移動の途中にクルミの木影で涼をとっているアンカケに出くわしました。そばでおぃちゃんも錆びついて朽ち果てそうなサマーベッドで涼んでいます。多摩川の日中は上からも下からも蒸し暑い空気を感じます。アンカケは多摩川に捨てられて2年半になります。お腹を空かせているときの多い猫ですが、おっとりと慌てない性格です。仲間の猫もいますが、暑い時間帯は殆ど川べりの草深い場所でやり過ごしているので、通りがかる人の目に触れることはありません。
しばらく移動してゲンの様子も見て来ました。ここ4日間はあのタマが姿を見せていないらしく、右後肢の切断面の生傷は少し小さく縮んでいます。でも、タマが来れば一瞬にして傷口が開くので油断はできません。薬の混入したフードをしっかり食べました。
最近になって声をかけると姿は見えなくてもそれに合わせてオウム返しに何回も鳴くようになってきました。
警戒心の強いゲンは自分の居場所を人間に知らせないために決して鳴くことはしませんでした。多摩川には声の出ない猫は珍しくありませんから、ゲンは鳴けない猫だと私も思っていました。
それが今になって特に食事時には自分が居ることをアピールするまでになりました。これは進歩です。
本来なら病院に連れて行くことができれば良い猫ですが、人間から虐待を受けたゲンの場合は強引に捕獲することはできません。以前にも書きましたが、ショック死する可能性が大きい猫だと判断しているからです。この先は年単位で末永く見守って少しずつ慣れさせるしかありません。人から大きなショックを受けた猫の心が回復するには想像以上の時間がかかるものです。危害を加えた人間の罪の重さを痛感します。
ぷくりん 2014.08.08(金) 10:24 修正
連日の猛暑、蚊の襲来など、多摩川での生活は猫もおぃちゃんも大変ですね。
なんとか過ごし易い日が早く来ないかと思うばかりです。
げんちゃん、少しずつ慣れてきているのですね。
虐待の傷はなかなか癒えないでしょうが、徐々にでも安らげればいいですね。
小西さんもどうかお身体にはお気をつけて、活動して下さいね。