今日は川崎市中原区を回り、おぃちゃん達を訪ねてお変わりはないかと徒歩で移動しました。遠出することの多いイシマツは珍しくおぃちゃんの小屋で過ごしていました。こうして明るいうちにイシマツと会えることは滅多にないのです。
おぃちゃんはといえば私と会うといつも上機嫌です。嬉しそうに大声で話せることは何より元気な証拠だとは思うのですが、いささか耳に痛みを覚えるほどのボリュームです。
おぃちゃんはこれからの季節に期待して僅かなスペースに野菜を育てようとしています。ネギ・ジャガイモ・他、ささやかな楽しみがあるのです。夕方には頂きものの白菜を食べるのだと言いながらもイシマツ用のドライフードを手にしたままでの立ち話でした。
以前、この辺りにアカと呼ばれた猫がいました。アカは1993年に捨てられましたが、付近にいたおぃちゃんが保護してずっと可愛がっていました。ところが、2003年3月16日に何者かによって刃物で背中からお尻のあたりまで大きく切りつけられたのです。
アカはその日の夕方、全身血まみれになって小屋に帰って来て、そのままおぃちゃんの枕の上で何も食べることなく2日間を過ごしました。そして、3月18日の夜に突然おぃちゃんの顔をペロペロと舐めたかと思うと河川敷の闇に姿を消したのです。
おぃちゃんはアカが死ぬことを充分すぎるほど分かっていたのですが、どうすることもできませんでした。
それを私が知ったのは数日後だったのです。
そんな訳で今日はアカの命日です。
早13年の歳月が経ってしまいました。
悔しくて、悔しくて、こんなに泣けるものなのかとおぃちゃんを前にして自分でも驚くほどの大声をあげて号泣した記憶があります。
そして、アカの切ない想いを忘れることなく私なりに猫たちの代弁をしてこれたとも思っていますし、これからも続けます。
アカは今後もずっと私たちの心の中で生きています。
ミミチロ 2016.03.19(土) 02:12 修正
アカの最期を読んでてとても辛く悲しくなりました。
どうして純粋な猫、動物達を傷つける人がいるのでしょうか?
悲しいことが多い現場で猫達、おいちゃん達の力になってくださる小西さん夫妻には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。