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タマ猫日記~861

2014.06.20

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足を切断されたまま捨てられた猫の所に行ってみました。以前にも書きましたが去年10月に遺棄されたオス猫です。人間に対してすこぶる警戒心が強く、容易に近寄ることはできません。また、周辺の猫に対しても一部の猫を除き警戒心を解きません。
右後肢の膝の部分から切断されていることから歩行にはとてもバランスが悪く、その分なにかある度に慌てて移動(逃げる)するために切断部分は肉がいつもめくれています。今日は出血は認められませんでしたが、普段は出血しているのが常です。

片方の前肢や後肢がなくても意外と猫はその動きに不便さを感じさせない場合が殆どで、生きていくための大きな障害にならない場合が多いです。しかし、このオス猫の場合は方向を変える度、または立ち上がる度に必ず左回りに体をくるりと一回転しなければバランスがとれないようです。
おまけにこの猫に対して攻撃を加えるキジトラのオス猫がいます。どこから来るのかは不明ですが、かなり悲惨な状況で厳しく虐められています。しかも、その立派な体格のオスのキジトラは3匹もいるのです。おぃちゃんなどがいない時など入れ替わりやって来ては激しく威嚇を繰り返しています。

そんな時の後は右後肢の切断面からは出血が確認できます。捨てられた去年の10月からずっと患部の傷は癒えません。
おぃちゃんはこの猫に特に名前をつけていませんが、今日にして「仮の名前をゲンにしようか」とつぶやきました。そんな訳で当ブログでも「ゲン・♂」という表記にします。

人にも猫にも強い警戒心を解けず、うっそうとした草木の茂みに身を潜めています。その行動範囲は約5mを越えることはありません。いろいろな場所で迫害を受け、心身共にゆっくり休むことも、雨を凌ぐこともできない・・・可愛そうな猫です。