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一匹の子猫が鳴いてました。

2012.06.07

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 暑くなったり、昨日の様にまた寒くなったり。
昨日6月6日、は雨上がりの後、急に冷え込み、とても寒く感じました。
いつものように支援物資を積んで、大荷物で猫達のお世話をしていました。シャガール達の所で待っててくれてる猫達にエサを食べさせていたら、急に後方から何度か子猫の鳴き声がしました。鳴き声は明らかに助けを求めてる鳴き方でした。精一杯出せるだけの大きな声で鳴いてました。そしてまた静まりました。

猫達がエサを食べている間に、鳴き声がした方に向かってゆっくり歩いて行って茂みの中を覗き込みながら探し回りました。
 小さな白い物が少し動いたのに気が付いて、ようやく発見できました。見ると小さな子猫が一匹いました。しゃがんでゆっくり手を差し伸べると私をまったく怖がりもせず、子猫は待ってたかのように私の手に柔らかい体を委ねました。

今は子猫達が捨てられる時期ですので、いつ何か起きてもおかしくありません。何もないようにと安全を見守ってお世話に回っていますが、こうして捨てられる小さな子猫を見つける度に胸が締め付けられます。寒くてお腹空いて、母猫を呼び続けるように鳴いて助けを求めているのです。家の飼い猫が産んだ子猫は捨てられるとこうして鳴き続けます。鳴いても助かるとは限らず・・・鳴き疲れてじっとうずくまったまま時間が過ぎ、またお腹空いて鳴きます。でも誰も助けてくれず・・・時間と共に子猫は体力が無くなって弱って行きます。
 子猫は生後一か月半なるかならないかに思えます。雨も降って急に冷え込んで、外は風も吹いていて寒いというのに、こんな一匹の子猫が生きていられません。このままでは死ぬのは分かっているから本当に辛いです。子猫は体が冷えて体温が下がったり何も食べれないと一気に弱っていきます。
 捨てられてる生後間もない子猫はほとんど風邪を引いてる場合が多いです。運良く発見できたこの子猫も風邪を引いて目に症状がでてます。風邪を引いてる子猫はどんどん体力を失い死んでいきます。
 捨てられた子猫はカラスに狙われる事も多いです。内臓や眼がえぐり取られてたり、頭がい骨の中をほじくって食べられ頭の中が空になって死んでた子猫もいました。そんな子猫達はみんな骨と皮の状態でした。色んな場面を見てきました・・・その度に苦悩しながら、私にできる事はその無残な姿の猫達を土に埋めてあげる事しかできませんでした。
 発見できた子猫は一生懸命救いを求めてますので、助けれるものなら助けてあげたいと思うのです。
 いつもお世話の途中で何かを発見する事がほとんどですので、いかに現場に毎日足を運ぶ事が大事か、身に染みて感じます。もし、私が具合が悪くて休んでいたら、この日のこの子猫との出会いも無く、助ける事もできなかったでしょう。
 
 作業お世話の途中で発見すると、そこからいつも大変な思いをします。大荷物なので、子猫をどう安全に運んでいくかを考えます。ジッパー付の大きな支援バッグを利用して、中身を半分取り出して、タオルを敷いて、子猫をバッグに入れてジッパーを閉じます。もちろん移動中は振動を少なくする様にゆっくり走らせ時々バッグの中の空気や温度に気を配って子猫の状態も把握しながらです。
私の場合、保護してすぐに自宅に帰る事はできませんので、待ってる猫達のお世話が全て終えるまで子猫を保護したまま作業が続きます。この間は本当に気持ちは焦りもするし決して穏やかではありませんが、こうして今まで保護してやってきています。

 無事保護した子猫はすぐに暖かいハッポースチロールに寝床を作って、ゆっくり、温かいミルクを飲ませ薬治療をしてから寝かせました。数時間後、血色も良くなり、体温も上がって元気になっていました。徐々にベビー用ドライフードも食べたり、お腹もふっくらして体力が付いてきています。とにかく安静に寝かせてあげて風邪も治療しないといけません。昨日は子猫が鳴くとオシッコだと思ってトイレをさせたり、ウンチもきれいに出まして、子猫はとにかく鳴いて色々と訴えますので、私も朝まで一睡もできませんでした。ちょっと今日は体がしんどいですので、ブログもうまく書けません。

 そして、昨日は飼い主が入院中で犬のジローの面倒を見て下さってるEさんの所にも支援物資を運んで届けましたので、その時にジローにマダニがたくさんいると聞かされました。物凄い数なのでジローも辛そうで心配で、今日すぐに近くの病院で犬用フロントライン(¥1780)を買って持参しました。Eさんはジローが可哀想なのでマダニを手で取って10匹位瓶に入れて蓋をして保存していました。本当はマダニは手で引き抜いたりするとダニの口が皮膚に刺さったまま残ったり、マダニの体液が逆流する事もあるので、取らない方がいいのですが、でも動物思いのEさんはジローのためにと思ってやったのです。
Eさんのお蔭でジローは毎日の散歩もご飯も色々とお世話になって本当に有難く感謝しています。
 フウマもお陰様で胸前の皮膚炎がほとんど綺麗に治ってくれました。今日は大好きなペット用ミルクも飲みました。

 白チンの報告を昨日から少しずつブログに書くつもりでしたが、子猫が捨てられていたので保護してそのお世話で昨日はそれどころではなくなってしまいました。去年もそうですが、白チンの報告がいつも後回しになっていきました。でも、明日はお世話の合間の時間を縫って深夜に白チンの事を書きたいと思います。

 今は毎日お世話もまだまだ大変な時ですので気が抜けません。
また子猫の様子をお知らせいたします。

 子猫用のフードに関してはご支援して頂きましたので今は足りていますので大丈夫です。

 本当に有難うございます。

 小西美智子 

 

 
 

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