小西修の動物ドキュメンタリーBLOG

　多摩川周辺では少しずつ木々の葉に紅葉が見られます。乾燥した落ち葉を踏みしめて歩いているとザクザクと乾いた音がします。シロ(♀)とは初対面でした。猫おばちゃんがお世話している所に最近になって迷い込んで来た猫です。充分に人馴れして汚れもありませんから、最近まで家猫として飼われていた若い猫です。雰囲気はまるで違いますが、若い頃のレンマ(♂)にも似ている洋猫の血をひいている雑種です。同じく最近やって来たキジトラの猫も加わっていました。猫おばちゃんは「２匹減ったと思ったら、また２匹増えちゃったよ。だから終わんないんだよ」と嘆きます。
　
　そんな猫おばちゃんは今月の５日、60歳過ぎの意地の悪い男性に現場で「猫を撤去しろ」と相当しつこくつきまとわれたそうです。「私は何も悪い事はしていないし、猫にだって何の罪もないのよ」と反論すると男はいきなりおばちゃんの左手の関節をねじり上げたのだそうです。そして、さらに口論しているうちに猫おばちゃんの頭を殴ったのです。でも、おばちゃんは男の理屈の通らない暴言に対して最後まで引くことなく、猫たちのために頑張ったようです・・・「あんな時に限って誰もいないのよね」と言います。いつもは２人、３人誰かしらこの場所にいるのです。男も周囲の様子や「人の足元」を見てから乱暴をする訳ですから、第三者がいれば素通りしているはずです。
　女性だからというのもあるでしょう。我が家のカミさんもこのような経験は何百回とあり、それ相当の嫌な思いをしています。しかし、私が給餌などをしていてしつこい暴言を吐かれたことは一度もないからです。こうした暴挙は猫を遺棄する人と同じように、自分より弱いと思うからこそ人目を避けて乱暴で卑劣な態度をとるのでしょう。

　最後にクロミ達の所に寄ってみました。ゴマ(♀)とチビ(♀)の体調が悪くて(ボランティアさんの手配で)病院で治療中の様子でした。東京都多摩市→稲城市→川崎市多摩区を徒歩で移動しました。