「おかあさん、もし私がいなくなったら、ここの猫達を宜しくお願いします」とホームレスさんが私に言いました。もう去年の暮れから悪化していく厳しい生活の中で、ホームレスさん達は本当に食べていけない位の状況に見舞われています。
私も毎日猫達のお世話をしながらホームレスさん達への食糧の差し入れを僅かではありますが、できる限りの支援をしています。
しかし、現実は相当に厳しいです。ホームレスさんも食べていく為に必死にアルミ缶を集めて頑張っていますが、缶の値段はどんどん下がる一方・・・・今はキロ50円です。深夜の凍える寒さの中を何時間も自転車で回ってかき集めても本当に僅かなお金にしかならないのです。まともに食べる事もできず、体は無理をして病気になる人もいます。
「もう缶では食べていけない・・・もう無理です」
このホームレスさんは去年から体調が悪く、左目もあまり見えなくて気持ちが落ち込んでしまってました。おじさんは猫のエサが買えない人でしたので飢えている猫達を見かねて私は毎日世話しています。ここにいる6匹の猫達の事は心配しないで下さい。私がずっと見守っていきます。と言うと「有難うございます。俺が連れて行きたくても連れて行けないから・・・すみません」
おじさんは2月2日、施設に入る事になりました。
風邪を引かれた時などは風邪薬とホカロンを渡して、お粥や果物やスープなど差し上げて治ってくれました。
本当はもっと頑張れるだけ頑張ると言ってましたが・・・体調が悪くても病院にかかる事ができないホームレスさんには施設に入るしか選択肢が無かったのです。
飼い主を失った猫達にも厳しい過酷な日々が待ち受けています。
私達が毎日世話できる範囲の場所であればよいのですが、遠い所は
無理です。
亡くなったホームレスさんが飼っていた猫達の事がずっと気になっておりました。先月の終わり、29日、私達はいつもの猫達の世話を全て終えて自宅に戻り、大きな荷物を準備して出かけました。
電車と歩きを入れて片道約2時間かけて会いに行きました。
ドライフード6キロ・猫缶20缶・猫用パウチ30個、そしてホームレスさん達に寄付する食糧など、重くて手が痺れましたが、その場所にいる猫達の安否を思うと必死でした。
猫のエサがまったく買えないホームレスさんの猫達は恐ろしいほど飢えていてガリガリに痩せて、見ていて涙が出ました。お腹いっぱい食べさせ、ホームレスさんに食糧とエサの寄付をしました。
4箇所回って、最後に保護すべき猫がいました。知り合いのホームレスさん御夫婦もこの猫の健康状態を心配して可哀想だと言ってました。かなり痩せていて弱ってました。亡くなったホームレスさんが飼っていた猫達の中の一匹でしたが・・・この子の命を考えると今保護するしかないとすぐに察知しました。
遠く離れた場所から一匹の命を我が家へ無事、保護する事ができました。年齢は3歳位でしょうか・・・シャム系の♂ですが、両目が風邪が原因で後遺症が残っています。痩せた体は軽く、背骨が出て、体重は2.8㎏でした。オス同志の喧嘩によって腰に傷があり、そこから化膿して食欲が落ちている事も判りました。保護して12日目になりますが・・・傷は回復し、今は良く食べています。体調がもう少し良くなれば、里親募集もしたいと思います。
とにかく今はホームレスさん達、そして猫達にとって辛くて厳しいとしか言い様がありません。毎日その現実を目にしながら、私達にできる限り頑張っていくしかないと思っています。
見守って下さって有難うございます。
小西美智子
S 2009.02.10(火) 18:59 修正
こんばんは。
読んでいてつらいです。優しいおじさんが、残りの人生を少しでも楽に生きられればいいですね。