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近況報告とロシアンブルー保護

2014.10.29

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 今月は台風シーズンと重なって色々と忙しく毎日時間に追われる日々でした。
 猫達のお世話をして、犬猫達と暮らすおじさん達に台風前に食べ物をお渡ししながら、なんとか台風を凌いで下さるようできる限りの支援回りをして見守っておりました。
 10/5、台風が上陸するという激しい雨の中、この日は物凄く冷え込んでいて、空腹の猫達はずぶ濡れになりながら出て来て食べました。お世話していて胸が痛くなる本当に辛い光景です。頑張って!!・・・と食べさせながら猫達の無事を祈りました。
 おじさん達も前日から避難準備して土手にテントを張ったりリヤカーに最小限の必要な物を積んで上からシートをかけたりと雨の中を小屋と土手を何度も往復して動いてました。夜は一睡もせず小屋の中でじっと待機して雨と川の様子を見ながら避難するタイミングを計って移動するのです。
 何度も経験して慣れているとはいえ、毎回不安と緊張と恐怖を味わいます。河川敷で暮らさざるを得ない人と動物達、いつも生と死の狭間で過酷で危険な目に遭っています。
 10/6、台風18号はかなりの雨量で膝下まで浸水しましたが、台風が通り過ぎた後、猫達のお世話をしながら無事を確認し、そしておじさん達と犬猫達もなんとか無事で本当に安心しました。台風が来る度に人も動物も心身ともに疲れ切ってしまいます。

 10/13、台風19号も今年最大と言われて不安で仕方ありませんでした。猫達にお腹一杯食べさせなければと焦ってお世話してました。降り続く雨は夕方から激しい雨になり夜から雨と暴風が吹き荒れましたが、雨は早めに止んでくれたお蔭で川の水位も思ったより上がらず被害も無く風が凄かった程度で済んでくれました。
私も疲労が溜まって睡眠不足で体調は良くありませんが休む事ができません。
続けて二度の台風で本当に疲れましたが、何事もなく無事に通り過ぎてくれて人と動物の命が守られた事に嬉しさで天に感謝しました。
皆様にいつもご心配して頂いて本当に感謝でいっぱいになります。本当にありがとうございます。
 
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 たくさん色んな事が起きるために、やるべき事も増えて時間的な余裕が無くブログに報告するのが遅くなってしまいます。

 早く皆様にお知らせしたかったのは無事にロシアンブルーが保護できたことです。この猫の事をブログに載せばかりでしたので、まさかその二日後28日に保護できるなんて夢にも思いませんでした。
祈りが通じたかのような奇跡に思えました。
 
 9/18に発見してから10日間、いつ捨てられたのか分からない痩せ細ったロシアンブルーをなんとか食べさせて命を支えていましたが、猫は遠くから私を藪睨みするように極度の恐怖心と警戒心を持っていたためなかなか近寄れない距離でのお世話でした。
台風も来るこの時期に捨てられてしまい、食べるエサも無ければ
苦しい飢えと雨や寒さの中で体力はどんどん消耗し体温も下がり動けなくなって衰弱死してしまいます。生きていくのは不可能です。
 今この子を助けれるのは自分しかいないのだと思い、
なんとか今を乗り切ってもらいたい、少しでも体力をつけて頑張ってもらいたいと思って時間をかけお腹いっぱい食べさせていました。

 9/28(日)、いつもだいたい現れる場所に目をやっているとなかなか姿を見せませんでした。少し餌の準備しながら暫く待ってました。そしてなんとなく周りを気にしながら後ろを見てるとドキッとしました。ロシアンブルーが約2メートル位の近い所にしゃがんで私をずっと見ていたのです。初めて姿と顔まではっきり見る事ができました。こんなに近くで見れて、この子があの子??と思ってしまう程、ロシアンブルーは目を大きく見開いて私を見て綺麗な姿をしてました。今まで遠くから睨んでいた猫がその時の目は少し優しい表情に見えたのです。
 私の事をエサをくれる人と分かって後ろから少しずつ近寄って来たようでした。エサを待ってくれてるのだと思うと私は嬉しさで興奮し心臓が高鳴り食器に慌ててエサを盛って、緊張しながらゆっくり猫の前に差し出しました。猫も緊張して少し後退りしましたがすぐに近寄ってガツガツ食べ始めました。これまでと違う印象で、私に少し気を許してくれたのか?何か良い方向に進んでいる感じがしました。
 この子を保護するのは難しいと思ってましたが一応大きなバッグと洗濯ネットは僅かな希望と可能性に賭けて毎日持参していました。飢えているので大食いします。食べる勢いが止まらないで集中している時に見えない方向から人差し指を伸ばして肩辺りをスーッと毛に触れてみました。驚いて逃げるかなと思ったのに猫は大して驚かずそのまま食べ続けました。もう一度そっと手を伸ばして優しく触れてみました・・・猫は食べ続けました・・・すごい。。。
この子はやはり飼われていた猫だ、、、、触れる。。。

