台風以来、ななかなか足を運べなかったトラ&チビ&ポンのおぃちゃんに会いに行きました。辺りの地形はすっかり様変わりして、平坦だった地面に泥が山のように連なって、地表そのものが以前とは別ものに変わり、加えて流木や様々なガレキが絡み合って足の踏み場もない状態でした。
おぃちゃんはそんな中にそこらへんの資材をかき集めて高床式の小屋を再建していました。おぃちゃんより先に目が合ったのはポン(♂・1歳4ヶ月)でした。唐突に生きている姿を見れたのはなによりです。
深夜の増水、呼吸をすることさえままならないくらいの強い雨風、猫をかくまう心の余裕もなく避難したおぃちゃんは台風一過の後で戻ってみると、トラ(♂)とポン(♂)がガレキの中から声を枯らして鳴きながら出て来たそうです。しばらくしてもチビ(♀)の姿はなかったので、おぃちゃんは濁流に流されてしまったものと思っていたようです。
それから4日後、冷たい雨の降りしきる早朝にずぶ濡れになったままどこからかチビが帰って来たのです。その時はまだ小屋を再建するどころではない状況だったので、おぃちゃんは拾ってきた一枚のブルーシートを雨除けの傘がわりに木の枝と枝に貼り、その下にしゃがんでチビの体を抱きしめて温めてあげたのだそうです。
結果的におぃちゃんも含めて3匹の猫は無事でした。あれから日にちが経ち、辺りは手のつけようのないくらいの荒れ放題ですが猫は今となっては落ち着いています。平坦だった地面は4m ほど盛り上がり今はその上で暮らしています。
保護している猫のアン(♀)の膀胱炎の治療も続いています。元々、好酸球菌を体内にもつ不治の病ではありますが、またまた厄介でもあります。我が家のカミさんは日頃の処置費用やアンのこれまでの治療の内金を済ませました (先日死亡したショーの処置費¥75000余り・アン¥22000余)。そして、アンは再度の検査をして明日は膀胱内の石を切除するための手術の予定です。
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日頃よりお気遣いありがとうございます。
私どもはいつもにも増して昼夜問わず時間に余裕のない慌ただしい生活を続けています。メールの返信・ご挨拶状・お礼状・他のお問い合わせなどの返信ができない場合、滞る場合があります。、
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ねこやしき Mail 2019.11.27(水) 19:47 修正
生き延びて戻ってきたトラ、ポン、チビ。
どこに避難していたのか…
地形が変わっても、自分の居場所を知っているかれら。
枯れた声が、その恐怖や疲労、それと共においちゃんに再び会えた喜びを語っている。
濡れそぼったチビを抱きしめて、温めたおいちゃんの優しさが、うまく言葉にならない感動で胸を締め付けます。
恐ろしい経験を何度受けるとしても、そこでしか暮らせないおいちゃんたち。
それでもどうか少しでも早く、穏やかな日々が訪れるように、と願ってやみません。
そのために現地に毎日 足繁く通い、おいちゃんおばちゃんたちと猫たちの必要を顧みられる活動を続けて下さっておられる小西さんご夫妻にも、力が満たされますように。
多忙の中、報告してくださることも大変な事だと、いつも思って感謝しております。
でも間が空いてもお気になさらないでください。
本当にありがとうございます。