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ダイコの報告~そして河川敷近況

2014.08.22

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 (注)切除手術の写真は病院からお借りしました。
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残暑厳しい暑さが続いてます。
日中の広い河川敷は大きな日陰も無く、猛烈に照り付ける日差しの中です。
 前にも言いましたが、冬の厳しさも過酷ですが、一年の中で夏から秋後半までが犬猫達、そしておじさん達にとって体調面など最も厳しい過酷な時期であります。暑さとの闘いです。年老いた動物も人も暑さで体調を崩したり病気を発症したりしていますので、私も毎日のお世話と見回って治療したり支援回りなど毎日4時間~5時間かかっています。私も汗びっしょりで暑さに耐えながら、たくさんやらねばいけない事と向き合って犬猫達のお世話と支援をしております。
 悲しい事に6/24からチャンコが行方不明です。諦めずに今も探しておりますが2ヶ月が経とうとしています。そしてツートも先週金曜日から明日で一週間になりますが会えません。
ツートのいる場所はリード無しの散歩の犬が多く、去年もツートは犬に追われて必死に逃げて土手を上がって、しつこく追ってくる犬と危険な大きな道路を突っ切って渡ってしまった事があります。
危険を感じて私が犬の前に立ちはだかっても犬の瞬発力にはかないません・・・。なんとか飼い主に犬にリードを付させ、二度とリードを外さないよう注意しました。
 きっとツートは安全な時間を見計らって夜遅い時間に出て来て置きエサを食べていると思います。食べてる形跡はあります。
 今は夏休みの時期も重なって暗くなってから学生や子供達が来て花火をしたり、夜遅くまで若者たちがBBQをして飲んで騒いだり、河川敷は落ち着きません。
 とにかく猫達が危険な目に合わないように見張りながら見守っています。
 犬のアイとポチも最高齢の犬達で、ポチは病気の再発、アイは20歳近いお婆ちゃんで、この猛暑で体調崩しています。いつ倒れてもおかしくない状況です。猛烈な暑さで高齢の犬は熱中症になる寸前にいますので、たくさんの氷と水や保冷剤、犬用吸水タオルに冷たい水を含ませて体全体を覆って長時間冷やします。おじさんにも冷たい飲み物を持参して、その氷や水、飲み物だけで5Kg近い重さで、自転車には支援物資や犬猫フードや食べ物なども合わせると20Kg近い荷物です。
 私がどうしても行けなかった7/27に限ってポチが倒れました。今はなんとか持ち直してますが、自分しか守れないのだと自覚し、毎日お世話に向かって2頭が倒れないようにできる限りのお世話をしています。またアイとポチのご報告は時間がある時にします。

 日々の疲れが溜まってまして、深夜になかなかブログでの報告ができませんが、今日どのくらい書けるのか・・・書けるだけ少しでも書いて、また続きの報告を後日させて頂きます。

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★ダイコについてご報告します。

 ダイコの目の症状を最初に見たのは6/13、おじさんがダイコの目がおかしいと言いました。見るとダイコは左目の瞬膜辺りに少し炎症がありました。
両目がおかしければ風邪でも引いたかな?と思うのですが、片目だけ症状が出てたので、何か雑菌でも入ったか? 爪か何かで傷付いたのか?と思い、化膿してはいけないので抗生剤を飲ませて目薬をして様子を見る事にしました。普通は薬で少し効果が出てき始めて徐々に治ってくれるのですが・・・、一ヶ月経っても炎症は治まりませんでした。
 赤く盛り上がって来た炎症、これは何か違うな・・・と感じました。このままでは治らないし、炎症部が常に空気に触れているので今後悪化していく可能性が高く、病院で調べてもらって治療してもらうしかないと思いました。
 ただ、少し躊躇する部分も私にはありまして、病院に連れて行く事が遅くなったのは理由がありました。

