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記事一覧

釜ねこ便り - 18

2026.09.11

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老猫ゴインキョ(♂)のいる所を訪ねました。その場に着くと前回よりは逞しく映るその姿が見えました。ゴインキョは昨年暮れ頃にどこかからこの場所に移って来たと思える猫で、気の毒ほどに痩せこけていました。きっと、それまであった食べる物が摂れなくなったと推測できます。
しかし、この地に着いてからはそれこそ深い愛情で対応している方のお陰で骨と皮だった体が約3割ほど大きくなっていました。

しばらく移動して今回2度目のコトラ(♂)にも会えました。コトラとの初対面は2024年9月でしたが、相変わらずの存在感です。私は外猫でこれほどの体格の猫を見たことがありません。今回、先に記したターヤ(♂)の兄弟で13.8kgの立派な体です。
コトラ(茶トラ)の兄弟はゲンタロウ(♂・白茶)・ターヤ(♂・茶白)・コチビ(♂・茶トラ)の4兄弟ですが、いずれも11kg越えです。

そして、コトラに関しては2つの特徴があります。コトラは一般的な大柄なオス猫の約1.5倍の身長があり、体に触るとぷよぷよの脂肪ではなく、筋肉の塊のようなとても締まった体質です。
加えて、この場所に集まる数匹の中では最も運動量の多い猫でもあります。さらに、昼間の明るい時間帯などには突出して輝くような毛色の艶があります。これには驚きです。

釜ねこ便り - 17

2026.09.10

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いつも猫に接する態度が優しいおっちゃんの所に行きました。2年前の雨の降る夜に濡れながらかすれた声でビーッ、ビーッと鳴いている幼い猫を救いました。
以来、この黒猫(♀)はおっちゃんの所に居着いて今日に至ります。今日訪れたとき、おっちゃんは留守だったので猫は寂しい思いをして小屋の前で待っていたのでしょう。人恋しそうに私のほうに寄ってきました。

しばらく移動してギンコ(♀)のいる空き地に行ってみました。日々の生活の合間にはここに来てギンコにブラッシングなどをして触れ合って行く方も見えていました。同じように猫を愛おしい気持ちで見守っている常連の方々もそれぞれが都合の良い時間帯に集まってきます。

2年ほど前はこの場所にいた猫のひげが何者かによってハサミのようなもので切られるといったことがありましたが、以降は猫に関しての虐めのような案件は起こっていないようです。
それは、やはり日頃からここに集まって来る方達の人目があるからに違いありません。

釜ねこ便り - 16

2026.09.09

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遺棄されていた猫をこよなく可愛がって家猫としている方のご自宅にお邪魔させて頂きました。ジュネは奈良で棄てられていた手のひらに乗るくらいの小さな猫だったそうですが、今では15歳になり毎日を平穏に過ごしています。
部屋の傍らにあるジュネ専用のお気に入りのスペースで水を飲むことがジュネにとってはとても落ち着けるようです。少し薄暗くなっているのが良い具合なのでしょう。

ジュネが暮らしているマンションの階段を登ってやって来るのはシャチョウ・他の猫。管理人さんも外猫にはとても優しい方です。

撮影はジュネの昼寝の時間と被ったりしたため、結果的に3度もお邪魔してしまいましたが、飼い主さんのお人柄に助けられた感じもします。

釜ねこ便り - 15

2026.09.07

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タヌキ(♂)と名の付くシャム系の大型猫と会うのは今回で2回目です。夜の遅い時間になるとよほどの事がない限り姿を見せるようです。タヌキは約7ヶ月くらい前に背中にかなりの大ケガを負ったことのある猫です。お世話をされている方によると、目撃した訳でないけど車にはねられたようだと言います。

タヌキは容易に触ることのできない猫。どこか他の場所から今の場所に移動して来たようだが、背中の大きな傷は月日を重ねるごとに回復し幸いなことにとうとう自然治癒に至り、体毛も生えています。

傷口に細菌が影響しなかったことと、この場所で欠かさず毎日食べていたことが良かったようです。街路灯に照らされた深夜のしかもモノクロの写真ですが、それでも背中の部分の毛の生え方に不自然さがあるかと思います。この部分が大きな患部だったのです。

釜ヶ崎を訪れる度に必ず会うことができているターヤ(♂)も元気に過ごしています。穏やかな性格ではありますが、よく観察しているとそれでもそれなりに人間の個体差をちゃんと見分けていて身を守っていることが分かります。
ターヤはオスばかりの4兄弟のうちの1匹。4匹はすべて巨大猫です。

