報告Ⅰは2010年(それ以前も)のブログが今現在残ってませんので、見ておられない方のために遡って少しでも分かり易く府中猫達の状況をお知らせしようと思いまして記事が長くなってしまいました。
2014年、府中猫用フード費(レシート9枚分)
★ ¥42.433
----------------------------------------------
2013年の12月3日に府中市の巡回員から若いホームレスさん(Оさん)と猫達の事で突然の相談(支援要請)を受けて、困窮して深刻な状況の中で助けを求めてきたОさんと7匹の猫達をなんとか少しでも力になって助ける事ができればと12月7日から支援を始めました。
(詳細は2013年12月8日ブログに記載してます)
支援を続けて1年が過ぎましたが、Оさんも7匹の猫達も無事に元気でいます。
猫達7匹はブラウニー♂・ミケ♀・クロ♂・ジャトラ♂・ボク♂・ビジン♀・モコ♀。
2014年の1月には7匹のうち6匹の不妊去勢手術を終え(報告済)、残る♂ジャトラは時間がかかりましたが去年2014年10/30に去勢手術をして、7匹全員の手術が無事に済みました。
ヘルニア手術もしたモコですが、その術後に気になる臍部分の再診をしましたが何事もなく安心しました。
★ モコ再診 治療費 ¥1.800
★ ジャトラ(去勢手術・3種ワクチン接種・コンペニア注射)
ジャトラ治療費 ¥10.000
---------------------------------------------
合計 ¥11.800
猫達は最初は私やHさんを警戒してОさん以外は触れませんので、怖がらせないよう遠くから猫達の様子を覗う程度にして健康状態を見たりして、猫達の性格や様子もОさんから聞いて、焦らず時間をかけて見守る事にしました。そして、猫達が風邪を引いた時や少しのケガをした時などは猫を触れるОさんに治療してもらうように薬の仕方など伝えてお薬をお渡ししてました。
Оさんはとても猫に優しく接して猫のお世話も細かい気遣いができて丁寧にやって下さいます。薬も上手くできてとても安心できます。
Оさんは少しずつ心打ち解けて何でも話して下さるようになってました。人に言えない悩みを抱えて相談する相手も無く、孤独な中で一人頑張ってた方ですが、猫と暮らしながら徐々に気持ちが落ち着いてきて猫に癒されて今日まで頑張る事ができたのだと思います。
ここに書くべきか、伏せておくべきか悩みましたが、
実はОさんは性同一性障害です。Оさんは男性ですが心の中は女性です。こんなに女性らしい感覚を持っておられる事に驚くほどです。とにかく穏やかに優しい振舞い、声も女性の声にしか聞こえないほどきれいな声で女らしいです。ホームレスになる以前は男性に混じって男性として仕事をしてたけれど過去に色んな差別や虐めを受けて、その度に仕事を替えて、虐めに耐えながら頑張って働いていたけれど・・心が折れて死にたいと何度も思ったという話をしてくれました。
毎日電車の飛込みなど自殺者が後を絶ちません。色んな苦しみを抱えて孤独で耐えきれなくなり自ら命を絶つ人がいる事にも心が痛みます。私が猫達のお世話をしている河川敷でも多摩川に架かる橋から飛び降り自殺をした人が毎年何人もいます。
心から悩みを打ち明けたり相談できる人がいない、話を聞いてもらえるだけでも気持ちが軽くなるかもしれないのに、、、
人は何が耐えられないか・・・孤独が一番耐えられないと思います。例えお金が無くて貧しくて食べる物に困っても・・・それよりもっと苦しいのは話す相手が誰もいない事ではないでしょうか。
孤独ほど辛いものはないと思います。
なので私はホームレスさんを支える時は食べ物なども差し上げながら、何度も通いながら時間をかけて少しずつ心開いてくれるようになって、少しの時間でも良いからどんな話でも聞いてあげる事が一番大切な事だと思ってます。そして、できれば年齢関係なく友達のように親しいお付き合いができればと思っています。
Оさんは男性に虐められてきたので男性は怖くて苦手らしく、女性である私とHさんにはいつも安心して話をしてくれました。
何年かかるか分からないけど、いつかОさんが精神的にも立ち直ってくれる日が来る事を祈って、できるだけ支えていきたいと思いました。
実は去年の暮れ辺りからОさんは河川敷での暮らしが限界に来たようでした。そして本人は悩んだあげく、今年1月に意を決して府中派遣村というホームレス支援団体を通して生活保護を受けて2月にアパートに入る手続きをしました(現在入居中)
7匹の猫を置いてアパートに入る形は本人も辛いと思います。
しかし、Оさんは暮れ辺りから左腕に少し違和感があって痛みがあったようです。湿布もまったく効かず、今現在は左腕が上がらなくなっていて腕や手に力が入らない状態です。少しずつ手の感覚が麻痺してきてるので大変心配です。病院で診てもらうそうです。
アパート入ってから毎日Оさんは7匹の猫達のお世話をするために河川敷まで自転車で通っています。猫達のためにたっぷりのエサを食べさせ猫小屋も作ってあげて猫達は暮らしています。
Оさんは毎日通ってお世話する覚悟しておられます。
Оさんが居なくなった場所のОさんの小屋は今は立ち入り禁止のテープが張られていて、いずれ撤去されます。
Hさんがお世話しているKiさんが飼ってた猫達の所もKiさんが居なくなって小屋が撤去される事になってましたが、国土交通省の人と話をして今いる猫達のために猫小屋を残してもらう事になりました。
そして、今回のОさんの所も猫小屋だけは撤去せずに残してもらえる事になりました。
河川敷に限らず、街中であっても虐待されて命を落としたり、外暮らしを強いられている猫達にとってはいつも危険と隣り合わせで生きています。
無責任に捨てる人間がいなくならない限り・・・。
動物を捨てる人間→これが一番の問題です。
どうすれば捨てる人間がいなくなるのか・・・
みんなで考えるしかありません。。。
色々とありますが、猫達のためにできる事を力合せて頑張りたいと思います。
Оさんとは連絡を取り合えますので、猫達の事も協力して助け合いながら今後も支援を続けて見守っていくつもりです。
Оさんの支援に関しては毎月5千円の支援金をお渡ししてました。
2013年12月~2015年3月(計16回)
★ 支援金合計 ¥80.000
---------------------------------------------
府中猫達の写真など少し遅くなりますが掲載いたします
お待ちください。
また続きを報告いたします。
皆様の温かいご支援に心から感謝でいっぱいです。
色んな場所にいる多くの多摩猫達を温かく見守って助けて頂いて 本当にありがとうございます。
小西美智子
I.M. 2015.03.25(水) 08:58 修正
国土交通省の役人にも心はあるのですね。
日本もまだまだ捨てたものじゃあない!!
安心しました。
心優しい人間でありたい。