記事一覧

タマ猫日記~869

2014.07.10

ファイル 865-1.jpgファイル 865-2.jpgファイル 865-3.jpgファイル 865-4.jpg

嵐の前の静けさか妙に蒸し暑い多摩川でしたが、午後2時頃から風が強く雲が足早に西から東に流れだしました。一部のおぃちゃん達はリヤカーなどに荷物をまとめ、濡れないようにシートをかけて土手のそばまで避難の準備をする方が一人二人と増えてきました。仲間が寄り添えば台風情報を交換しながら、要領よく避難の準備が進みます。かと思えば避難の支度もしないで発電機を使用しての電気バリカンで坊主頭にする方もいました。「何かあっても持ち出す物が無いから準備不要なんだ」と言います。

ミーは人馴れした猫ですが、今日に限っては強風の音に怯えて警戒心を強め、ちょっとした物音にも過敏に反応しています。雷でも鳴ればそれこそ犬も猫にとっても脅威です。一歩一歩、必要以上に注意深く歩く姿はいつものミーには想像できない仕草です。

いつも、雨が降る前に準備をして避難を終える方。準備だけして川の水位を見守る方。準備も避難もしないで臨機応変に対処する方の三種類に別れます。

広い範囲の河川敷では浸水しやすい場所が複数ヶ所あります。このブログを読んで下さっている方からもご心配を戴いています。一口に浸水すると言ってもその程度に差がありますが、多摩川が増水するときの判断には一つのバロメーターがあります。

それは「降雨量400mm/日」です。
この降雨量を越えた場合、もしくは1日半~2日以上400mm近く降り続いた場合は恐ろしい事になります。そこまで降ると多摩川上流にある小河内ダムの水量が満杯になるために放水するのです。そうでなくても増水している上にダムからの水が加わるのでその水量と勢いは何倍にも膨らむのです。2007年9月の増水のときは濁流の水位が8m 60cm上がりました。たくさんの猫が行方不明になり、亡くなった方も複数います。
自然の力は想像を越えますから、降雨量が350mm/日でも降り続けば同じ結果になります。

多摩川の猫とおぃちゃん達は明日の未明過ぎまで眠れないままの夜を迎えました..... 。

コメント一覧

真奈 2014.07.11(金) 14:32 修正

台風の情報を聞いて
多摩川のおいちゃんや猫たちの事が
一番に思い浮かびました

ただでさえ
不安定な天気が続いていますので
呉々も体調を崩されないように!
お怪我をなされませんように!
毎日勝手に心配しております。まな

ももちゃん Mail 2014.07.11(金) 23:21 修正

本日のブログにて一定の降水量を超えると大変恐ろしい事態になることが良く分かりました。小西さん詳しい情報感謝いたします。そういう事を考えますと、今年は世界的に降水量が多い天候が続いていますね。なんだかとても「イヤな感じ」が致します。ともあれ多摩川のみ
なさん、にゃんちゃんたちはなんとか今回の台風を乗り切ったようでホット胸をなでおろしております。

雨が降るたびに多摩川のことが気にかかります。
小西さん毎日ありがとうございます。

I.M. 2014.07.12(土) 08:24 修正

雨が続くときには、国交省のライブカメラを頻繁に見てしまいます。でも、画面に映る部分にはおいちゃんたちのシートは見えません。食べ物や飲み物、いえ、命の心配一番ですねが。そんな中で、小さな命たちを気にかけて真っ先に避難させてくださる方々に感謝です。
何もできないけれど、気にかけている人間がいることが伝われば少しは心強いかな?

なな 2014.07.16(水) 08:59 修正

先日の台風の被害が関東は予想よりはひどくなく、多摩川の猫ちゃん、おいちゃんたちが無事に乗りきれ、まずは安心いたしました。よかった。。
これからは猛暑が猫ちゃんたちに与える影響が、とても心配です。どうかこの夏もみんな乗りきってくれることを心から願います。