訪れるたびにシロ&チビのどちらか一方しか会えずに、前回はおぃちゃんも留守でしたが、今日は2匹揃ってのコンビとおぃちゃんにも会えました。おぃちゃんは街の釣り仲間たちとささやかな宴の最中でした。釣りは単なる遊びではなく、おぃちゃんが生きていくための貴重な食糧源になるのです。河川敷暮らしは厳しいことだらけですが、おぃちゃんは2匹の猫を大切に守っています。
私がおぃちゃんと初めて会ったのは2006年頃だったと記憶しています。当初はお酒が入ると身の危険を感じることも多々ありました。しかし、それでも通い続けていくうちに、いつの間にかおぃちゃんは心を開いてくれるようになったのです。猫に対しての接し方も少し雑な部分もあったのですが、私に対して気さくに話をしてくれるようになった頃から面倒見が良くなり、やがては溺愛するまでに変わったのです。
そうなった原因は言うまでもなく猫(猫談義) がかすがいになったからなのです。
東京都立川市~昭島市~福生市の一部を移動しました。
暗くなり、もうすぐ帰宅というところで、我が家のカミさんから「オタベが犬に襲われかけている」と連絡が入りました。現場に着いたときにはすでに犬も飼い主もいなくて、オタベが怯えながら遠くを警戒しながら食事をとっていました。
カミさんがオタベの給餌に向かったところ、リードを外された大型犬がけたたましく吠えてオタベを追っていたそうです。すぐに飼い主に「リードを繋いで下さい」と促したのですが追い詰められたオタベは偶然そばにあった木に登って難を逃れたのです。
飼い主はしぶしぶリードを付けたものの、狂ったように吠え続ける犬と共にオタベが登っている木の下から見上げてそこを動こうとはしなかったようです。
「猫が怖がっているからそこから移動して下さい」と言っても「大丈夫」と言って、面白がっているのかしばらくそこに居たようです。
犬の飼い主は40代の女性「そこで餌をあげないで、猫が増えるから」と言い、カミさんは「手術をしてあるので増えません」と返す。
中~下流域にはそうたくさんの木は生えていません。躾の行き届いていないリード無しの大型犬にやられたら一撃で命を落としてしまうでしょう。
こうした例をこれまでに何百件と目視していますが、そうした数多くの飼い主の言葉には共通点があります。今回もそうですが、何が大丈夫なのかは意味不明なのですが、今回のように逆上する方は「大丈夫」という言葉と、自分の犬のことを一切棚に上げ、「あんたが猫を増やしている」というふうに矢継ぎ早に猫に話を振ってくるのです。
「猫を増やしている」「大丈夫」どちらの言葉が先に出るかはともかく、今日のように逆ギレをする飼い主100人の人間のうちの99人が「この2つの言葉」を最初に荒げて口に出します。人それぞれ個性も違うはずですが、実に不思議なデーターです。
良識をわきまえ、犬の躾もしっかりとした飼い主もいるなか、多摩川ではマナーの悪い犬の飼い主がとても多いです。50%くらいは地球は自分のために回っていると思っているようです。
もし、オタベが木に登っていなければと想像するとゾッとします。そうなると、ツートが姿を消したのもこれが原因かと考えてしまうし、実際にその可能性は高いと思っています。
「大丈夫」ではないから注意しているのに !!
I.M. 2018.04.11(水) 08:32 修正
オタベ。本当に怖い思いをしたでしょう。
同じ人間として、申し訳なくそして恥ずかしく思います。
自分の飼い犬が、木刀を持った人間に追い回され追い詰められたらどうするのだろう。
弱い者の立場に立って周囲を見る心が欲しいものです。