また台風・・・。雨はどれだけ降るのだろうか、今回はどうなるのだろうか、本当に心配の連続です。
心配な事はたくさんあるのに、悲しい出来事が色々と起きる現実に胸を痛めています。
日が長かった夏と違って、今は夕方6時を過ぎると辺りが一気に暗くなり始めます。6時半には作業を終えてしまわないと真っ暗で見えなくなります。9月15日、猫達のお世話も終えて自転車に乗って帰っている途中、偶然、草むらから草むらへ横切って行く猫が目に入りました。ここは猫がいる訳が無い場所でしたので不安になって確認しようと思いました。
静かに自転車を止めて音を立てないよう静かに猫を探しました。
真っ暗な中に僅かな明かりで浮かび上がった姿を見て驚きました。
私と目が合った猫は怯えて緊張して固まっていました。
猫が捨てられている、、、、その姿を見て辛くなりました。
大人の立派な洋猫でした。
飼われていた猫だというのがすぐに分かりました。
ここにいる訳が無い猫、捨てられた猫はおかしな動きをします。まるで道に迷ってしまったかのように右左後ろを警戒しながら低い姿勢で動きます。そして、成猫であれば辺りが静寂になって暗くなってから動き始めます。この日は7時近くてもう人気もありませんでした。私に突然姿を発見されて恐怖でじっと動かず、私を警戒しました。猫はお腹空かしているに違いありません。
私が差し出す物がエサだと分かって欲しいので、缶詰の音を鳴らして缶詰を開けて、猫の目線の先に静かに置いてゆっくり離れました。30秒位して猫はゆっくり近づいて食べ始めました。
食べてくれるのを見て少し安心しました。
捨てられた猫は過酷な場所であればあるほど、いくつかの条件に運良く恵まれない限り、生きる術は残されていません。捨てられるという事事態が死んでいくという事に等しい、それほど残酷な事です。
捨てる人間は小さな命を軽く考えています。自分が大切、自分の事ばかり優先の身勝手さで生きていて、自分の意思で飼っていた猫に対して情も思いやりの欠けらも無く残酷な行為をしてしまう。捨てる時に、今まで一緒に生活してきた一匹の猫の気持ちを一体どれだけ考えてくれただろうか。猫が生きる為の心配をしてくれただろうか。。。
命は一つしかない。生れたら一回きりの人生しかない
尊い命を自分の身に置き換えて考えてもらいたい。
東日本大震災で日本中の人達が今、人と動物の命の尊さを身に沁みて深く感じている時であるにも拘らず、今もこうして小さな命を簡単に見捨てる人間がいる。人も動物も助け合いがなければ決して生きていけないという一番大事な事をどうして分かれないのでしょうか。
弱い生き物に対して守ってやろうとする必死の思いと努力があれば必ず守ってあげる事ができるはずです。
捨てられた猫は環境の激変にパニックになり河川敷という恐怖の場所で長い時間飢えに耐えながら苦しみます。同時に人間不信になってしまった猫に信じてもらうには本当に時間がかかります。
捨てられた猫は捨てられた場所から動かず長い時間飼い主を待ち続けます。しかし、その猫の気持ちも空しく
飼い主を待てども来てくれない・・・待つ限界が来れば猫は生きるために当ても無く移動をします。
15日に発見して食べさせ、次の日も会える事を信じて同じ時間に行きました。祈りが通じて、猫はエサを食べた同じ場所に姿を見せてくれたのです。よっぽどお腹空かしていたのです。すぐに食べさせました。少しでも近寄れば逃げますので、今は毎日お世話する事で私への警戒心が少しでも取れてくれればと願っています。
連休に入った土日は人が多く夜遅くまでBBQ、猫は出て来れず、そっと置きエサをしました。そして今日は連休最後なので人も帰って、真っ暗になって猫が出てきてくれて食べさせる事ができました。その時でした・・
犬を連れて散歩している女性がリードを外していたのです。
犬が突然草むらの中に突進して猫に向かって行ったのです。猫のエサの匂いがして走ってきたのです。猫は一目散に必死に逃げました。危機一髪でした。暗くて犬がどこに行ったか分からず犬の名前を呼んで捜す飼い主。私は飼い主にリードをするように言いましたが、無言で答えてくれず、もう一度お願いすると「ここはなんなのですか?」と言うので、「そうではなく、犬の散歩する時はリードをして下さい。それが散歩のマナーですから。」と言いました。リードをして下さいとお願いしても飼い主は殆どの人が無言で答えてくれません。リードをしない事が悪いとは思ってないのです。そして、猫の方を批判する人が多いのも事実です。
動物の運命は人によって左右され、変えられてしまう。
人は動物に一体何をしてあげれるのか・・・
大きな課題だと思います。
この捨てられた猫がこれから来る台風の雨風の中、
どうしているか・・・
悲しい現実にやりきれない思いでいっぱいです。
台風が早く過ぎてくれる事を祈って
猫を見守るつもりです。
多摩川をいつもあたたかく見守って下さって、
皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
小西美智子
mako 2011.09.20(火) 03:31 修正
悲しい。。。
とても。。とても。。。