今日は他の地域を回った後でゲン(♂)の捜索に向かいました。実はゲンの安否確認には10月21日に足を運んでいます。多摩川の中州の林に棲んでいたゲンはそこから少し離れた場所のおぃちゃんの所まで毎日ご飯を食べに通って来ていました。
しかし、10月21日に現地を訪ねたときはゲンのいた300m 四方はあったと思えるうっそうと木々が茂った中州そのものが完全に消えていたのです。
その中州と陸続きの河川敷は激しい流れの濁流に持ちこたえたわずか数本の木にガレキが絡みついているだけで、後はそのすべてが流されていて、泥で茶色く変色したのっぺらぼうの河川敷へと様変わりしていました。
猫でも人でもいくらでも隠れる場所のあった所が、遠く四方までが見通しが良く、そこに生き物などがいないことは一目瞭然です。私はこの時点でゲンの生存には厳しいものがあると感じました。
でも、諦めることは簡単。希望を捨ててはいけないと思い、その後もその周辺の捜索に11月8日、25日、12月6日、そして本日も足を運びました。そこにいたはずのおぃちゃんの姿もありません。普通であれば台風で避難していたおぃちゃん達はまた元の場所に戻る傾向が強いのですが、今のこの現場を見ると地形そのものが変形していて、とてもおぃちゃんが住めるような場所ではなくなっています。
今回の10月の台風での河川の氾濫の威力は過去にないものでした。残念ながらゲンはあの日の夜の濁流に巻き込まれてしまったようです。
ゲンは2013年10月に何者かによって右後肢を鋭利な刃物のようなもので切断され、血をしたたらせたままの状態で遺棄され、そして今年の10月までを多摩川で関係者の愛情に見守られて過ごしました。
ねこやしき Mail 2019.12.22(日) 19:44 修正
ゲンの事を忘れた事はありませんでした。
聞きたいと何度も何度も思いましたが、小西さん美智子さんの思いやお考えを無視してなど、とても聞けない…
語ってくださる時が必ず来る、と思って待っていました。
ゲンは、あの体で大変とはいえ、毎日 信頼できるおいちゃんの元に通って、ごはんを食べることができていたのですね。
うっそうとして、周りから見えない場所を住処として、彼なりの安住の地で、くつろいだりしていたに違いないのですね。
激しい流れと共に、幻ように、その生を終えたゲン。
決して決して忘れません。
何度も何度も足元の悪い場所に通い、安否を確認してくださり、そして、悲しい気持ちを抑えて報告してくださり、
本当にありがとうございます
本当にありがとうございます