2月18日は猫達が寒さを凌いで待って入ってる小屋がイタズラされていました。小屋の中に水を撒かれ、ブロック石を小屋の入り口から無理やり突っ込み、長い木の枝も入り口に何本も突き刺し猫達がどうやっても入れない様に入り口を塞がれていました。冷たい水を撒かれて敷物も全て濡れてしまってました。
前日は雨が降り、夜は雪も降っていてかなり冷え込んでいました。猫が寒くて辛くて小屋に入りたくても入れないのです。
こんな嫌がらせをして満足している人間が必ずいます。20年間の長い間で数限りない色んなイタズラにどれだけ合ってきたか分りません。
小屋への嫌がらせは猫が小屋に入りたがる冬の寒い時、雨が降って冷え込んでる時にやられます。梅雨時もそうです。
私もその度にやるせない気持ちでいっぱいになります。差別や虐めが好きな人間の冷酷さに落胆しますが、何をされても黙って耐え続ける猫達の姿を見て、猫達のために何度も小屋を修理したり作り直したり、何をされても諦めず、黙って猫達の寒さと雨凌ぎの小屋を守ってきました。
2月20日、この日は猫小屋の修理に必要な物や敷物、猫達のフード、おじさん達と猫達への支援物資もたくさん自転車に積み込んで出かけました。河川敷に近い民家の立ち並ぶマンションの所にゴミ捨て場があり、そこでうずくまる様に動かない猫がいるのを見ました。河川敷まで行く通り道でよく外猫達を見かけます。顔見知りの猫達もいますが、うずくまっていた猫は初めて見かける猫でした。私も先を急いでますので通り過ぎようとしたのですが、横目でその猫を見ながら傍を通った時に何かを感じてしまいました。猫が病気に罹ってる様な気がして仕方なかったのです。そういう時は私は必ず自転車を止めて、確認するように心がけています。
私がゆっくり近づいても気が付かないのか顔も下を向いたまま動きませんでした。でもその体は痩せ細って背中の毛が割れていました。食べれるのか確認する為にカップ入りのフードを開けてそっと前に出しました。すると頭を上げて亀の様に首だけ長く突き出してエサの匂いがする方をクンクン匂い始めました。私はその猫の顔を見て驚きました・・・目が見えてない・・・
この猫の両目は酷い状態で、両目が失明していました。まったく見えていないのです。私が差し出したカップのエサに近づいて食べたいのに、カップの位置が正確に掴めず一歩二歩とゆっくり近づいて止まっては顔を右に左に動かし鼻先でエサを探してるのでした。
口の前にカップを置いても、距離が分からず鼻で突付いてカップが倒れそうになったので、カップを手に持ったまま口につけてやると猫は急にガツガツと凄い勢いで食べ始めました。もうエサの位置が分かったので手を添えなくても自分で食べ始めました。
何日もまともに食べていないというのが手に取るように分かりました。酷く飢えていて、食べた後もまだ食べたいと意思表示しました。この猫にとって、またいつ食べれるか分からないのです。食べれる時にお腹いっぱい食べておきたいのです。捨てられた猫はみんな腹一杯食べたがります。次、明日のエサの保障が無いからです。この猫は目が見えず捨てられて、エサを探すために動く事もままならない、飢えた日々が続いて動く気力も体力も無くなり餓死していくしかないのです。しかもこのマンションの前は道路で車が通ります。事故に遭うかもしれません。片目ならともかく、両目が見えない状態で外で生きていく事は不可能に近いです。
この猫は首輪もしてました。もう繊維が毛羽立ってボロボロに汚れ、色褪せたピンクの薄っぺらな首輪は太ってた頃のサイズのままで、猫はガリガリに痩せてしまい、首輪がぶかぶかに垂れてました。捨てられた時は体も太ってて首にピッタリの首輪サイズだったのでしょうか、首輪の幅そのまま首周りの毛が全て剥げて無くなってます。この子が捨てられた猫だというのは明らかです。
すぐ近くの家のおばさんにも何人かに聞いたり、通りがかってジッと私と猫を見る人にも聞きましたが、この猫の存在すら知らないようで誰にも気にも留められない影の薄い猫のようでした。
この子を保護するか迷ってる場合では無いと思いました。
