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府中猫達の近況報告・・・・Ⅳ

2015.04.08

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 kiさんの猫達は最初はみんなエサ不足で十分な栄養が取れてなくて栄養失調の子猫達は風邪も引いて重症の猫達もいて本当に可哀想でした。2010年から本格的な支援を進めて、猫達の健康状態を第一に考えてたくさん食べさせる事に努めました。頭数が多いと一匹一匹をしっかり観察する事はなかなか難しいですが、どこかをケガしたり、風邪の症状が出ていたり、食が細くなって少しでも体調のおかしい猫がいたら治療する事に心がけました。
 Kiさんの猫達は最初の頃は触れる猫がほとんどいませんでした。
人見知りして警戒する位の方が、何かあった時に虐待に遭わずに済むという事もあり、おじさん(Kiさん)も猫達の気分や自由に任せていて強引に触ろうとはしませんでした。
 
 猫達と仲良くなれて少しでも警戒心が取れて触れるようになるまでには個々の個体差もありますが相当に時間がかかります。
 猫に関してはとにかく焦らず、時間をかけて猫達が安心できるように少しでも優しく丁寧にお世話する事をモットーにしてます。
 そうすれば必ず猫の方から気を許して距離を縮めてきてくれます。それでも性格的に怖がりな猫もいますから全員が同じように馴れてくれるとは限りません。

 KIさんからHさんにバトンタッチしてから2年と3ヶ月を過ぎようとしてますがHさんは毎日猫達をお世話してくださって、お陰様で猫達もずいぶん体格も良くなり太ってます。性格も穏やかに落ち着いてきて何匹かは食後に甘えて体を触らせてくれます。でも抱いたりはまだできません。

 高齢と思われる猫ヒーはあまり触れない猫で、口内炎の症状で食べれたり食べれなかったりを繰り返して痩せて、Hさんが病院に連れて行って治療しましたが小屋に戻ってからはストレスで極度に怖がってしまい、病院での治療が難しくなりました。その後は薬をフードに混ぜて口内炎の症状を抑えながら様子を見ています。ヒーはa/d缶やペースト状のフードに薬を混ぜると食べてくれますので、2年間なんとか頑張って今も元気に食べています。
 ナキはまだ5歳ですが、口内炎のためヒーと同じように柔らかいペーストのフードしか食べれません。最初は口の中が痛がって頭を振って激しく鳴いていました。薬をして炎症や痛みを抑えながら毎日頑張って食べています。若い時に口内炎を発症し思う様に腹いっぱい食べれないため同年代の子達より体が小さくて子猫のようです。ナキは怖がりで小屋の中でしかゆっくり食べれません。Hさんに甘えてますが小屋の中でしか触らせてくれません。

 風邪引いて食が細い猫など銀のスプーンパウチに抗生剤を混ぜて食べさせるとよく食べてくれます。銀のスプーンのパウチは匂いも強いので風邪で鼻が詰まってる子でも匂いが分かって食欲を出してくれます。薬の味や匂いもごまかされて食べてくれるし、銀のスプーンはカロリーも高いので飢えて痩せている猫などに食べさせると太ってきて体力も付きます。
 病気や高齢猫で便秘がちな時にはa/d缶を食べさせると油分で便通が良くなりますが、a/d缶は高価なので、代わりに銀のスプーンパウチでも便通が良くなります。

 いくつかある大きめの猫小屋にはシートを被せてありシートをめくると中に猫達が入って雨風や寒さを凌いでおります。

 小屋の中にそれぞれ小さなペット用テントを置いて暖かいフリース敷物を敷いて、その中に猫達が入って寝ています(右下段の写真はテントに入ってるチャトランです) 
シートをめくると中に居る猫達は驚いて怖がって出てしまうので写真はなかなか撮れません。

 このペット用テントは支援物資で頂きました。冬は猫達の防寒になって助かっています。ありがとうございました。
 

 小西美智子