毛色の黒い猫にはおぃちゃん達がクロと名付ける場合が多く、多摩川にはいつの年代においてもクロという名の猫がその広い範囲の中に複数匹います。でも、本日のクロは当ブログ初登場のクロ(♂)です。
クロは2016年春頃 (詳しい日付は不明) に飼い犬を連れた50代の男から虐待を受けた猫です。男は河川敷にいたクロに向かって石を投げつけたのです。運悪くその石がまともに体に当たってしまい、クロは足元をふらつかせてうまくその場から逃げれないくらいのダメージを負ったのです。
男は興奮した飼い犬のリードを外しクロを追わせたのです。犬はまともに逃げることのできないクロに向かって何度も噛みついたのです。男はしばらくはその場にいたようですが、やがて犬を連れて何ごとも無かったかのように立ち去ったのです。
偶然にも離れた場所からその一部終始を目撃していた60代の男性がいたのです。そこに行ってみるとクロは全身を何ヶ所も噛みつかれていて、血まみれですでに虫の息、悲惨な光景だったそうです。その方はすぐに河川敷からクロを病院に持ち込んで下さったのです。
それからどの位の日にちが経った頃かは不明ですが、九死に一生を得たクロは再び生きていける体にまで回復したのです。その後、男性はいったんはクロを河川敷に戻したものの、できれば自宅で飼いたいという希望が強かったようです。
何度か連れ帰ったことがあるようですが、夜鳴きが激しいことから止むなく諦めて河川敷のクロのいた場所に返したのです。
そして、その男性や私の顔見知りの方などが今は河川敷でクロを見守っています。私はその60代の男性との面識はありませんが、その方に接触したことある方達から情報を得ました。
そして、私がクロの存在を確認したのは2016年の夏のことでした。
その時のクロは見知らぬ人間に対しての警戒心はやはり強かったです。意外と見通しのいい草むらの付近でびくびく怯えながら人目を避けて過ごしている様子でした。
そんなクロでしたから、今では人目に付きにくい場所を見つけてそこに棲んでいます。そこは河川敷の中でもとても特殊な場所でもあり、足を運んでもそう滅多にクロと会えるような場所ではないのです。私がクロの事情を知ってから2年目になりますが、やっと最近になって私のことを認識してくれるようになりました。
記録としての写真も2016年当時に草むらでの1カット。先にも書きましたが、特殊な場所にいることから撮影は容易ではありません。本日の写真が通算2カット目のクロです。
2016年春の虐待以来、見知らぬ人を強く拒んできたクロですが、多摩川とはいえ比較的に安全な場所で関係者に見守られて過ごしています。クロはすでに13歳を過ぎていると言われていますが、あながち間違いではないと私は思っています。
れい 2018.06.17(日) 18:13 修正
なんてひどい男でしょう!何もしていないクロちゃんに石を投げたり犬を襲わせたり、誰も見ていないと思ってるのでしょう。きっといつもそういうことをしているのだと思います。それにひきかえ、すぐ病院へ連れて行って下さったホームレスさんの心清く優しいこと。
クロちゃんがもうその男に見つかりませんように。男は誰かに見つかって通報されますように。