り、応援し、祈っています。

無残にも奪われた命の平穏を祈り、お悔やみ申し上げます。

うしまる 2016.02.13(土) 11:12 修正

御無沙汰しておりました。

今回の悲惨な出来事は、外猫のお世話をしている私にとっても、背筋が凍りつく程の思いで胸が詰まります。


当地でも、首を切断された猫の遺体が見つかり、何も出来ないのですがせめてと、現場にお花とお線香を御供えしました。


『同じ人間が酷い事をしてごめんね』と手をあわせて来ました。


何も罪もない小さな命が犠牲になることがなくなります様に。


現場に足を運ぶ度に、辛く苦しい思いをされてしまうであろう小西ご夫妻の心痛を思うと、言葉になりません。


野生ではない猫が、外で暮らす事は、当たり前ではない不自然な事であると言う事に気づいてくれる人が増えて欲しいです。


亡くなられた猫さんが、来世は愛情いっぱいの飼い猫さんになって幸せな猫生を送れます様に。


どうかどうか安らかに・・・

ひろりん 2016.02.13(土) 11:24 修正

美智子様

精神的肉体的に極限に近い状態の中、事件のご報告を有り難うございました。
人間の仕業とは思えぬ事件の状況に、打ち震え、涙が止まりませんでした。

どこまで驕り高ぶった人間なのか…。
いつになったら、人間も自然界の一部で、他の動植物達と共存して行かなければならないことに気付くのだろうか…。
知恵を持った人間であるならば、一日も早く、そのことに気付いて欲しい。
そして、一人、また一人とそのことに気付いた人間が増えて行けば、いつか必ず、多摩猫たちももっと生き易い世の中になるだろう。

毎日毎日、来る日も来る日も、小西様ご夫妻の多摩猫たちへのご活動は続けられて参りました。そして、これからも…。
亡くなった二匹の多摩猫に、すぐにはお花を手向けることが出来ませんので、僅かばかりですが募金させていただきます。
どうか、美智子様も、あまりご無理をなさいませんように…。

これからも、小西様ご夫妻のご活動と、多摩猫たち、おいちゃん、おばちゃんたちを見守って参りたいと思います。
“思いやりの心”を持って…。

ぷくりん 2016.02.13(土) 14:58 修正

何の抵抗も出来ない子猫を無残に殺す人が、
普通の顔をして生きているのが恐ろしいです。
多摩川では防犯カメラなどもないでしょうから、
犯人を捕まえるのは難しいのでしょうか。
でも捕まらなければ、また平気で繰り返すでしょう。
警察には本気で捜査をして貰いたいです。
みんなが多摩川の猫たちやおぃちゃんの事を
心配していると思います。
どうかこのような事件が2度と起きないよう、
そして子猫たちの冥福を心よりお祈り致します。
美智子さんも、ショックが大きいとは思いますが、
元気を出して下さいね。応援しています。

おりり 2016.02.13(土) 23:51 修正

美智子さん、つらい状況のなか詳しい事を教えていただきありがとうございます。
姿の見えなくなっていた猫達が心配で毎日無事を祈っていました。きっと殺された猫達の声や気配を知っていて恐怖を感じて怖い思いをしているんでは、、、もしや殺されているのか、、、と案じていましたが、どちらも辛く過酷な事にかわりはないです。
それに酷い殺され方をした子猫たちの事を思うと可哀想で悔しくて、捨てた者・虐殺した者に聞きたいです。「何故そんな酷い事ができるんだ?自分が同じ事をされたらどうなんだ?」って。
警察を上手く味方につけて河原猫達やおいちゃん達を守ってもらえるようになれれば良いなと思います。
辛い思いをしている猫達に少しでも優しい時間が流れてくれますように。心から願います。

ねこやしき Mail 2016.02.14(日) 13:23 修正

心身共に憔悴の極みの中、しかも「辛い」という言葉以上の報告ですのに、お知らせくださり、本当にありがとうございます。
邪悪な人…邪悪な行為… 心底恐ろしい。
河川敷で暮らさざるを得ないそんな境遇に追い込まれただけでも可哀相なのに… 心がちぎれそうです。
おいちゃんたちも危険です。

