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厳しい寒さに耐えて・・・人も動物も

2015.02.23

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 今年の冬は厳しい寒さとなり、過去の冬と違って去年の台風シーズン後も毎週のように冷たい雨がよく降り、突風の吹く冷たい北風に凍えて濡れた体で空腹に耐えて待ち続ける猫達の姿に胸が痛くなります。背中から足からずぶ濡れで出て来る猫もいます。雨が2日続くと風邪を引く子もいて今は薬治療もしながらの毎日のお世話で時間もかかります。
 猫を飼ってるおじさんも風邪引いたり、他に病気で体調崩しておられる人もいます。高齢の方が多く、いつ病気になって倒れてもおかしくないです。捨てられてる動物をお世話して下さる優しいおじさん達がもし病気で倒れたら動物もおじさんも大変な事になります。
 いつ何が起きるか分からない、だから現場に足を運ぶ事が何より大切な事なのだと思っています。
そこで暮らすしかない人と動物達を少しでも見守れて、気が付けばその時にできる事をほんの少しであっても支えて力になれたらと思うのです。孤独と闘って過酷な場所で生きている人と動物達を見て来て痛切に感じていることです。

 大病をした猫のダイコもずっと見守っていますが、お陰様で目の方は今も良い状態を保っていて安心してます。よく食べて元気に過ごしてます。でもダイコのおじさんはここの所あまり体調が良くなくて苦しい時があり仕事に出れない時もありました。おじさんも高齢ですが今まで雨の日以外は一日も休んだ事が無い真面目で働き者です。私は定期的にダイコのフードやおじさんの食べ物をお渡ししてますが、今はお体がとても心配なので、仕事ができない時に無理せず少しでも休める様にと支援金もお渡しして見守っています。ダイコのおじさんは北海道出身です。
 
  そして、こんな寒い冬、雨風の多い時期に残酷にも捨てられる成猫達がいる事に本当に胸が締め付けられます。この前お知らせした去年の暮れ12/27に捨てられた猫を発見して、首に赤いボロボロの首輪が付いてたので心配してました。毎日猫のお世話をしながらその猫の事も心配で発見した場所を中心に探し回ったりしておりました。会えない日が続くともうダメか・・・と思いますが、仕方ないと諦めるとその猫の命も助ける事ができなくなります。
 なんとか会える事を祈りながら諦めずに最初に発見した場所に毎日置き餌もしていました。
 雨が降ると捨てられた猫は特に出て来ません、雨の中で捜しながらも、生きていてくれてるだろうかと・・・その事ばかり頭から離れず悔やみました。
 でも、ずっと心配し続けた甲斐あって、その後その猫が生きている姿に何度か出会えました。なんとか置き餌を食べに出て来てくれて命を繋いでくれていました。
 驚いた事にある日その猫の首から赤い首輪は無くなっていました。きっと捨てた飼い主が再び来て外したのでしょう。なんとも言いようがない切なさ悲しさでいっぱいになりました。
 まだ会える日も少ないので見守る事だけで精一杯で触れるような状況ではありませんが、いずれ触れるようになる猫だと確信してます。
 2/8、捨てられてた場所から500m位離れた場所で私がお世話している猫達の所になんとその猫が現れたのです。どこからか私の行動範囲を見ていたのかもしれません。前日の深夜から雨が降り冷え込んで相当お腹空かして飢えてて待てずに出て来たのでしょう。
 久しぶりに見た姿は体が薄汚れて、眼には風邪の炎症が出て大粒の涙と一緒に目ヤニ混じって流れ出てました。他の猫達がしきりに威嚇してましたが、その猫は自分から威嚇する声など一つも出さず、逃げる事もせずじっと耐えて固まって動きませんでした。
私は焦ってすぐにエサの準備をして猫達の気を逸らせて分配し食べさせました。
風邪引いてる猫には抗生剤をエサに混ぜて食べさせました。
みんなお腹空かせてるので威嚇はやめて食べる方に夢中になり自分のお腹を満たすことで必死で、お蔭で捨てられた猫もその場所で凄い勢いで腹いっぱい食べる事ができました。食べ終えると猫は再び威嚇され、すぐにその場から去って行きました。

