7月16日に捨てられた子猫や20日に捨てられた成猫の身を案じながら毎日のお世話をしておりました。(7月23日のブログ)
10日を過ぎ・・・もう会えないのか・・・と気落ちしながらも諦めきれず、捨てられていた場所にいつも足を止めて探しておりました。猫は捨てられると、捨てられた場所から暫く離れません。
それは知らない場所に対する恐怖もありますが、飼い主を待っているからでもあります。しかし、待てど飼い主は現れず・・・お腹は空き、飢えが続けば、子猫であっても生きるために移動していきます。翌日17日、18日、と日が経つにつれて子猫の安否は深刻になっていきました。ホームレスさんにも声かけしていましたが、見たと言う人はいませんでした。
一人、私がどうしても尋ねたい人がいました。現場から近い小屋にいるOtさんです。ホワンを可愛がって飼ってくれているホームレスさんです。Otさんは夜から仕事に出かけ朝帰って来る人なので、夕方まで寝ておられます。寝ているのを起こすのは気が引けますので、私も遠慮してました。でも、今日(26日)はなんとしてでも聞きたい衝動にかられ、もしかして子猫を見たり、何か子猫の情報が得られるかもと思い、Otさんの小屋に向かって大きな声で名前を呼びました。二重の小屋になってるため、声が聞こえない時があります。15分か20分した時、何度も呼ぶ私の声が聞こえたようで、やっと出てきてくれました。
捨てられた子猫の事を聞いた途端、Otさんが小屋にまた戻ってしまいました。エッ???と思ったら・・・なんと子猫を抱きかかえて出てきてくれたのです!! 「あーーー、この子です!!」と私は感極まって声が震えました。 「見た事ない小さいのがウロウロしてて、すぐは近寄って来なかったので、離れて餌を置いてあげてたんだよ。でももう今は小屋で食べさせてるよ。」
私はOtさんにじっと抱かれて甘える子猫を見て、Otさんに何度も有難うございますとお礼を言いました。10日目にこうして子猫と再会できた事に感謝しました。捨てらてから毎日夜暗くなって出てくる子猫にOtさんが餌をあげてくれてたのです。お蔭で子猫の命は救われたのです。
Otさんはホームレスになる前は家庭があって犬も猫も飼ってた事があるそうです。Otさんは大事な一人息子さんがいたのですが、息子さんは十代の若さで突然不治の病にかかり、必死の看病の甲斐無く亡くなられたそうです。私は以前からOtさんの身の上話を聞いています。
大変なご苦労をされての今なのですが、人一倍真面目で一生懸命働く人です。そして同じ困ってる人や動物を見ると何も言わず黙って助けようとする人です。だから・・・子猫も助けてくれたのです。
16日に私が捨てられてる子猫を発見した時、その日はお昼から府中に出かけてKiさんの猫達の支援や捕獲作業に行ってましたので、電車で帰宅してから再び、待っている多摩川の猫達のお世話に出かけ、いつもよりかなり遅い時間になっていました。暗くなってましたので、子猫を見た時は体がグレー色で足が白いソックスを履いたような柄位しか良く見えませんでした。とにかく飢えてる様なので食べさせる事しかその日はできなかったのです。
26日に再会して、左目が完全に失明している事が分かりました。最初から失明して捨てられてるので手の施しようがありませんが、健康状態は良好で、良く食べて元気。生後5ヶ月位の♂です。
何はともあれ、生きてくれていた事に感謝でいっぱいです。
Otさんはこの子猫に名前を付けていました。ニコちゃんです。
これからもずっとホワンとニコを見守っていきます。
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Otさんが最初に子猫を見た時、なんとか助けるために餌をあげていたら、通りがかりの60代のオヤジに「なに猫に餌やってんだー!!」と大声で怒鳴られたそうです。餌をやるなと言うオヤジに
Otさんは毅然として言ったそうです。「あんた、矢が刺さってる鴨とか動物見てどう思う?」、するとオヤジは「そりゃ可哀想だ」と言ったそうです。
Otさんは「鳥でも猫でも動物はみんな一緒なんだよ。捨てられた猫も可哀想でしょ」と言ったそうです。 オヤジの声が大きかったので、近くで釣りをしている人達も来てOtさんの味方して応援してくれたそうです。オヤジは何も言えなくなり去って行ったそうです。
猫に餌をやるな!! と言う人間がどこにでもいます。
私もそんな人間に何度も会っています。
でも、猫に餌をあげてはいけないという理由を
明確に言える人は今までいません。
私が納得できた事は一度もないからです。
それは猫が人間と同じ、
生きている尊い命に変わりないからです。
どんな理由を並べて言っても、
何も罪も無い猫が、食べ物が無く、食べ物を与えられず、
飢えて死んでいって良い訳がありません。
人間はいつから、動物ではなくなったのか・・・
人間が動物を差別したがる理由は一体、どこから
生れて来たのか。
人間にとって都合の良い動物と都合が悪い動物・・・
人間はどこまで罪深き生き物になれるのでしょうか。
生きている物全てに、相手を思いやる気持ちを持てるように
いつからなれるのでしょうか
人間社会で犠牲になる弱い立場に置かれた人や動物の命を助ける ためには、時に忍耐と勇気が必要になります。
小さな命が少しでも助かるためであれば、
尊い命のために、勇気を出して頑張りたいです。
小西美智子


I.M. 2010.07.31(土) 13:01 修正
Otさん、ありがとうございました。
神様も近くにOtさんが居る事を分っていたのでしょうか?
普通に暮らす横暴な人間が身勝手な理由で遺棄した命を広い心でお世話して下さる河川敷の方々には感謝してもしきれません。「おまえは日本にはいらない人間だから、どこか遠くに行ってくれ!]と言葉も通じず人間ではない生き物が暮らす遠いところへたった一人で捨てられたら・・・。60代のおやじはそんな事考えた事もないのでしょう。あなたの子供がどこかで道に迷い、途方に暮れていたら、誰かに手を差し伸べて欲しいとは思わないのでしょうか?そういう輩は考えもしないのでしょうね。誰かに助けの手を差し伸べてもらうのはとてもうれしい事。そして、手を差し伸べてあげられる事はすごく素晴らしい事なのに。