過去に瀕死の子猫を保護した事は何度もあります。
経験で言えば、もし鼻気管炎の重症の子猫がチアノーゼを起こしてる場合はミルクを飲む事もできない事が多いです。そしてもし無理に少しでも飲ませようとすると飲む力もなく苦しがります。抵抗する力も殆ど無く弱々しいです。
しかし、仁王(におう)はそれと少し異なります。口を開け天を向いて苦しそうに息をしてグッタリしてますが、ミルクを与えようとすると途端に激しく手を振って抵抗したり私の指を噛んだりする力が凄かったのです。
そして何も食べれない体なのにお腹はまるで腹膜炎を起こしてるかの様に張ってるという疑問、仁王の目が塞がらないよう定期的に瞼を開いて目薬を入れてましたが、何も栄養を摂れてない眼球は朦朧として力なく落ち窪んで小さくなりつつありました。
10日に保護して11日に病院に連れて行きましたが、症状は重いまま・・このままでは仁王の命が危ないと思い焦りました。
12日に再度病院に連れて行き、別の医師にこれまでの経過と症状に対しての疑問全てを話すと、先生も深刻な状況に慌てた様にレントゲンを撮ると言ってくれました。これで何か原因が判るかもかもと思い、不安な思いで結果を待ってました。
結果、大変な病気が判明しました。その病気とは、
鼻気管炎も重症ですが、恐ろしい事に、大きく見えたお腹は胃にガスが溜まっていて大きく膨らみ食道を押しているらしい。
食道と胃につながる所(噴門)がねじれてる感じで、その為に食べ物が食道で詰まって胃に運ばれず吐く・・・。
何も栄養が摂れてない事によって胃腸は全く働いてなくて機能してないので一時的麻痺状態になっている。カリウムの数値は極度に低下。そして子猫にはほとんど稀な食道ヘルニア(食道拡張)になってる。食道は殆どが筋肉の固まりで、その食道が拡張する事で筋肉が広がり、まわりの神経も圧迫され痛がる。食べ物などを口から入れられても食道にたまって、そこから先へ通って行かないので、とても痛く苦しがって吐き戻してしまうのである。
「保護しないで放置していれば死んでいたでしょう。」
私は先生の話を聞きながら涙を押えきれなくなり涙ぐんだ。
何故あんなに苦しんで激しく抵抗していたのか全て理解できた。
激痛に耐え苦しみもがいて、解ってくれない私の指を必死で噛んでたのだ・・・仁王に辛い思いをさせて本当に許して欲しい。
先生の話は続いた。「全てにおいて重度の症状でして、機能してないので、子猫の今の体力を考えるとかなり難しい状態です。」「点滴をしながら観察しながら、できれば細い管を胃まで通して栄養を送る事ができればと考えています。預からせて下さい。」と。
先生の最後の言葉は「助かる可能性は残されています。」だった。
私はその言葉に懸けて・・・仁王をお任せする事にしました。
あとは面会にできるだけ行って懸命に励ましてあげたいと思った。
(仁王は重度の貧血状態にあるので血液検査はできません。)
12日から緊急入院してます。ずっと食べれない状況が続けば、いずれ死んでいきます。せめて、仁王が食べれる様になれるように祈り続けています。
こんな小さな体で必死に生きようとする仁王の姿に
私も必死に祈りたいと思ってます。
小さな体に宿る生命力は最後の最後まで屈しません。
入院して8日目を迎える仁王・・・今現在、鼻から細い糸状の管を入れられて胃にミルクの様な栄養分を送り込んでいます。
正直、どこまで回復し命をつなぎとめる事ができるか誰にもわかりません。しかし・・・
病魔に負けない!!と命を自分で守るかのように頑張る仁王の姿はやはり仁王像のように見えてなりません。
面会の帰り道、気がつくと励まされているのは自分の方だと分かりました。またも猫に、物事は最後まで決して諦めてはいけないという事を教えられました。気持ちが暗くなって落ち込んでた自分が恥ずかしいです。
猫達に色んな事を教えられ、私は勉強させられています。
全ては感謝です。
仁王の事、どうぞ見守ってください。
またご報告いたします。
小西美智子



ねーねー URL 2008.09.19(金) 12:10 修正
がんばれ、仁王くん!
名前が強そうだし、ぜったい助かるよ!
そしたら、お腹いっぱいご飯を食べて、たくさん駆けっこできるから、だから今は頑張るんだよ!きっと仁王様が助けてくれるから、がんばるんだ!
そして、小西さん。いつもいつも頭が下がります。お体には気をつけてくださいね。