ユリス・ナルダンがテーブルクロック「UFO」のオンリーウォッチモデルを発表
ユリス・ナルダンは、2021年11月6日開催予定の第9回オンリーウォッチに出品するモデルを発表した。本年度の新作として4月に登場した卵型のテーブルクロック「UFO」の特別バージョンで、オンリーウォッチのテーマカラーであるオレンジを基調としている。
ユリス・ナルダン「UFO Only Watch」
手巻き(Cal.UN-902)。3600振動/時。パワーリザーブ約1年。アルミニウム(高さ263mm、直径159mm)。ユニークピース。
オレンジカラーのユニークなUFO
ユリス・ナルダンは、2021年のオンリーウォッチに出品するユニークピースを発表した。オンリーウォッチは、モナコ公国のアルベール2世大公の後援により、モナコ筋ジストロフィー協会(AMM)が開設したスーパーコピー時計 N級 代引きオークションである。2年に1度のペースで開催され、2021年は11月6日に行われる予定だ。
オンリーウォッチの開催目的は、デュシェンヌ型をはじめとする筋ジストロフィー治療の研究開発のための資金を調達することである。デュシェンヌ型筋ジストロフィーは男児の約3000人にひとりの割合で発症する病気で、全身の筋肉が徐々に劣っていくというものだ。このオークションには毎回50社を超える時計ブランドが参加し、寄付金の合計金額は約4000万スイスフラン(約47億8910万円:1スイスフラン=119.73円 2021年7月8日現在)にも上る。この病気に苦しむ人々の力になるため、継続して開催しているのだ。
今回のオークションに出品されるのは腕時計ではなく、4月にブランド設立175周年を記念して発表された卵型のテーブルクロック「UFO」の特別モデルだ。メタリックなブルーを採用した75本の限定モデルはすでに完売しており、時計愛好家の間で高い評価を得た。今回の新作では、本年度のオンリーウォッチのテーマカラーに合わせてオレンジカラーを採用している。
このクロック全体の重りとなる球面のアルミベースや、ムーブメントの連結シリンダー、3本の柱を結合させるパーツなどには、特殊なPVDコーティング(アルマイト処理)を施し、メタリックなオレンジカラーに仕上げている。120°毎に配置された3つのダイアルもオレンジカラーだが、他とは異なりマット仕上げになっている。
675個の部品で3つのタイムゾーンを表示し、約1年間のパワーリザーブを蓄える6つもの香箱を備えている。「UFO」は、ユリス・ナルダンのデザイナーやエンジニア、時計師たちが考えた「175年後のマリンクロノメーターの姿」を表現したひとつの作品である。175年前、1846年当時に自らに課した「最高の時を図る道具を作りたい」という願いに忠実でありながら、ブランドの未来を祝ったのだ。
手にするのは誰か
11月のオークションに出品される本作だが、その前に世界各国を巡回するエキシビジョンが行われる予定だ。ユリス・ナルダンが10年以上にわたってスポンサーを務めるモナコのヨットショー(2021年9月22〜25日開催予定)からスタートし、ドバイ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港、台北を巡る。希少性を極めたユニークピースの数々が、世界中のコレクターや愛好家に披露される。
オークションへの参加が慈善活動につながるオンリーウォッチは、実に意義深いイベントだ。世界にたったひとつの、オレンジカラーのUFOを狙うコレクターは少なくないだろう。
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