広い範囲の河川敷の安否確認・他はまだまだ続いています。やはり、いつもそうですが目的地が近づくと無事だったのか、そうでなかったのかいずれにせよ覚悟してしまいます。
驚いたのは、川幅も狭く普段なら水量も少ない多摩川の最上流域でも川沿いにある遊歩道そのものがことごとく破壊されているのです。まるで重機で故意に壊したかのように、その濁流の圧力で粉砕されていて通行止めになっている所が何ヶ所もありました。
しかし、今日は幸いな事に私が知りうる限りの猫は無事でした。辺りが渓谷になっていることで逆に逃げ場に余裕があったのでしょう。
地域よる違いはあっても、猫たちは川べりにいることが多いです。河川敷が広々としていると土手までの距離が遠く、猫にとっては普段のテリトリーから大きく外れます。
台風のような急激な増水があった場合、まず真っすぐに土手まで逃げることはしないでしょうから、少々高い場所に移ったとしてもそのうちにその障害物ごとそっくり濁流にもっていかれてしまいます。
言うまでもなく、そうした地域に居た猫はその多くが行方不明になったままなのです。
あの日の夜の物凄い勢いでガレキや倒された巨木と共に押し寄せてくる流れに足をすくわれれば、猫でも人でも自力ではどうなるものでもありません。自然の力には改めて逆らえないものだと実感しました。
ねこやしき Mail 2019.12.05(木) 12:35 修正
『台風のような急激な増水があった場合、まず真っすぐに土手まで逃げることはしないでしょうから、少々高い場所に移ったとしてもそのうちにその障害物ごとそっくり濁流にもっていかれてしまいます。』
なぜ逃げ切れないのか、理解できました。
動物たちは本能的に賢いですが、まさかの事は予知できません。人だってそうです。
そんなふうに流されていった子たちの姿が、あらためて浮かび、涙が抑えられませんでした。
まだまだ続く小西さんと美智子さんの捜索と確認に、それに伴う震える想い…
心から感謝いたします