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多摩ねこ日記~1071

2016.05.09

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昨年11月に都内の小学生3名が訪ねて来て下さったことがあります。小学校では4年生全員が一年をかけて多摩川に関する様々な学習をすることになっていたのです。上流~中流~下流までの広い範囲のことについての学習、さらに同じ志をもつメンバーでのグループ研究とその内訳は多岐にわたるものだったようです。

多摩川の浄水施設・ダム・魚などを捕って試食・魚道・水暮・玉電と多摩川の関係・水や水路の学習・化石や石・多摩川の歴史・外来魚・他、この度、それらをまとめた「みんなの多摩川研究」の分厚い冊子を担任の山下先生が送って下さいました。奥の深い4年生の研究内容は驚くほどの内容の濃いものでした。

さて、私を訪ねて来て下さった志村ねね ちゃん、西山あにい ちゃん、新藤りんご ちゃんの3名はグループ研究で「THE CAT」と銘うって多摩川に遺棄された猫についての学習をすることにしたのです。
実際に何ヶ所かの現場に出向いて猫やホームレスの方のことなどを現場で取材した後に「多摩川にすてられたミーコ」の著者、なりゆき わかこさんと会っていろいろと猫のお話を聞いたのだそうです。

あにいちゃん達はその後日に私を訪ねて来てくれました。そして、多摩川という現場にいる猫たちの現状をお話しすることができました。一般では余り知られていない事柄もあるので興味深々だったようです。
その後、3名は学校での発表会で多摩川の猫のことを紙芝居にして披露したのです。私も招待されたのですが、仕事のため参加することができずに残念でした。

でも、次世代の方たちにこうして日本で遺棄され続ける犬猫たちの現実を少しでも認識して頂いたことは意義のあることと思います。

コメント一覧

I.M. 2016.05.10(火) 08:47 修正

素晴らしいお子さんたちですね。こういった感性を持てる家庭環境も素晴らしい。
そして、お子さんたちと写真に収まっている小西さんのお顔。穏やかで優しい。こんな一面もあるんだ!
この子たちの活動がもっともっと大人に理解されますように。

ぷくりん 2016.05.11(水) 15:29 修正

いい大人が、面白半分に猫に犬をけしかけたりするのに、
純粋な子供達が、多摩川の現状について学習したり、
考えたりしてくれるのは、とても嬉しいですね。
柔らかな頭でいろいろな事を勉強して、少しずつでも
世の中を変えてくれるといいなぁ。

きのこ Mail 2016.05.11(水) 21:22 修正

動物愛護後進国の日本に、学習したことを、ちゃんと発表し、これからも大きな力になるであろう小学生、とても嬉しいです。

小西 修 2016.05.12(木) 00:39 修正

I M さま。ぷくりんさま。きのこさま。
THE CAT のメンバーは本当に素晴らしいお子さまでした。また、私の拙い話に耳を傾け、メモをとって熱心に聞いて下さった親御さんに対しても大変に嬉しく思いました。そして、3人は作文も書いて下さいました。

以下、原文の一部。
★志村ねね
多摩川を伝える会(かみしばい・ほか)はいろんな人が来てくれてうれしかったです。
★新藤りんご
私はどうしてグループをすてねこにしたかというと、自分はねこが大好きだから、もっとねこのことをしりたいと思ったからです。
★西山あにい
私が多摩川のことをしらべて思ったのは、多摩川にはいろんないのちがあるっていうことでした。
岸の動物は人げんにころされたりしてしまう。でもホームレスさんや、たすけてくれる人がいるからたすかる。そういうことを今回の勉強でまなびました。

3人共、動物が大好きだそうです。でも、今の日本ではその陰で苦しみながら死んでいく動物や、劣悪な環境に閉じ込められて商品として流通していく動物たちの実態があります。それらを無くすには私たち一人一人の命に対する想いが集結すれば改善できることを学んでくれたことと思います。すくすくと成長して立派な大人になってくれるはずです。

ヒロエ 2016.05.21(土) 13:02 修正

先日の日記で、また犠牲になった猫ちゃんたちの記事を
読み、たまらなく悲しく、胸が痛みます。
犯人に憎しみ、怒りを覚えます。
繰り返される犯罪に、何もできない自分が情けないです。
小西様、おぃちゃん、餌やりをされていた方、どんなに
つらいことでしょうか。
犯人には必ず罰がくだるでしょうが、
これ以上犠牲になる子がひとりもいませんように、
そしてかけがえのない命を決して遺棄する人間がいない
ことを強く願います。

小西 修 2016.05.22(日) 03:34 修正

ヒロエさま。
今回は稲城市での出来事ですが、可愛がって見守っていた方々にとっても悲痛な思いが拭えません。おそらく同一犯ではと思えますが、卑劣な犯行は人目を忍んでのことでなかなか現行犯としてとり上げにくいのが悔しいところです。今現在、ほかの地域の河川敷(福生市・府中市・多摩市・川崎市中原区)でも不審者が出没し、外猫の関係者は警戒をしていますが、24時間見張る訳にもいかずもどかしい思いをされています。

マサ 2016.05.27(金) 21:14 修正

いつも多摩川沿いのネコたちを見守ってくださり、本当に有り難く思います。はじめて投稿させていただきます。

多摩川流域に住んでいて、ネコがいるところを頻繁に通っています。先日のブログの記事にあったキジトラも恐らく知っていると思います。とてもかわいい子だったと思います。1年半ほど前に他のネコたちもあわせて写真に撮ったこともあって、とてもショックを受けています。

最近も遊歩道のあたりを通ったあとで、思い返してみましたが、1年半前には見たネコたちの多くが今は見られなくなっています(昔はよく見られたクロネコもいなくなってしまった気がします)。どこかで元気にしていればいいのですが、心配しています。サビはこの前、川の近くのコンビニの前にいて、すり寄ってきました。その後、本ブログの記事を読み、悲しい気持ちを新たにしました。他のネコたちも大丈夫かどうか心配です。

今いるネコたちも心ある人たちに守られ、気丈に生きています。私はアレルギーがあり、飼うことはかないませんが、何かできることをしたいと思います。今いるネコたちが虐待されないことを祈っています。あの周辺に心ない人たちが少なからずいることに怒りを禁じえません。人にとってはいろいろと整備されて住みやすくなったのかもしれませんが、いろいろな人が増えて、ネコにとっては住みづらくなっていると思います(不審者が増えているとのこと、とても心配です)。

いつもブログでネコたちのことをお知らせくださり (ご著書も読ませていただきました)、ありがとうございます。とても勇気づけられます。

未承認 2017.02.05(日) 22:30 修正

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