しかし、この日は今から家に戻ってキャリーを積んで保護する時間も無く、自転車の大荷物は約束の支援物資を届けなければならないのと、病気猫の治療もあり、飢えて待ってる猫達のお世話があります。盲目の子をすぐに保護したい気持ちで悩みましたが、決断して苦しい気持ちを抑えました。そして、この猫と自分の運命に懸けようと思いました。
「明日、この場所に、同じ時間に必ず来るからね。明日会おうね、約束するから絶対待っててね・・・」
苦しい約束でした。後ろ髪を引かれる思いでその猫と別れて多摩川のお世話に行きました。お世話をしていても盲目の猫の事が頭から離れませんでした。。。でもこれが私の毎日のお世話なのです。
神様にあの子を守っていて下さる様必死にお願いしました。
次の日(21日)、神様に祈りながら、同じ場所同じ時間に行きました(お天気も晴れてくれ助かりました)。
あの子の姿が少し見えた瞬間、もう涙が込み上げてきました。
良かった、本当に良かった、また会えて、もう大丈夫だからね。
昨日と同じ様に優しく声掛けしてエサを与えました。食べている時にそっと体に触れると少し怯えて後退りしました。目が見えない事から来る恐怖です。全てが恐怖です。少しずつ同じ事を試しながら手の優しい感覚を覚えてくれました。それから、少し抵抗しましたがネットに無事に入れる事ができました。キャリーに入れて自宅に運びました。
全盲の猫を捨てるなんて・・・これほど非情な人間がいるなんて、今までに全盲の猫が捨てられているのは経験がありません(片目失明は多いですが)。とにかく、エサに有り付けない日々をよく生きていてくれたと思います。
この子と出会った時、もう自分しか助ける人はいないと思いました。
全盲なのでストレスや恐怖感は普通の猫以上ですので、自宅で少しでも安心感を持ってもらうため2日間は安静にさせました。
ゆっくり温かいベッドで寝て貰って体を休め、ゆっくり美味しいフードを食べて栄養をつけるようにしました。
23日はあいにくの雨でしたが、午後から多摩川のお世話をして、雨も上がって晴れましたのでU動物病院に連れて行きました。
先生も私から状況説明を聞いて驚かれていました。
でも小西さんに保護されて良かったね・・と先生もホッとしてくれました。
大人の猫で、身長もあります。でも痩せて背骨も腰骨も浮き上がって、食べれない日が続いてお腹は凹んでました。目ヤニもすぐに溜まって流れるので涙焼けもしています。全体的に筋肉が落ち手足も細いです。蚊が鳴くような優しい鳴き方をします。
体重は3.2㎏。年齢はおそらく10歳位(♀)。
お腹の毛を少し剃って不妊手術の痕の確認をしてもらいました(不妊手術済んでました)。レボリューション滴下
生化学検査、血液検査をして、健康状態、内臓も今の所問題ありません。エイズ・白血病も共に陰性でした。ワクチン接種。
(治療費は¥12.000です)
病院で1泊しまして24日にお迎えに行きました。
日に日に動き方もしっかりして元気になってきてます。
ストレスをかけさせないよう、少しずつ安心して生活できるように工夫してお世話しています。トイレも素晴らしい位に上手くできます。目が見えないので、とても慎重に行動してますし、感も働かせて頭もとても良い子です。今日は膝の上に自分から乗ってきました。嬉しかったです。少しずつ体重が増えて体力が付いてきたら、またご報告いたします。
写真も追って載せます。
明日の朝はグレちゃんの抜糸で病院に連れて行きます。
日々色々と起きますので、時間に追われて落ち着く暇がありませんが、とにかく毎日のお世話を頑張って、捨てられた猫達のためにも、多摩川のおじさん達や犬猫達のためにできる限りの努力をしていきます。
皆様いつも温かく見守って下さって本当に有難うございます。
小西美智子



ビア・あずき母 Mail 2012.02.28(火) 07:59 修正
毎日読ませていただいています。
今日の猫小屋の破壊はあまりに悔しいです。
私も長年多少なりとも外猫にかかわっているので他人事とは思えません。
ところで、保護猫の目の見えないちゃんを可能であれば家の子にしたい!と思いました。