釜ねこ便り - 14

2026.09.06

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例外を除いては外猫のお世話が難しいところのある街だけに、その場所によってはケアや給餌の時間帯が日没後から夜~深夜となり、人によっては午前4時頃に回って来る方もいて、それぞれの場所の猫はその時間をちゃんと把握していて時間前から健気に待機している。

深夜には数多くのイタチが機敏に走り回り、またアライグマもいるとの事なので猫が食べ残した僅かなフードはきれいに片付けられる。
しかし、行きずりの人が面白半分に人間の食べ物を差し出す方もいて、そうした人は辺りにゴミなども含めて散らかしたまま去って行くのでこれが問題となって結果的には猫がとばっちりをくうことになる。

釜ねこ便り - 13

2026.09.04

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商店街の裏路地や某公共施設などを移動しながら、前回にお世話になった方々にご挨拶を済ませた後も重い機材を背中にひたすら歩き続けて目的のスポットに到着。以前は小さな体だった猫たちがすくすくと立派に育って元気な姿を見せてくれた。

ここでは地域猫として慈愛に満ちた方達が優しい眼差しで見守っている。そんな方とも会えて久々の猫談義。反面、それを良しとしない住民もいるが、微妙なところでその境界線が日によってはフワフワと移動しながらも成り立っている。

釜ねこ便り ~12

2026.04.29

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とある公共の広場に生きるフーコ(♀)と会うのは今回で9回目になります。ここでは早朝と午後に足しげく通ってお世話を続ける女性がいます。給餌は勿論のこと、広場全体の落ち葉やゴミなどの清掃は毎日のことです。

それらを見計らってこの場に集う人の中には掃き掃除などそのお手伝いを率先して行う方もいます。そうした日々の行為を付近に居る人はそれとなく見ているようでこの場に猫が居ても余計な苦情も出にくくなるようです。

また、体調を崩した猫などを病院にかけつつ回復するまで一時的に保護している方もいます。それぞれの方が力を合わせてできる事をやっておられます。

釜ねこ便り ~11

2026.04.26

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この街では例外を除けば夜の帳が降りてからが猫のお世話の始まりです。餌やり禁止だの、通報するだのなどの張り紙が数多く目に付き、街中はどこに行っても監視カメラを避けることはできません。勿論、防犯の意味もあるのですが、日本で一番最初に監視カメラが設置された街でもあり、その台数のうえでも半端ではありません。

夜間になってから某所の餌場にやって来るナナ(♀)と会うのは今回で7回目となります。信頼しているおっちゃんを頼って欠かさずまめに通って来るので食に困ることはありません。
夜間とはいえ私はいつも注意深く観察していますが健康そうです。

釜ねこ便り ~10

2026.04.24

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お世話をされている方が一度は私に見せたかったという洋猫のタヌキ(♂)。かなりの大柄な猫だが深夜にならないと見ることはできない。元々は飼い猫だったようだが、少し前から塀の向こうから顔を覗かせて食べ物を待っているそう。
右往左往動かず、安全と思える場所で常にじっと静かに構えている様相はなかなかの貫禄。

初めて出会ったときは背中に大きな傷を負っていたそう。給餌を続けている方は車にはねられたのではないかと推測している。食べているときの一瞬を見計らって背中に薬を塗ったこともあるそうだが今も大ケガの名残りが背中に残っていた。

シロムームー(♀)と会うのは2度目。前回のときは小さな小さな子猫なのに警戒心200%で見ていてとても気の毒な印象があった。
しかし、今ではそれなりに信頼できる人がいるお陰で立派に成長途上のようで体も大きくなっていた。
姿が見れるのはやはり深夜の人通りが少なくなる時間。

釜ねこ便り ~9

2026.04.22

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周辺のどの猫に対しても縄張り争いなどでもめることなく、頑なに我関せずの独立独歩を貫くゴインキョ(♂)はこの場所を行きかうおっちゃん達に可愛がられている。皆さん、どの方も猫にはとても優しいので性格も大人しく何かに慌てて逃げ隠れする必要もない。

それだけにその事を長い時間をかけて街の人に教えるようにお世話を続けながら監視している人がいる。この街では路上でお酒を飲んでいる方も少なくないが、猫たちの前で大声をあげるなどの脅かす行為は見受けられない。
ゴインキョはそれなりの高齢猫だけど健康で永く生き抜いて欲しい。

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