 後は私の覚悟と決断だけでした。一呼吸おいて冷静になり、この子を助けると決心しました。
 ネットを準備して背中に隠し、ゆっくり腰を下ろし、まだ必死に食べている猫の体を優しく触れて、食器に少しエサを追加して猫が再び勢いよく食べ始めた時に首の後ろを少し撫でてゆっくり摘まんでみると少しビクッとしたのでまた優しくそっと撫でて、猫が安心したその時に首の後ろをしっかりグッと皮を掴んで食器から離しネットを頭からかぶせて猫を奥に入れネットの口をかき集め手で握りしめ塞いでから少しずつチャックを閉めていきます。
バッグに入れて急いで自転車で家に帰宅、無事にロシアンブルーを保護しました。

 ロシアンブルーはあんなに警戒心が強く怖がっていましたが、
保護した途端に何も抵抗せず、体を抱いて撫でて触られると硬かった体も少しずつほぐれ柔らかくなり喜んでいるようでした。

 保護はしましたが、この子を捨てた元飼い主がどのような環境の中で飼っていたか状況など過去の事は判断しかねます。
ただ、飼い方も無責任で愛情薄く猫への深い思いやりは無かったと言えます。ガリガリに痩せてるこの子の体を触って色々とチェックしていて、お腹のお乳を触って見た時ショックでした。この子は過去に出産経験があるお乳をしていました(乳首が立って突起していて乳首周辺の毛がありません)不妊手術はされていません。

 この子が産んだであろう子猫達は一体どうなったんだろうか??と悪い想像もしてしまいます。

保護してからも凄い食欲で加減しないと食べ過ぎてしまいます。
充分に食べれる事が無かったので食べ方のコントロールができないのでしょう。精神的に安心するまで、安定して落ち着くまでゆっくり時間をかけて立ち直ってくれたらと思います。
たっぷり食べさせてから保護した当日に体重を測ると2.4Kgしかありませんでした。
きっと本当の体重は2.2Kg位ではないかと思います。
 保護する前も食べれるだけ食べさせていたので便も柔らかい軟便になっていました。
 これから食べる量と腸の調子も整えていきたいと思います。

 保護して翌日に病院に連れて行きたかったのですが病院は月曜日が定休日なので、2日後の30日(火)、オーラが退院の日にロシアンブルーを病院に連れて行く事にしました。

 先生はロシアンブルーを診察台に乗せると「痩せてますね~!!」
とビックリしておられました。

 まだ名前まで決めてませんでしたので、カルテに書く名前を聞かれて焦りましたが、とりあえず
ロシアンのアンを取って「アン」という名前にしました。
 
 アンの健康状態や血液検査も含め色々と治療して頂いて、体調など問題なければ不妊手術もして頂くために暫く入院する事にしました。
 
 大型台風が来る前にこうして保護できたことは奇跡的で本当に幸運でした。守られて有難いです。
 

 お陰様で、体調も安定して10/3に無事不妊手術も済ませて元気に過ごしています。
 アンは10月22日に無事退院しまして家で保護してお世話して見守っています。
 私も台風で忙しい活動をしていたために病院の先生もご協力して頂いてアンを暫く病院で預かって頂いて本当に助かりました。

 オーラとアンを家に保護してお世話しています。
色々と二匹それぞれに抱えた精神的な問題などもありまして時間のかかるお世話が続いています。
 私も深夜遅くまでお世話で睡眠不足が続いております。
しばらくは大変ですが、オーラとアンのために愛情注いでお世話に頑張りたいと思います。

 今現在、保護猫で口内炎重症の白チンが今月25日に病院に連れて行って治療のために入院しています。白チンの事はまた時間がある時にご報告させて頂きたいと思います。

 すみません。朝7時になろうとしています。この辺で。

 オーラとアンのご報告の続きはまたいたします。


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 皆様にいつも多摩猫達を温かく見守って頂いて応援して頂いて
本当に感謝でいっぱいです。

 多摩猫基金へのご支援をして頂きまして、
猫達の治療など大変助けられています。
本当にありがとうございます。

 犬猫達への支援物資(フードその他)本当にありがとうございます。大変助かっています。
そしておじさん達への支援物資も助けて頂いて
本当にありがとうございます。

 2015多摩猫カレンダーをご購入して頂いた方へ~
カレンダーの売り上げを多摩猫達の治療費に少しでも役立てたいと思っています。本当にありがとうございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。


皆様に心から感謝でいっぱいです。

ありがとうございます。


小西美智子

 
 

コメント一覧

坂ち 2014.10.29(水) 12:57 修正

いつも暖かい気持ちの、猫へのご支援ありがとうございます。
なぜ、愛情薄い飼い主が、猫を家族にしたのか?
サッパリわかりません。
友達は、ぐちゃぐちゃにの目やにの子猫を
家族にしてくれて、今はとっても綺麗な
可愛らしい表情のコになりました。
動物だって、愛情深く接していれば
表情も愛らしいコになります。

ロシアンブルーのアンちゃんも、そういう表情に
なってくれたら....と思います。

I.M. 2014.10.29(水) 13:19 修正

せっかくつないだ命です。
幸せになるために生まれたのだと思いたい。
どこかに赤い糸がつながっていると。