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過酷な現状、それでも多摩川で生きる・・・・

2008.09.07

 去年の今日、台風9号により、多摩川は過去において30何年ぶりという大被害を受けました。私はまだ昨日の事の様に鮮明で頭から離れません。捜しても二度と会うことができない猫達、尊い命が失われた事に今も心を痛めております。アカ2号・ハナクロ・チビ・モンロー・チビクロ・シロ・ミー・グレミケ親子達・・・そして盲目のミエコ・・・他、多くの猫達の無念の悲しみを背負ったままです。いつか姿を見せてくれるのではと今も待ちわびなら・・・一年が経ってしまいました。
 多摩川にいる猫達は常に成り行きに全て受身で生きております。
台風で難を逃れ運良く生き延びることができても自身の心のダメージ、強いストレスと必死に向き合いながら立ち直って生活しておりました。そこへまた今回の思いも寄らない突然の川の増水、氾濫によって再び恐怖の中に突き落とされました。一度経験している猫も初めて経験する猫にとっても、それは地獄です。どれほどの恐ろしい体験をさせられたか・・・想像を絶します。

 8月29日、昨夜から不安の中、不安は現実となってしまった事に動揺し、心臓が止まりそうになりました。頭は混乱し、多摩川の猫達の顔がたくさん浮かんできて、「お願い、死なないで生きていて!!」と心の中で叫び続けました。手は震えながらも、もう体は多摩川に向かう準備をしてました。気持ちは動顛し、頭の中も真っ白。猫達は今・・猫を飼っているホームレスさん達は今!??・・すぐに御飯を炊いておにぎりを作り、飲み物の買出し、猫達のエサ等、自転車は大荷物を乗せて向かいました。既に水は引いてましたが、被害の大きさはすぐに理解できました。
ホームレスさんの流された小屋もありますが、殆どは小屋が壊れて傾いたり、人間の背丈位(170㎝)の浸水で小屋の中はヘドロで全滅してました。

 全てを失って憔悴しきったホームレスさん、「台風が来てるんだったら、すぐ避難したけど、まさかこんな事になると思ってもみなかったから・・・逃げるので精一杯だったよ。」とぽつり言いました。予測不可能だった今回は、ほとんどの人が逃げ遅れてしまいました。その顔、服、ズボンは全身濡れ、泥まみれ・・・着替えも無い・・・私はすぐに持って来たタオル・石鹸・おにぎりと飲み物を差し上げると、本当に喜んでくれました。恐怖の中で、自分の命と同様に飼ってる猫だけを必死になんとか抱えて避難されたのです。感謝で涙が出ました。

 あるホームレスさんは、前日にやっと御米を買ったばかりなのに・・・流されたよ。猫のエサも流されて何にも無い、と力を落としてました。猫を飼ってるホームレスさん達には私達もできる限りの支援を続けております。もちろん猫達のケア、キャットフードは寄付しております。

 とにかく自分達が世話している全ての猫達の所まで自転車を夢中で走らせ猫達を捜し回りました。1匹、2匹・・・と出てきてくれた時に私は歓喜で涙が出ました。名前を呼ぶと、猫達は恐怖を味わった声で鳴き続けました。すぐにその場で食べさせました。どの場所も見事に小屋は流され跡形も無く、猫達の食器も全てありません。それは想像してた事で分かってます。100円ショップで食器も買出しして持参してました。29日は確認が取れた猫達は半分でした。確認が取れても姿を再び隠し精神不安定で食べれない子達もいました。2日後に姿を確認できた猫達、そして3日後、5日後と必死の捜索でやっと会えた猫達に胸を撫で下ろしました。

 約1週間後やっとミケハハとデブちゃんの生きている確認が取れて、心配の極限にいた私も神様に感謝しました。
 しかし、私達がお世話していたナナちゃんを含め、流されてしまって行方不明のままの猫達がかなりいます。決して諦めずにどんな形でも生還してくれる事を切に願い、毎日捜し続けます。

 生き抜いてくれた猫達の精神的ダメージも計り知れません。平常に戻るまで力になって支えてあげれたらと私達もその気持ちしかありません。無くなってしまった猫小屋をこれから一つずつ作っていきます。ゼロからやらなければならない事はたくさんあり過ぎて時間が足りませんが、猫達と一緒に一歩一歩、焦らず頑張っていきます。猫と暮らすホームレスさん達が疲労困憊で病気になったり倒れたりする人もいますので気が抜けません。今は立ち寄る際に栄養ドリンクやレトルトの食品・缶詰等を差し入れたり、シーツやタオルケット・バスタオルも差し上げたりしてます。7匹の猫を飼っておられるオジさんはガリガリに痩せていて、着る服も無く濡れて泥まみれのままでしたが、私のサイズと同じなのでTシャツやジャケット、ズボン等をあげました。次の日から毎日着用されてます。

 豪雨と長雨がもたらした被害で立ち直るのは本当に言葉で言い表せない位、大変です。ヘドロと一緒に押し寄せた大量のゴミを片付ける事がどれ程容易な事では無いか・・・痩せて年老いた老人の人が必死にスコップを動かし、汗と泥まみれになり、風呂にも入れず、ゆっくり寝れず・・・。

 やっと天気が回復してきてますが、私達も悪臭放つヘドロに足を取られ転びそうになったり、自転車が倒れたり、泥まみれになっておりました。猫達も汚泥の上を歩いており、皮膚病にならなければ良いが・・・と心配してます。怪我をしている猫もいますので治療ケアしてます。目が回るほど忙しく、疲れも溜まってますが・・・

 皆様にはいつも感謝致しております。
どうぞ多摩川の猫達をこれからも見守ってください。

 小西美智子

コメント一覧

まこと 2009.09.04(金) 00:11 修正

小西様 美智子様

大変なことになっていたのですね。そんな事とは知らず
のんきにも、台風がそれて、たいした被害もなくなどと
安易な発言、本当に御免なさい。
姿を見せていない猫ちゃん達、何とか生き延びてくれたなら・・・
心が休まりませんね、さぞ おいちゃん達、猫ちゃん達も
恐ろしかったでしょう。可愛そうに。
お手伝いには伺うことが出来ませんが、役に立ちそうな
物資を送らせて頂きます。お世話を掛けますが、お願いします。