多摩川土手の桜は場所によっては満開、物凄い人ゴミで通りすがるのもままならないくらいの混雑ぶりでした。そんな光景を横目に蚊取り線香、他の物資を満載して巡回しました。場所によっては3月の上旬頃から蚊が発生しているからです。
目的地に私が着いた頃にはちょうどおばちゃんが猫に給餌をする準備をしているところでした。オテンバ(♀)やシロクロ(♀)、キン(♂)などが少しの時間を置いて次々と姿を現し空腹を満たします。ひとしきり食べてはおばちゃんに体を擦りつけて甘えたかと思うと、また思い出したように食べ始めます。
まるで、目に見えない安心のベールに猫たちが包まれているかのようなのどかな光景でした。
その時です。100m 位離れた場所で遊んでいたはずの保育園の園児10数名が「猫だー」と大声で奇声を発して集団で猫を追いかけ始めたのです。食事中だった猫は驚いて植栽の中に隠れてしまいましたが、小さな植栽の周りを奇声を上げ興奮した園児に取り囲まれさらに逃げてしまいました。
他方では草木の付近にいた猫も別の数名の園児に追いかけられていました。ほんの数秒の出来事でしたが、おばちゃんが「猫を追いかけるのは止めて」と声をかけても耳に届かない様子でした。
冷静に見ていると引率していた3名の保育士も全くそれをとがめることもなくニコニコと笑顔で猫を追いかける園児に追従していたのです。そこで私は明らかに怯えて逃げている猫を追いかけないよう注意を促しました。
飼い主に見捨てられ、食うや食わずで一日に一回しか食べられない猫たちを人間本位の興味によって怖がらせれば益々人間不信になってそれこそ餓死してしまうかも知れません。
今日はチャー(♂(やマダラ(♀)・キン(♂)・クロクロ(♀)・シロクロ(♀)・ハナ(♀)他がとても怖い思いをしました。明日、出て来てご飯が食べれれば良いのですが。
幸いなことにいちばん年配らしき保育士が園児たちに猫を追わないように言ってくれていました。しかし、現場に居た私からすれば、むやみに猫を追ってはいけない本当の理由を園児に伝えられたかというとそうではない気がします。
保育園の先生方は猫を追いかけることが何故いけない事なのかの本当の意味を理解して頂きたいものです。そうでないと子供は育ちません。
幼児が外にいる猫を追うのはある意味普通かも知れません。しかし、大人がそれを見たらすぐに止めさせるべきです。他の例として親子連れを見ても子供が同じことをしていても絶対にそれを阻止したりはしません。絶対に我が子を叱りません。
むしろ、同伴した親どおしで笑いながら話し込んでいる有様です。
ソマトラタマ Mail 2019.04.07(日) 16:03 修正
大人達の教育が必要ですね…。
モンスターペアレントの親が増えている今、学校でも子供達に注意できない世の中になっているのかもしれません。
せめて善悪だけは教えてもらいたいものです…。