 それからまた今日(2/22)、この場所に姿を見せてくれて猫達に威嚇されながらも一緒に食べる事ができました。この猫は他の猫達がどんなに威嚇しても視線を合わさないで 横を向いてジッとしてます。自分は敵ではないという姿勢を見せている、本当に頭の良い子です。これができると猫同士の大きな喧嘩になりづらいので
 今後うまくいけば、この場所でそのうち仲間として受け入れられるかもしれません。頑張って生きるためにもそうなって欲しいと願っています。

 猫のミーがいるYさんの所も1月の終わりに猫が2匹捨てられているのを発見して、おじさんはずっと見守ってくれています。捨てられた猫達は怖がってなかなか姿をゆっくり見せてくれません。
 一匹が三毛猫、もう一匹は小柄でお腹が白く背中は茶と黒っぽい毛が混じった猫だそうです。どちらも成猫でメスの気がします。
 ミーのお世話だけでも大変なのに2匹増えて3匹の面倒を見る覚悟して下さって、私も猫の支援フード、支援物資など一週間に2回運んで見守っています。

 それからTさんの所も去年11月から捨てられている猫がいて未だに私は姿を見れずにいます。近くにも他の猫達がいますので、日々追いかけられたり激しく威嚇されてる中で、Tさんにエサを貰ってなんとか飢えを凌いで過酷な河川敷でなんとか頑張ってくれてます。全体が白く背中にグレー色の部分があり長毛種の猫で鼻が低い(洋猫)可愛い顔をしているそうです。雄猫に威嚇されお互いに唸りあって喧嘩になりそうで、おじさんも心配してますがずっとエサのお世話をして見守ってくれています。オスの猫かもしれません。
 ここも一週間に一度、猫の支援フードをお渡しして見守っています。Tさんは20年以上に渡って捨てられた猫達を何匹も助けてきた人です。お世話もとても上手いです。
 でも最近は耳鳴りがずっとして眩暈もしたり、足が腫れたりと色々と体調があまり良くありません。私もできるだけ支援しながら見守っています。

 捨てられた猫達は厳しい過酷な場所に置き去りにされ、恐怖に怯えてストレスを抱え、黙って飢えと寒さに耐えて必死に生きようとしています。
 時間がどれだけ長くかかろうとも、焦らず諦めず・・・一匹一匹の命がなんとか生きていけるように見守って、そしていつか猫達が少しずつ心開いてくれる日が来てくれますよう、時間をかけて見守り続けて支えていきたいと思います。

 猫達に石を投げつける男がいたり、相変わらずリードを外したまま危険な状態で犬を散歩させたり、注意をしても猛反発を受けます。悲しい現状ですが、こうして現場で猫達が受けている虐待も多いです。現場で見守っていて運良く助ける事ができる時もあります。
 それから2/11、ツートの所の小屋の嫌がらせをされました。忘れた頃にやられます。小屋や傘を壊されたり、やられてもまた作り直しますが本当に疲れます。それから2/15、なんと今度は河川敷の清掃ボランティア(若い学生数人)にツートの小屋も傘も食器類も全てゴミとして片付けられて持っていかれたのです。今までも何度となくやられましたが、一見して誰も気づかない茂みの奥に置いてある小屋をわざわざ見つけて茂みから引っ張りだして全てをゴミとして片付けるのです。見れば猫の小屋というのは誰でも分かります。
 ボランティアという形だけの奉仕活動ではなく、ボランティア精神の心を持ってやって欲しいのです。それが思いやりだと思います。何でもかんでも全て片付けていく、猫の小屋を片付けて良い事をしている気になってるとしたら残念でなりません。どんな時も弱い者の味方であって欲しい。見てもそっと見ぬふりをしてくれてたら・・・どんなに感謝したか分かりません。

