6月21日に保護した子猫のその後をお知らせします。
保護して3週間経ちましたが、大変、見違える位に元気な子猫に
成長してます。もう体重も身長もほぼ倍の大きさでして、今は
凄い食欲で、食べて寝て遊びまわっての繰り返し・・・です。
保護した当初は何も食べれず、ぬるま湯で砂糖水を作って飲ませ、衰弱した体を少しでも回復させるために、小さなダンボールで暗室を作り(暗くしてあげるのが一番)、ホカロンと温かい起毛があるような軽い薄手の毛布で温度を一定に保ちながら、とにかく熟睡させて安静にしてあげました。
本来は、母親が子猫の体を包み込んで体温を一定に保ってあげるのですが・・・
ましてや、お互いくっついて団子になって温めあう兄弟もいないので・・・子猫一匹だと自分の体を保温できないため、生後間もない子猫が一匹で捨てられると、外では死んでしまう事が多いです。
幸い、この子はホームレスさんによって助け出されたので、
生きるチャンスを与えられ、本当に奇跡的に助かったといえます。
温かくして安静にたっぷりと寝させたお蔭で、ミルクを少しずつ受け付ける様になりました。少しずつ少しずつ焦らず飲ませていきました。子猫に薬は使用したくないのですが、重度の鼻気管支炎のため、早く治す事が先決です。ミルクに抗生物質を溶かして飲ませました。
そして鼻水や目ヤニ等でガビガビにこびりついてた目や鼻の周りを生理食塩水で少しずつ優しくきれいに拭き取りました。
こびりついてた汚れと一緒に毛も剥げて取れてしまいますので、
ピンクの地肌が一瞬可哀相ですが、こうした方が衛生的にも清潔で治りが早いのです。目薬を入れて薬治療を始めていきました。
衰弱した体に大量のノミが集っていて、少ない貴重な血液が奪われ続ける事も子猫にとって危険です。病気で弱っているためシャンプーはできませんので、まずはどんなに体が汚れていても洗わず、
蚤取り櫛ですいて、蚤だけ駆除をします。(取った蚤は洗剤水にすぐに浸けると死にます)
蚤がいなくなった事で子猫の体はとてもラクになって、深い眠りにつけますし、飲んだミルクは栄養になって血も増えます。貧血を起こしてた時とは全然、顔色も血色が良くなり肉球までピンクになってきます。
子猫はだいたい3日目あたりでウンチが出る頃と思ってましたが、やはり23日にウンチをしました。最初は下痢でした。
捨てられて今までに何を食べて生きてたのか・・・子猫の過去が
分かりません。子猫にとってまだ腸の機能も発育段階なので、
慎重に、一番気を使います。
子猫は日に日に食欲が出てきて、頼りない飲みっぷりから、
だんだんと正常な子猫の飲みっぷりに変わってきました。
この日にシャンプーを手早くしました。そしてドライヤーを使わずに、柔らかいタオルを何枚も使って毛の根元からタオルドライをしました。シャンプーの後は体を冷やさないためにすぐにまた温かくして安静に寝かせます。
生後1ヶ月半位の子猫ですので、歯はしっかり生えてますので
哺乳瓶では乳首が噛み切られてしまうので注射器で授乳しました。
そして、健全なまま育ってた子猫ではないので、離乳の時期も遅らせました。とにかく母親代わりになってミルクを飲ませる日々でした。ロイヤル・カナンの高栄養・免疫サポートをミルクに少しずつ混ぜながら飲ませていきました。2回目のウンチが27日に出ました。きれいな形の正常便が出てくれて、ほっと胸を撫で下ろしました。やっとここまで来てくれたと思いました。
どんどん元気になっていく子猫の姿に感謝しました。
クシャミ、涙目、骨が浮いてゴツゴツしてた体が、一週間近く経つと、丸々と太ってきて、持ち上げる時に気持ちの良い子猫の柔らかな肉の感触、重量、毛並みも良くなって、目も丸くクッキリしてきて、涙も止まってきて、クシャミの回数が減ってきて・・・
良い方向へと進行していきました。
今は子猫用のドライフードも食べています。
皆様の温かい応援のお蔭で、本当に子猫も元気になりました。
心から感謝いたします。
これで、やっと来週、子猫を病院に連れて行って、虫駆除、健康チェック、予防接種をしてもらいます。
小西美智子
「追記」忙しくて間に合わなかった画像を掲載いたしました。
猫のとりこ 2009.07.12(日) 11:21 修正
子猫ちゃん、元気になったんですね。よかったです。ほんとうにありがとうございました。いつか元気な猫ちゃんの顔が見れることを楽しみにしています。
小西様ご夫婦も、お体、ご自愛ください。