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多摩ねこ日記~1148

2016.12.21

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風もなくこの時期にしては暖かい一日でした。夕方になると一仕事を終えたおぃちゃんとニコが川辺でひと時を過ごしています。夏とは違い、釣りにいそしむ人々の姿もめっきり減りました。

蚊に刺されて悲惨だったニコの耳も今ではきれいになっています。食欲も旺盛でこれならこの冬を難なく越えられそうです。すぐそばには新たに捨てられた子猫もいますが、警戒心がかなり強くておぃちゃんはそれに気遣いながらそっと給餌を続けています。人馴れするのは難しいようです。

ライオンマルも元気に過ごしています。近くの水門からは上流から流れてくる赤い金魚がいます。それを獲るでもなく、ずっと観察するのが日課のようです。おぃちゃんも張り切ってアルミ缶を集めています。今、頑張っておかないと年末年始は缶は集まらないし、買取業者も休みで食べるものも食べられなくなるのです。

昨夕、我が家の猫、チー坊が遠くに旅立ちました。
チー坊は多摩川で日常的に虐待を受けていた猫でした。段ボール箱に入れられて面白半分に少なくとも3回は川に流されています。ところが、律儀なことに泳いで岸までたどり着き、もと居た場所まで戻って来るので、そこでまた殴られたり蹴飛ばされたり。
「もう、殺されてしまう」と察して保護したのは2002年5月のことでした。当時3歳でしたから、今年で17歳になる計算です。

頑固で気丈で親分肌。親分肌だから他の猫に対して優しく、我が家のように複数の保護猫がいる場合は有り難いことです。それに、もともと人懐っこい性格なので、そのこともあって単行本のモデル猫を務めたこともあります。
我が家にいた14年7ヶ月の間にはいろいろな思い出があります。それだけに「お別れ」は寂しく悲しいことでした。
でも、心が折れるヒマはありません。今日も明日も私たちが来るのを辛抱強く待っていてくれる猫がたくさんいるからです。