普段とは違うコースをたどって河川敷を移動しました。今日はそのなかでも3年ぶりに訪ねた所があります。
もう、おぃちゃんはいないかも知れないし、その当時いた猫もとっくにこの世にいないかも知れない ?
おぃちゃんと初めて会ったのは2005年の事。以後、何度か尋ねたことはあっても、その場所は足を運ぶにはとても不便な場所。合わせて付近にはおぃちゃんも猫もいなくて、そにに行くにはわざわざそれだけのために一日を潰さなければいけない。加えて一切の撮影はN G だったのです。
そんな事もあって、思い起こすことがあっても足が遠のいていたのです。伸び放題の雑草の風景の中でおおよその検討をつけて雑木林を進んだ所に一部に面影のある小屋が視野に飛び込んできました。声をかけると返事が返ってきたのです。
久々なのに驚くこともなく、おぃちゃんは昨日もあったかのような親しみのある柔らかな笑顔で対応してくれました。
猫のチビ(♀)も専用のハウスで寝入っていましたが、しばらくして起きあがり、おぃちゃんの傍らに寄り添いました。
詳しくは不明ですが、チビはもう12歳くらいになります。見た目の動作などは、それよりもずっと老けこんでいて体力もなさそうに見えます。おぃちゃんは「もう永くないかも」と言います。
おぃちゃんの猫に対する優しい気遣いは初めて会った当初から変わっていません。柔和な笑顔をチビに向け、なにを話しかける訳ではなくてもその静けさと優しさはチビに伝わります。チビは誰も知らないこの場所でひっそりとおぃちゃんと共に余生を過ごしています。
ひとしきり話をした後、ふいに私は言葉をかけたのです。「チビとの強い絆が伺い知れるような写真を撮らせてほしい」
雑談をはさみながら、それとなくしばらく考えていたおぃちゃんの返事は「O K 」でした。
顔出しは N G ですが、承諾をしてくれました。
ブログに載せるための写真ではないため、今日のところはそれ用の機材も心の準備もしておらず、次回からは少なくとも納得のできる写真が撮れるまで、ある程度の長期間通うことにしたのです。
おぃちゃんは2005年当時は迷い込んで来たニャンキチ(♂)という猫のお世話をしていたことがあります。でも、2008年の冬に死んでしまいました。不思議なことに、その翌日に入れ替わるようにニャンキチと同じ茶白のメス猫が迷い込んで来たのです。それが今のチビなのです。「兄弟かも知れない ?」と言います。
東京都日野市~八王子市~昭島市~福生市を移動しました。
ねこやしき Mail 2017.06.01(木) 10:44 修正
一日を費やして、おいちゃんとチビを訪ねてくださり、本当にありがとうございます。
優しいおいちゃんとチビのささやかながら穏やかな、だれにも知られない日々が存在することを、忘れたくないと思いました。何もできない私ですが…
悪路との戦い、たくさんの荷物、回りたい場所多数、様々な心配、危険、などなど…体が幾つあっても足りないだろうと、気持ちが萎えそうな条件の中で、小西さんご夫妻が来る日も来る日も頑張ってくださることも忘れません。本当に本当に感謝です。