長くなりますが、皆様にお伝えする責任を感じ、睡眠時間を割いて書いております。
ケンちゃんは本当にガリガリに痩せた体でした。河川敷で生きる猫達で14~5歳ともなれば、本当に奇跡に近い位に一生懸命頑張っています。少しでも栄養をつけて長生きして欲しいと願いながら、お世話をしておりました。ケンちやんもマリちゃんもa/d缶が好きでしたが、なんでも食べてくれてました。
ケンちゃんは去年の暮れに行方が分からなくなりました。
いつ体調が急変して亡くなってもおかしくありませんでしたので、毎日探しましたが・・・ケンちゃんの姿を見る事はできませんでした。残念でなりません。
Tさんが急死してから、約一ヵ月後、Mさんも後を追う様に突然亡くなられました。
Mさんは前に一度だけ、Tさんが「いつもエサを寄付して下さってるんだよ」と寝てたMさんに私を紹介するように指差して、すると顔を少し上げてMさんは私に「どうも有難うございます」と言って下さった事があります。その声を今も思い出します。
お二人が亡くなられ、辛い思いでいっぱいになりました。
残された、たった一匹のマリちゃんが途方に暮れないため、Tさんが亡くなった後に次の飼い主さんになってお世話してくれるホームレスさんにお願いしてました。
マリちゃんがいたすぐ近くのホームレスさんでダイちゃんを飼っているKuさんです。嫌な顔もせずに全てを受け入れて下さいました。「放っておけないから・・・可哀想だから・・・」と
猫が大好きなKuさんはマリちゃんを優しく見守って下さいました。
私もKuさんとはお付き合いがとても長く、今までKuさんの猫達のお世話をしてきました。
Kuさんは猫のお世話がとても行き届く人です。お世話が苦にならない人で女性のように細やかです。マリちゃんはすぐにKuさんの愛情を感じて、Kuさんの小屋に入ってKuさんのベッドの上でくつろいでました。マリちゃんの老後を看て下さるKuさんに心から感謝してKuさんにフードや支援金をお渡ししながらマリちゃんの支援をしました。
マリちゃんもガリガリに痩せてましたので、いつ何が起きても不思議ないのでした。行く度にマリちゃんの姿を見てホッとするという繰り返しでした。
マリちゃんはお漏らしも始まっていましたので、バスタオル、
ペットシート、ウェットティッシュそしてKuさんのベッドの布団も汚すのでシーツもたくさん差し上げました。
どんなに汚されようともKuさんは一回も愚痴をこぼしません。本当に素晴らしい人です。汚しても、世話がかかっても一度も怒られないマリちゃんは幸せそうでした。
それはマリちゃんの穏やかな表情に出ていました。
マリちゃんは時々下痢もして、腸の消化器官も弱ってきていました。マリちゃんを心配して下さったI.Mさんがデルクリアという薬を送って下さり、飲ませると便の状態が落ち着きました。
しかし、下痢しない時のマリちゃんのウンチは食べた物が完全に消化されずにそのままで出てくる事が多く、ウンチに成りきらず食べ物の色と匂いがそのまま残っていました。
なので、マリちゃんがウンチをすると上からカラスが狙っていて、マリちゃんのウンチを咥えて食べてしまうのです。
マリちゃんの生きようとする前向きな気持ちは本当に見ていて
心打たれました。Tさんが飼っている時はドライフードを食べれなかったのですが、Kuさんの所に来てからは高齢用(11歳以上)のドライフードも美味しそうに食べるようになりました。痩せた体に少しでも栄養をと思い、ミルクに高栄養サポートを混ぜたりして与えたりしました。
マリちゃんは最後の最後まで生きる気力を持ち続け、辛そうな時も諦めずに食べようとしていました。
6月17日(木)、この日はマリちゃんは一口も食べれなくなり、20時45分、マリちゃんは静かに息を引き取りました。
Kuさんのお蔭でマリちゃんは安らかに眠るように亡くなったのです。
これで、一つの家族の歴史が閉じました。
河川敷で生きてきた二人の男性と2匹達の尊い命が天に召されて行きました。しっかりと記憶の中に大切にしまい、これからも忘れ去られないために語り継いでいきます。
Kuさんによってマリちゃんのお墓が作られました。
Kuさん、本当に有難うございました。
皆様、いつも見守って下さり、心から感謝致します。
良い事も辛い事も、現実に起きている事を皆様に知って頂く事に 大きな意味があると思っています。
いつもご支援して頂き本当に有難うございます。
小西美智子 ※写真は私が撮ったものです
うさめぐ Mail 2010.06.23(水) 10:56 修正
毎日ブログを拝見させて頂いております。日々の活動には、いつも頭が下がります。本当にありがとうございます。弱い立場の人、動物が本当に生き難い世の中です。でも、小西さんのような方がいらっしゃる事が救いです。どうぞお体にお気をつけて下さい。