河川敷を移動中にゲンのお世話をしているおぃちゃんと偶然すれ違いました。「ゲンが会いたがってるよ」と笑いながら私に言うのでちょっとした用件を済ませた後に寄ってみました。
今日はかなりの強風で草木がざわざわと大きな音を立てているのでどの猫もなかなか姿を見せてはくれません。基本的に猫嫌い、人嫌いのゲンですから、この強風のもとではなおさら出てきません。
しばらく待っていて、おぃちゃん共々しびれを切らした頃にやっと姿を見せてくれました。お腹が空いていたようです。しっかりと食べ終わるとやはり風のせいで落ち着かない様子。そそくさと草木の中に消えていきました。健康に過ごしている様子で、とり合えず安心して次に移動しました。
私にしてみれば少し寂しい情報が耳に入りました。
この度、東京都府中市の河川敷に長年いたシロ(♀)のお世話をしていたおぃちゃん・他の方から少々複雑な人間関係をたどり、市街地に住む男性のもとに引き取られたのです。
いろいろなやりとりがあったようですが、結果的にそうなったのです。
シロにとっては多摩川にいるよりは安全でもあるので素直に喜ぶべき事なのですが、突然聞かされるとこれまでのいろいろな出来事が一気に走馬灯のように頭を駆け巡ってしまいました。
シロは2000年にビニールテープで縛られたまま捨てられた猫でした。面倒を見ていたたおぃちゃんも病気などで多摩川を去っていき、その度に次のおぃちゃんがバトンタッチしてずっとシロのことを見守って下さいました。
今のおぃちゃんで実に4人目、そのお蔭で16年生き延びることができました。私もシロが0歳のときからの記録を残しています。
シロは私にもたくさんの事を教えてくれました。もう、シロと会うことは叶わないでしょうが、ゆっくりと余生を過ごしてほしいものです。
ねこやしき Mail 2016.05.27(金) 13:49 修正
河川敷に暮らす猫たちとおいちゃんたちに対して尽きることのない愛と熱意を抱き続け、今日もそこに向かう小西さんご夫妻の姿を思い浮かべています。
心から感謝します。
ゲンの情報もありがとうございます。
ハンデを負いながらも、こうして健康そうに暮らしていられるのは、優しい人たちが見守ってお世話してくださるからです。
利己的な人が多い中、頭が下がります。そして慰められます。
0歳から16歳という長きにわたる多摩川でのシロの生き様を知っておられる小西さんにとって、たくさんの思い出があり、本当に一言では言い表せない思いにひたられておられることでしょう。
本当にありがとうございました。
季節の変わり目ですし、ハードか活動、どうか、お体に気を付けてくださいね。
深い感謝を込めて。