 その前に、去年のお話をさせて下さい。

 報告できてない事が多くてすみません。
 実はダイコは去年、ちょうど一年前の暑い夏、8/19にV病院に連れて行きました。
 8/18、ダイコのおじさんが、ダイコが全然食べれなくなったんだ・・・と不安そうに心配して言いました。聞くともう4日位食べてなくて胃液を吐いてるとの事。
 見ると元気が無く、体が細くなって痩せていました。
次の日、病院に連れて行き診察して頂きました。
 食べれなくて栄養が摂れてないので痩せて体力も落ちて、脱水症状もあり点滴をして様子を見て頂く事にして入院しました。
 そして、次の日、心配で病院に行ってみると先生が「ダイコさんは今日からよく食べてますよ。検査しましたが別に問題は無く大丈夫です。」と言われました。
 ただ、気になる点が一つ、病気が見つかりました。
 
 ★「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓病です。

ダイコは心臓に少し雑音があるという事でした。
なので重症ではありませんが、心臓があまりよくないという事が判明しました。
 8歳以上の高齢になると犬も猫も心臓病のリスクが高まって来るので、ダイコは今は9歳、来年は10歳になります。

 この病気は簡単に言うと→心臓にある僧帽弁という弁が閉じなくなって、結果として血液が逆流してしまう病気です。

 (血液が逆流するようになると血液の流れが滞り、それをカバーしようと心臓はいつもより一生懸命頑張ります。よって
徐々に負担がかかって限界に達すると心不全となり、心臓だけでなく肺や腎臓、全身にも影響が出て来ます。)

 2013、8/20 ダイコは食欲が戻って退院しました。その日からずっと元気になって、食欲があった時以上にもっと食べれるようになって体重も増えて行きました。体調は元の状態以上になりまし
た。

 ★ 診療内容~
 フロントライン、内部駆虫、血液検査(QBC、生化学検査)、筋肉注射、コンペニア注射、入院代、エイズ(陰性)・白血病(陰性)

 治療費 ¥15,015

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 という事で、去年ダイコに心臓病が判明したために、
今後、何か具合が悪くなったりした場合、
病気やケガの種類によりますが、とにかく手術するような病気に関しては今後難しいと思っていました。
 もし、目の炎症部を切除しなければならないような事になれば心配です。病院に連れて行かないでも薬投与で炎症が治って欲しいと願っていたのです。
 しかし、病気が何なのか・・・やはり病院で調べないと治りません。おじさんにも私の気持ちをお話しして了承して頂きました。

 ダイコを助けるために気持ちを決心して、8月1日(金)、U動物病院に連れて行きました。

 先生に診て頂いて、ダイコの心臓病の話もしました。
先生も納得して頂いて、「ひとまず内科的治療をして症状を観察してみましょう。それから炎症部の検査もして今後の治療を考えて行きましょう。」と言われました。
抗生剤や点眼などの内科的な治療で治ってくれたらと再度祈りましたが、やはり無理でした・・・。だんだん嫌な予感がしました。

 入院して12日目、先生から連絡が来まして
ダイコの目の炎症部の病名が知らされました。
 ★「扁平上皮癌」でした。

 瞬膜が扁平上皮癌に侵されているのです。

 悪性の癌で、今はまだ痛みが無くても放置すれば徐々に癌が進行して眼球、そして脳まで広く浸潤していき苦しんで亡くなっていくのです。恐ろしい癌だと分かりました。

 結局、治療は手術して癌を切除するしかないのです・・・。
私は頭が混乱しました・・・手術は麻酔を使用します。心臓病を持っているダイコが耐えられるか・・・
しかし、悩んでも悩んでも、ダイコが助かる方法は手術しかありません・・・。

