久しくご無沙汰をしていたチビのおぃちゃんに会いに行きました。雑木林の中を進みしばらく歩いて現地に着くと、目当てのおぃちゃんの小屋がありません。近場に見覚えのないテントがあったので声掛けすると、そこには別のおぃちゃんが住んでいたのです。
最もこの方は10数年前からの旧知の方でした。去年の台風ですべてを失って今この場所に移動したとのことでした。チビのおぃちゃんはと聞くと、今は少しだけ下流側に移動しているとのことでした。
チビのおぃちゃんは、やはり去年の台風で小屋と私物を失ってのテント暮らしでした。再会できるかと願っていたチビ(♀)は台風前の去年9月に体調を崩して死んでしまったと細い声で寂しそうでした。
思えば、数年前から特に病気とまでいかなくても、かなり体のあちこちに老化の兆しが見えて、それでもよく頑張っているものだとおぃちゃん共々そんな会話をしていた記憶があります。推定で15歳くらいだったようです。
おぃちゃんにはチビがまだ元気だった頃の写真を数枚差し上げました。それを無言で感慨深そうに見つめるおぃちゃんの目が印象的でした。
その後はしばらく川べりの林の中に視線を移しながら歩きました。以前は確かに猫とおぃちゃん達の営みがあった雑木林の奥には今は何もなくなり、草木がおい茂って鬱蒼としていました。
付近には増水で流されたり倒されたままの木々が残っていて、今更ながら台風の爪跡の大きさを感じた多摩川中流域でした。
Ashley 2020.05.06(水) 10:38 修正
チビちゃん、多摩川で15歳くらいまで生きたのですね。
すごいことですね。
優しいおいちゃん、そして小西さんたちに見守られて生き切った、そう思います。