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多摩ねこ日記~1044

2016.02.22

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今日はおぃちゃん達の小屋の中に身を置くことのできない猫ばかりに会いに行きました。河川敷独特の吹きっさらしの冷たい風、雨の夜も猫にとっては辛いもの、そして、いちばん体が冷えるのは朝です。そんな過酷な生き方を強いられた猫たちです。

この時期、そんな猫たちの多くは枯草の中にいます。
「アレチウリ」と呼ばれる植物があります。つるを伸ばし、とても生命力の強い植物で外来種です。夏場に生い茂った草木をまるごと覆い尽くし、結果的に光合成ができなくなるためにあっという間に枯らしてしまいます。
そして、アレチウリは一年草なので秋が深まった頃に枯れてしまいます。覆われた草木は先に枯れて土に還るので、そこにすっぽりと穴が開くのです。まるで「かまくら」のようです。

宿のない猫たちは場所によってはこの中で過ごしています。普段はそれなりに警戒して静かにしていますが、私が行くとガサガサと音を立てて出て来ます。この「かまくら」もいつまでもある訳ではありません。こうして春夏秋冬、そりなりの環境の中で必死になって生きようとするものです。

今日は給餌をしながらの健康チェックと出席チェック。別の場所から移動してくる猫もいるので、場所が固定している猫とそうでない猫がいることもチェック。
時間をかけて少しずつ距離が縮まってきた猫の中には避妊手術が必要な猫もいますのでそれも予定しています。
広大な場所だけになるべく多くの猫の細かい情報までを把握しておくと、後々それが活きてくることがあるのです。
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小西 修face book https://www.facebook.com/profile.php?id=100005990162596