 私が手術をすると決める前にダイコの飼い主であるおじさんと一緒に考えて答えを出さなければなりません。相談しました。

 おじさんにダイコの病気を詳しく説明しました。すると、
「ダイコが苦しむのは可哀想だ・・・、苦しんで亡くなるのを見るのは辛い・・・、手術するしかないよね・・・」

 私は「おじさん、ダイコがもし、考えたくないけどもし、手術で亡くなったりする事があっても本当に大丈夫ですか? 」と言うと

 「うん・・・ダイコが癌で苦しんで死ぬより、手術して助かるかもしれないなら手術した方がいい、俺も覚悟する・・」と、おじさんは真剣に言いました。

 おじさんの言葉に涙が出ました・・・。

私はダイコが捨てられた時から9年間お世話してきました。
ダイコをずっと愛おしく思っています。
私もダイコを助けてあげたいと心から思っています。

「おじさん、ダイコの手術します。先生に全力を尽くして頂くよう伝えます。」と私は言いました。

 「小西さん、本当にすまないね・・・本当にありがとうね・・・
ダイコの事、よろしく頼みます」とおじさんが言いました。

 私は多摩川の空を見上げて、天国に逝った猫達と神様にダイコの事を守って下さいと祈りました。

 8月13日ダイコは手術をしました。

 手術は無事に成功しました!!!
 ダイコは手術に耐えて頑張ってくれました。
 そして、落ち着いて、ご飯も食べてくれてると報告ありました。

 本当に本当にありがとうございました。
こんな嬉しい事はありません。涙が止まりませんでした。

 おじさんに報告しました。
 おじさんはホッとして、安心から笑顔になりました。

 8月15日にダイコに会いに病院にお見舞いに行きました。

 ダイコは元気でいてくれて、左の眼球を覆っていた瞬膜の炎症(癌)が全て無くなって、きれいな眼球が見えてました。

 先生に心から感謝しました。 


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皆様に本当に感謝しています。
ご心配して頂いて、
いつも温かく見守って頂いて、
ダイコはお陰様で手術は成功して今現在元気でおります。

そして、8月20日無事に退院いたしました。

本当にありがとうございます。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。


もうすぐ朝の6時になります。
疲れてこれ以上は書けなくなってきました。


少しでも詳しくお伝えしたいので
いつも長い報告になってしまいますが・・・
どうぞお許しください。 
この報告の続きはまた書きます。


皆様いつもありがとうございます。

小西美智子

  

 

 
 

 

コメント一覧

なお 2014.08.22(金) 06:50 修正

ダイコ、無事で良かったです!!
小さい身体でよく頑張りましたね。

ねこやしき Mail 2014.08.22(金) 10:31 修正

暑さも寒さも過酷な河川敷… そんな境遇で暮らさざるを得ない人々と動物たち、そして、常にかれらに心を添わせ、親身にお世話される小西ご夫妻に、毎日 思いを馳せています。
来る日も来る日も限界を超えるような活動をなさっておられ、倒れはしまいかと心配しております。
本当に細やかな配慮と行動に頭がさがります。

私が30年にわたって関わりを持っております近くの公園でも、犬猫たちの悲しい出来事は絶えませんが、これからも微力ながら、出来る事をあきらめずに行なっていこう、と小西さんご夫妻から励みをいただいています。
どうか、心と体の健康に留意なさって活動なさってくださいね。
心からの感謝と共に。

I.M. 2014.08.22(金) 11:41 修正

毎日暑いですね。
ダイコ、おいちゃん、小西さん、皆が頑張って嬉しい結果になりました。あとはしっかり食べて養生して、台風シーズンに備えてほしいです。

ツート、早く出てきてほしいですね。
きっと雨の合間に甘えた声を出して出てきてくれると信じてます。

全国各地で大雨や土砂災害が起きています。
多摩川が安全でありますように。

yuko.s Mail 2014.08.22(金) 14:29 修正

ダイコ、よかったです。手術、成功おめでとう。
天国からもたくさんの子たちがエールを送ったのですね。ツートも、どうか無事で夏を乗り切る事ができますように。美智子さん、どうか休める時間があるなら、休む事を優先してください。ここに集う方々は、きっと皆さんがそう思っていますよ。報告はできる時にでかまいません。お身体を最優先にしてくださいね。

ぷくりん 2014.08.24(日) 08:31 修正

ダイコ、手術が成功して本当に良かった。
ある猫ブログで、やはり扁平上皮癌を患っている猫ちゃんを見たことがあるのですが、
顔の半分が無くなって、すでに手遅れ状態でした。
ダイコは早く手術を受けて、回復出来て幸せですね。
チャンコやツートの行方も心配です。
毎日いろいろな事が起こり、心の休まる暇もなさそうですね。
どうか体調にだけは注意して下さい。
暑いですが、なんとかおぃちゃんや猫たち、元気に乗り切ってほしいです。

未承認 2015.05.29(金) 05:28 修正

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