小西さん、美智子さん、危険を承知の上、それでもお世話を続けてくださり、本当に本当に心より感謝いたします。

ヒロエ 2016.02.14(日) 14:39 修正

美智子さま、
とてもつらい状況の中、ご報告していただきありがとう
ございます。
報告を読みながら、猫ちゃんたちの辛さ、痛み、無念さを
思うと、やりきれない気持ちでいっぱいになります。
そして犯人に対する激しい憤りを感じます。
何をどうしても、起こってしまった現実、絶対に忘れては
ならない現実です。
私たちと同じ人間が、何の罪もない弱い動物の命を奪い、
平気で生きている。許せないです。1日も早く罰せらる
ことを願います。2度とこのような人間が存在しない社会に
なりますように。
何もできない人間がえらそうな事を書いてすみません。
本当は、犯人を同じ目に合わせてやりたい気持ちで
いっぱいです。

どうか1日も早く猫ちゃんたちに穏やかな日々が戻って
きますように。
美智子さん、どうか心と身体をできるだけ休めて下さい。

2匹の猫ちゃんの御冥福を心よりお祈りいたします。

ひろりん 2016.02.14(日) 15:18 修正

関東地方に春一番。
雨嵐の後、今日は一変して、春のような柔らかい陽射しが降り注いでおります。
まるで、お天道様が、忌々しいすべてを浄化してくださったかのようです。

風が吹いたら吹いたで、暖かくなったらなったで、小西様のご活動も、別な形での大変さが出て参りましょうが、どうか、気持ちだけは明るい方へ向けていていただきたい、と切に思います。
私には何も出来ませんが、こちらのブログを訪ねて来られる方同様、これからも、小西様のご活動と多摩猫たち、おいちゃん、おばちゃんたちを見守らせていただきます。よろしくお願いいたします。

きのこ Mail 2016.02.15(月) 19:25 修正

ただでさえ厳しい環境の中で生きている猫たちへの、殺人(猫)、許せません!犯人を捕まえて、同じように殺してやりたい!とさえ思います。
でも、その人間と同じになるのは嫌ですが....。
美智子さん、本当にごめんなさい。気丈に警察を呼び、「虐待!」と叫び続けていただき、警察官の心にも少しはわからせていただき....本当にじれったいですね。
可哀想な猫ちゃん2匹の冥福を祈り、目撃したであろう他のネコちゃんたちの心の平安が一日も早く訪れます様、願ってやみません。

坂ち 2016.02.15(月) 20:01 修正

久しぶりにブログにおじゃましたら、、、
こんな事件が起こっていたのですね!
どうして話せない、人間よりも弱い猫に
こんな酷いことをするのでしょうか!

絶対に捕まって欲しいです!!

捕まっても、酷い事をされた猫の命は
戻らないけど、、、、

これ以上被害を受ける猫が出ない様に!

モコモコ Mail 2016.03.06(日) 16:56 修正

初めまして。
昨日事件を知り、美智子さんの深い悲しみと憤りをお察して、いてもたってもおれずコメントさせて頂きました。
私も多摩川などで餌やりと保護をしており、
私の餌場でも2年前に猫数匹が何者かに農薬で殺されてしまいました。
警察は全く取り合ってくれず、頼んだパトロールも果たしてどれくらい回ったのか?定かではありません。
そのすぐあとで中学生殺害事件が起きました。
警察はあてになりません。

今回の猫殺害事件ですが、やり口から見て、昨年の中学生殺事件を模倣した気がします。犯人は比較的若い年代の男子と推察します。

長くなってすみません。
とにかく、猫たちを見つけて下さって本当にありがとうございました。
誰にも気付かれず闇に葬られている命もたくさんあると思います。
まさに奇跡です。
猫たちも救われたはずです。

猫たちの冥福を心から祈ります。
美智子さん、どうぞお体を大切になさって下さい。
これからもご夫妻を応援しております。