早朝からの多摩ねこの捜索でした。今日は出かける前から、歩けなくなるくらいまで歩こうと思って出かけました。泥水のぬかるみで自転車は使えないばかりか、足を取られて危険な場所もあるからです。
この季節、草木が青々と茂りこの場所にあったはずのおぃちゃんの小屋が無くなっています。その隣も、またその隣も。河川敷の遠くかなたまで丸裸の茶色の泥水でした。
そこに猫がいればすぐに見えるはずですが全く見当たりません。悲しくなってきました。
泥の中を今日一日で歩き回った約15km ほどの範囲内で目視できた猫はオス猫1匹のみでした。
今日移動した範囲内で暮らすおぃちゃん達全員が住み処を失っています。昨夜は一睡もしていないはずです。仲間どおしで土手に集まったり、橋の下に集まっている方達もいます。
多摩川のことがTVで報道されたことや、日曜日ということもあってか河川敷は物凄い見物人でごった返していました。カップル・子供連れ年配の方・高齢のおじいさん・外国人までもがキャーキャーと楽しそうにはしゃぎながらスマホで写真を撮りまくっています。おぃちゃん達が集まっている場所を通過するときは、皆一様に白い目で見て通り過ぎて行きます。
これだけ多くの人がその様子を目にしていても我関せずで、手を差し伸べる人は誰一人としていません。寂しい事です。
過去の経験からいなくなった猫が3~4日して痩せこけて生還したというケースが何件かあります。しかし、今回はそれを仮に計算に入れたとしても大きな絶望感はぬぐえません。
私が帰宅したのと入れ替わるようにカミさんもいつものコースを回りました。景色が一変しているので唖然とし、猫のことを想うと心が相当に重くなったようです。何度も大きな声で猫の名前を呼んでも今日のところは返事は無かったようです。
寝場所を失ったおぃちゃん達にはパンやおにぎり・飲み物や支援金などをお渡ししたそうです。
河川敷は広く22の町と市と区に跨っています。すべての地域の猫の安否確認を済ませるには約2週間かかりますが、主だった地域はまた明日以降に回ります。
何も無くなって、雑草が生えていない所がおぃちゃんの小屋があって、猫とおぃちゃんとの営みがあったところですが、今は最初から何も無かったかのような風景になっていて悲しくなります。
ニコのおぃちゃんも例外なく寝場所を失いました。狭いキャリーの中で過すニコが忍びないので、台風当日よりいったん我が家で保護しています。大好きなミルクを飲んで落ち着いています。そんな愛くるしいニコの顔を見ていると、不明になっている猫のことが頭に浮かび余計に悲しくなります。
ねこ 2019.10.14(月) 02:14 修正
小西様ご夫妻、肉体的・精神的に本当にお疲れ様です。
自分も多摩川の近くに住んでいるので、昨日は楽しそうに
悲惨な状況を見に来る人達をたくさん見ました。
当日は危険なので川に近づかずテレビ、ネットなどでしか
増水の様子を見ていませんが、絶望的な状況は想像できます。
多くの人々のこれまでの努力、必死に生きている猫達の命を
脅かす自然の猛威が憎くて仕方がありません。
今日は自分もできる範囲で多摩ねこ達を探してみます。
どうか多くの猫達が今も生きていることを切に願います。
凄く悲しく悔しい気持ちで寝つけません。。