 自宅保護してるオーラやアンも元気でおります。申し訳ありませんが元気な様子など報告するのが遅れています。アンも定期的に通院して皮膚病治療してます。白チンはその後一度治療のため病院に連れて行きましたが、今はとても症状が安定しています。チー坊も通院して病気治療していますが、チー坊が夜鳴きも激しく時々嘔吐もして体調も不安定ですので毎日の看病もあり、他にも保護猫達の薬投与治療などで朝方まで色々とお世話に時間がかかっております。捨てられている猫達も多いために多摩川のお世話や支援回りなども大変忙しく一日も休みなく動いておりますが、睡眠不足や疲れが溜まってて10日前から風邪も引いて体調いまいちですので報告が遅れてしまってます。

 それから、去年の暮れは悲しい出来事がありました。
 12/22に犬のポチが安らかに天国に逝きました。この事は私にとって本当に辛く今も涙をこらえ悲しみから立ち直っておりません。色んな事が起きる日々に落ち込んで、報告する気力も出ず、今はとにかく高齢の青ちゃんと高齢犬のアイをずっと見守って支えています。お知らせが遅くなり時間が経ってしまいましたが・・・
また必ずポチの事もご報告いたします。

 いつも温かく応援して見守って下さってありがとうございます。

 そして、心のこもった多摩猫基金、心のこもった支援物資などの
ご支援をして頂いて本当にありがとうございます。

 多摩猫達やおじさん達を助けて頂いて本当に感謝でいっぱいです。

 本当にありがとうございます。

 
 小西美智子
 

 

コメント一覧

I.M. 2015.02.25(水) 11:31 修正

どうしてこうも不条理なことが起きるのでしょう。
でも、その中で懸命に生きている命たちに尊敬の念を禁じえません。みんな、頑張れ!!

青ちゃん、寂しくなったでしょうね。

ひろりん 2015.02.26(木) 22:17 修正

こんばんは!
コメント欄を見つけられず、ずっとご無沙汰してしまっておりました。すみませんっm(_ _)m

今年の寒さも格別でした(東京は、昨年ほどの雪はありませんでしたが…)。
小西様ご夫妻の変わらぬ日々のご苦労が、こちらまで痛々しく伝わってまいります。
世間の片隅で命をつないでいる、多摩猫達やおいちゃん達を、どうして『許す』ことが出来ないのでしょうか?
小西様ご夫妻を始めとする、ボランティアさん達の活動にも限界があります。
どんな生き物であっても、『命』に優劣などあろうはずがありません。
「自分さえよければよい」という身勝手な思いや行動は、結局は、自分自身の命を蔑ろにしていることと同じことです。
そのことに一日も早く気が付いて、どうか、多摩猫達やおいちゃん達のことを応援して欲しい、と思います。

小西様ご夫妻におかれましては、これからも寒暖の差が続きますので、どうぞ、お身体ご自愛くださいませ。

みいじろう 2015.03.01(日) 16:35 修正

遅くなりましたが、ポチ、イチロー、モモのご冥福をお祈りします。改めてポチの日記を読み返すと、ポチがどんなに頑張ったワンコだったのかと感じずにはいられません。台風で避難する時、リヤカーに仲間のアイを載せ引いたというポチ、お疲れ様。ハナに天国で会えたな。青ちゃんとアイを見守ってね。
私もポチが旅立ったのと同じ日、保護して5年3ヵ月を一緒に暮らした猫を亡くしました。保護する5年以上前にその猫を知って、知ったその時には既に成猫だったので、年齢はわかりません。小西さんのことを知らなかったら保護する行動までは取ってなかったかもしれません。最後3年程は口内炎を患い、ダメかと何度も思いながらステロイドの薬を飲ませて、生き延びてましたが、最後は黄疸がでて肝臓がやられましたね。早めに帰宅しましたが間に合いませんでした。この猫の世話をしている間、しんどいと感じることが何度もあったのですが、死ぬ前の最後のうんちをちゃんとトイレにしていて、苦しいのにえらいなあと思いました。
このブログの読者は拾って猫を飼っている方が多いと思います。拾い猫にはバックグランドがありますが、河川敷で暮らしている猫や犬たちはより深いですよね。カラコのような主を失った猫達、ダイコの2代目の飼主であるおいちゃんは調子がすぐれないそうですが、どうかどうか人も猫達も無事でいて欲しいといつも願ってます。