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タマ猫日記~916

2014.12.27

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シロのおぃちやんに支援物資のお届けに行きました。小屋の中で複数の猫に見守られての食事中でした。声をかけると嬉しそうな表情を見せてくれ、私はホッとしました。高齢なのでいつも体のことが気がかりですが、それなりに声に張りを感じられる時は安心します。そんなおぃちゃんでしたが、つい先日までは風邪をひいて随分と辛かったようです。「歳をとると風邪も治りが悪いね」と穏やかな口調です。
今日は複数匹の猫の中から最古参の白いメス猫を抱いて見せてくれました。猫を抱っこしたおぃちゃんの姿を見た事がなかったので以外に思いました。というか、多摩川では猫を抱っこするおぃちゃんは殆どいません。なので、慣れている猫でも多摩川の猫の殆どは抱っこされることを嫌うからです。
下着類と猫フードをお渡ししました。猫フードはしばらく切らせていたようで「これは有難い」と何度も何度もお礼を言っていました。自身の生活も大変なのに、こうして猫の事をなにより優先して気遣うのがシロのおぃちゃんらしさなのです。

対岸に渡りネンネのおぃちゃんにも会いました。おぃちゃんは風邪をひいて咳を連発していました。3週間も治らないようでほとほと参っていましが、好きだった写真の話をするととても嬉しそうに昔を振り返って話に花が咲きます。食品・下着類・風邪薬・猫フードをお渡しして移動しました。

タゴのおぃちゃんも元気でした。この時期はシジミが川底深く潜るので水揚げがさっぱりだと嘆きます。冬は「寒シジミ」といって買取価格も高いのですが、一日頑張ってもせいぜい1kgくらいしか獲れず、売るに足らない状況のようです。チャコ・ミー・レモン・ノラ・シロ・ハッパ・チビ、それにフェレットのピーも元気です。

先日、3人の小学生が段ボール箱に子猫を入れておぃちゃんの小屋の近くに捨てようとしていたのを発見したそうです。訳を聞くと飼猫が産んだ子猫を母親に「捨ててこい」と言われたのだそうです。すかさず、おぃちゃんは「こんな所に捨てたらだめでしょ。持って帰りなさい。お母さんに猫はちゃんと避妊手術して飼いなさい。子猫なんか捨てたら絶対にダメだっておじさんが言ってたって言いなさい」と忠告したのだそうです。3人の小学生は急に黙りこくった後に段ボール箱を抱えて市街地に帰って行ったようです。
タゴのおぃちゃんはその時の様子を私に話しつつ、腹立たしさを抑えることができずにしばらくは興奮気味でした。

トラキチ(♂)の治療も済ませ、今日はママチャリで約50 kmほどの巡回でした。

(画像) 墨詩家 かとうしこう様のお手紙から。
かとうしこう様は2度の脳梗塞を克服され、弛まないリハビリと強い精神力をもって創作活動に打ち込まれています。

コメント一覧

ぷくりん 2014.12.27(土) 08:35 修正

毎日厳しい寒さの中、多摩猫たちのための活動、本当にご苦労様です。
小学生が猫を捨てに来た話、心が凍りました。
子供に命の大切さを説くべき母親が、飼い猫の産んだ子を
捨てさせるなんて、びっくりしました。
そんな母親に育てられる子供はどんな大人に成長するのでしょう。
勉強ばかりさせて、心の教育をしていないのではないでしょうか。
他人事ながらとても腹が立ちました。
今年ももう残り数日となりました。どうぞよいお年をお迎えください。
小西様にとっても、多摩猫たちにとっても良い年となるよう祈念しております。
来年もよろしくお願い致します。
寒さ厳しい折、お身体だけはくれぐれもお気を付け下さい。

I.M. 2014.12.27(土) 13:57 修正

あと五つ寝るとお正月。
今年もたくさんの命が小西さんご夫妻とおいちゃん達に救われました。ありがとうございます。
来年こそ、少しでも安心して生きていける世の中になることを祈ります。

細く長い支援を続けられるよう、私も健康管理に気を配り生活します。
ここを訪れる方々皆様が、明るい新年を迎えられますように。

小西 修 2015.01.01(木) 03:13 修正

ぷくりん様。 I M 様。
こんにちは ^^ 残念なことですが、親から子へ、そして孫へ、友から友へ・・多摩川にいると今の日本の現状を手にとるように実感する毎日です。先進国にほど遠い動物事情の歴史を繰り返しています。
いつも広大な多摩川の猫たちを気遣って頂き有難く思います。猫も人も同様に穏やかで健康な生活ができる世の中になると良いですね。

みいじろう 2015.01.03(土) 13:34 修正

フウマやペケの元気な姿を見てほっとしました。
ペケは今やすっかり幻猫となりつつあったけど、昨年の小西さんの日記には2度も登場してくれて、無事であることが何より。ラビも命を繋いでいてくれたのは、周囲のおじさん達のお蔭なんですね。仲間のタロウやハコ、おじいちゃんになったフウマ、多摩川の猫とおじさん達、年が変わり少しは希望の持てる年になってくれるよう願ってやみません。
カラコと仲間の猫の姿が胸に痛みます。夏でもないのに皮膚病に侵されたカラコ。今年無事に生き抜いてくれるでしょうか?小西さんが来なければ安定した給餌を受けられないのでしょうか?周囲には少々コワモテのおじさんがいて、カラコ達に不定期ながらも以前は給餌してくれてたみたいですが・・カラコ達が毎日ご飯を食べられるように、小西さんの苦労が少しでも減るように、多摩川でも、他日本中で捨てられる猫が減るように、毎年同じことを今年も心から願ってやまないのです。