カラコのおぃちゃんが多摩川から姿を消して早3ヶ月近くになります。個人情報の保守のためにどこの病院で治療しているのか入院しているのか、かなり重篤な状態だったので亡くなってしまったのか
知る術はありません。
その後のカラコ他(全9匹) の猫の事が今日に至るまでずっと心配でした。なのでこれまでに何度も足を運んでは給餌をしつつ、カラコのおぃちゃんの仲間だった方にも給餌の代理をしてくれるよう度々懇願を続けていましたが、その度に「俺たちが死にそうなのに猫のことまで心配できない」との返事の繰り返しでした。そのおぃちゃんは少々クセのある方で何かにつけ投げやりで乱暴な言い回しをすることの多い人でもあります。仮に神経の過敏な人から見ればつき合いづらい人となるでしょう。
現場に行くとカラコと2匹の三毛猫のみが出てきました。カラコの食べっぷりも特に飢えた様子は無くゆっくりと食べているのです。
給餌を済ませ、おぃちゃんの所に立ち寄っていろいろと世間話をしているうちに突然おぃちゃんが苦笑いをしながら「ときどきエサを持ってってるよ、今日も朝やったし」と言います。おぃちゃんは100円ショップでドライフードや缶詰を買ってはカラコ達に与えていたのです。(毎日ではなく)
これまで何度も「・・猫のことなど」と声を荒げて私に言っていたので、そのぶん照れくさかったのでしょう。まあ、私もそう言われても顔色一つ変えずにエサやりのお願いを淡々と繰り返していたので、私のことをしつこいと思ってはいたのでしょう。
私は気荒に映るおぃちゃんも優しい気持ちを持っている人だと最初から思っていました。だから、何度も足を運んでお願いしてみたのです。これからはフードを持参し、おぃちゃんに渡しておけば良いのです。やっと今日にして少し安心できたのです。
「他の猫は食べ物を探して散らばったみたいだ」とおぃちゃんは言います。小さな猫も居たので気がかりですが、夜になるとカラコ達のいた所にも来ているようです。
墨詩家かとうしこう さんの書