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タマ猫日記~854

2014.05.28

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暖かくなり、いろいろな虫が活発に繁殖する時期になりました。今年もシロは耳を蚊に刺される季節です。相棒のマル(♂)はもっともっと刺されます。同じ場所に居ても酷く刺される猫と全く刺されない猫がいます。ここではおぃちゃんが規則正しく時間を見てフードを与えているので猫たちもある意味安心して過ごしています。多摩川には数日間は食べれない猫も多いなか、まだ恵まれている方なのです。
先日に続き佐藤さんの所にも支援物資(フード&ミルク)を持参しました。昨日は姿を見せなかったために食事を摂りそびれたナオ(♀)がお腹を空かせ、一番乗りで餌場で待っていました。佐藤さんは一日一食、犬や猫も一食です。

しばらく移動して以前より記録にとっている猫の所に行きました。この猫は去年10月に右後肢を切断された状態で捨てられた猫です。気にかけているおぃちゃんが気の毒に思ってフードを与えています。数々の虐待を受けてきたと思えて、すこぶる警戒心が強いのです。支援物資を持参するたびに様子を見ていますが、いっこうに慣れる気配はありません。そればかりか付近にいる猫に追われるので、その度に切断されている足の皮膚が破れて出血するのです。
そんな事もあり、あらゆるものに警戒心を持っているので、草むらや物陰に深く身を隠しています。体全体の雰囲気を目にすることは滅多にありません。
通常、私は望遠レンズで猫を撮影することは皆無といっていいのですが、この猫だけは例外です。せめて、お世話をしているおぃちゃんにだけでもある程度慣れれば自身も今よりは楽になるのでしょうが、この猫にとっての過去は簡単に忘れる事のできない理由があるのだと思います。

かとうしこう様の墨詩