2015.02.05
悪天候になる前にと思い給餌の不安定なカラコ達のところに向いました。草むらの隅には誰かが置いたのでしょう。二重にしたレジ袋の中に人間用の缶詰がごっそりと入っていました。
4ℓ ほどの給水を済ませているうちに気配を感じた子猫がそわそわと姿を見せて来ます。落ち着きのない動きから相当に飢えていることが伺えます。警戒心があることから、普段は5m は距離を保っている子猫たちですが、持参したフードを盛っているときは私の手に爪をかけます。油断をしていると手にしているフードをスプーンごと奪い取られます。それだけ飢えているという事です。
北風が強いので慌てて食べ、そして急いで姿を消します。唯一、触ることのできるドライフード専門のカラコ、今日は珍しくも慌ただしく缶詰を口にしました。随分とお腹が空いていたのです。
右後肢を切断された挙句に捨てられたゲン(♂)も多摩川の寒さと闘いながら必死に生きています。最近ではご飯のときに名前を呼ぶと何度もいちいち返事をしてくれるようになりました。
以前にはなかたことで本当に可愛いと見守っている関係者も言います。ゲンは今ではどんなフードでも好き嫌いなく食べてくれる猫なので助かります。
帰路の途中は風が強く身を切るような寒さ、それはじきに痛みにと変わってきます。寒さを感じているときはまだしも、それが痛みに変わってくると我慢にも限界があることを知らされます。小雪が風に吹かれて真横から叩きつけてきます。
広い範囲の多摩川にはこんな所に数多くの猫が放り出されている訳で、それが何とも悲しい現実です。