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台風で私物を失ったおぃちゃん達の多くがとり合えずの雨露を凌ぐための小さめのテントの中で過しておられます。資材が容易に手に入らないために小屋を建てることのできる方はほんの一部です。そんな訳で河原の冷たく強い風を受けてバタバタと音を立てているテントの中は手がかじかむくらいに寒いのです。
コマ(♀)のおぃちゃんにも会いました。コマはあの日の台風の夜に姿を消したまま帰っては来ません。おぃちゃんは留守の間でもいつコマが帰って来てもいいように、毎日外にフードを置いてコマの帰りを待っています。
あの日から50日になろういうのに、おぃちゃんは諦めることなく昼夜問わず新しいフードを準備してずっと待ち続けているのです。当初はフードはお皿に入れていたのですが、カラスがお皿ごと持ち去ってしまうので、もう入れ物が無くなってしまったようです。
私と２人でコマの思い出話をしていると、おぃちゃんはふっと天を仰ぎかすれたような声で「太平洋まで流れちまったのかなー」と一言。なんとも寂しげでした。
使い捨てカイロ・ガスボンベ他をお渡しして多摩川を後にしました。
遺棄された子達をここまで心配して下さるだけで有難いです。
おいちゃんがコマちゃんの帰りを ひたすら待ちのぞんて過ごしてきたこの50余日。あっという間の様な、
一日一日がとても長いような…
コマちゃんは、きっと戻りたいはずなんですよね…
おいちゃんが体調崩されませんように…
台風の被害で自分の事だけでも心身ともに大変な中、
住まいや生活用品なども失いお金も入用で、
毎日、フードを用意するのは大変でしょうに、
おぃちゃんが自分よりコマちゃんを大事に想う気持ちが痛い程伝わります。
声を限りにヒナコちゃんを捜すおばちゃん。
助けられなかったビビリちゃんを想い悲しむおばちゃん。
河川敷はそんな優しいおいちゃんやおばちゃん達が沢山いらっしゃるのでしょうね。
行方の分からないおいちゃんや猫達がどこかで無事でいてくれる事を祈ってます。
そして、おいちゃんやおばちゃんや猫達が一日も早く、平穏な日常生活を送れますよう祈ってます。
皆様の深い深い愛情が行方不明の子も含め、どうか多摩ネコ達に届きますように。。。
ねこやしき Mail 2019.12.01(日) 19:37 修正
「太平洋まで流れちまったのかなー」
のおいちゃんのつぶやき……なんて、切ない
おいちゃんにとって、コマはかけがえのない家族。
まだ諦めきれない、いや、まだ諦めてはならない、
おいちゃんはきっとそういう気持ちで、自分を励ましながら
この50日を過ごしてきたに違いない。
置き続けるごはん。
どうか、もう少し時間がかかっても、おいちゃんのもとにコマが戻ってきますように。
冬の寒さを簡易テントで過ごされているおいちゃんたち。
たまらない気持ちになります。
あぁ どうか、少しでも暖を取れるようになれますように…
小西さん、いつもありがとうございます、本当に。
どうか、お体に気をつけてください。