河川敷の上空は午後から少しずつ雲が多くなって風も強まってきました。おぃちゃんは去年10月の台風で流されてきた雑多な漂流物を焼いて処分をしているところでした。
朽ち果てた材木の切れ端、紙やボロボロになったビニール片、様々な物がおぃちゃんの小屋の周辺に絡みついていたのです。
声をかけるといつもの明るい返事が返ってきました。おぃちゃんは私が聞く前にいつもそれぞれの猫の所在を説明してくれます。ハコは向こうの畑にいるとか、ラビは散歩中だとか、他。
しばらく話しているうちにハコが帰って来ました。歳のせいもあってとても穏やかで帰って来てからはずっとおぃちゃんのそばに置いてある椅子の上で大人しく過ごしていました。いつもより目ヤニの量が多かったので、ときどき注すように目薬をお渡ししておきました。
前回、前々回は会えなかったタロウは草の中にいたのでしょう。どこからともなくモソモソと出て来て、また別の草むらに消えていきました。
ラビは以前とは違ってリード無しの散歩の時間です。なぜか、ハコだけを追い払う癖があるのは相変わらずです。
おぃちゃんはそばにやって来た鳩に向かって結構長く言葉をかけていました。「ここにはご飯が無いからゴメンねあっちへ行きなさい」と妙に丁寧にしかも優しい口調の声がけでした。
ひろりん 2018.04.18(水) 08:42 修正
おはようございます。
春の天気は気まぐれで、昨日あたりから、東京は冷たい雨が降ったり止んだり…。
小西様、美智子様のご苦労が偲ばれますが、「変な連中」は外に出て来れないでしょうから、その意味では安心です。
『鳩に話しかけるおいちゃん』の話を読んで、イタリアはアッシジの聖人、聖フランチェスコのことを思い出しました。
物質文明に翻弄された末に、人間性を取り戻すべく現代人が回帰する場所は、もしかしたら『おいちゃん』なら識っているかも…、と思わずにいられませんでした。
小西様、美智子様、
いつも有り難うございます。