巡回の最後にヒナコがいた所を通りがかりました。ヒナコは台風19号が関東を通過した日の夜に姿を消しました。その後も何度かこの場所に足を止めてみたものの、いつになってもヒナコの気配はありません。
面倒を見ていたおばちゃんは台風一過の荒れ果てた河川敷を大きな声で名前を呼んでは来る日も来る日も探し続けました。台風が通り過ぎた後も大気が不安定で、おおむね10日間は梅雨のように雨が降り続きました。
そんな中をおばちゃんはヒナコの好きなドライフードを手に探しました。辺りは以前の面影もなく、泥水とガレキで緑色だった河川敷は茶色一色になって平坦な地面も隆起していて地形が変わっています。
仮に生きて帰ってきたとしても、様変わりした風景の中で誰ひとり人間がいない場所だとヒナコも不安でどこに身を置いてよいのかは分からないでしょう。おばちゃんはその事を心配してとにかく探し回ったそうです。
あれから、40日余りの時が経ちました。今、おばちゃんの中には悔しさと諦めの気持ちが交差しています。
11月11日の日記に記した、我が家のカミさんが著しく体調を崩した猫を発見、保護、病院搬送し、以後ずっと入院を続けていた猫は入院治療中に息絶えました。猫エイズ(陽性) & 白血病(陽性)+貧血でした。明日、弔ってあげることに致しました。
七海2018 2019.11.26(火) 00:03 修正
現在の多摩川河川敷の写真を拝見するたびに、
何とも言えない辛い気持ちになります。
優しいおぃちゃん達、おばちゃん達と多摩猫達が
早く平穏な生活に戻る事が出来ますようにと願います。
美智子様が保護した多摩猫ちゃん、いつから河川敷で生活していたのか、
楽しい思いをした事があるのか…と考えてしまいます。
助からなかったのはとても悲しい事ですが、
小西様ご夫妻のおかげで病院で最善を尽くしてもらえて、
猫ちゃんも安らかに旅立ったと思いたいです。
亡くなった事すら気づかれず、悲しんでくれる人もいないままなら可哀想過ぎます。
過酷な状況の中、病気でも頑張って生きて来た、
名もなき多摩猫ちゃんのご冥福をお祈りします。